忘れ物

娘の義母がお亡くなりになり、葬儀に参列した。会場は車で我が家から高速を使って2時間くらい、一般道で2時間半くらいのところだった。時間は十分にあるので一般道を利用する。

 

通夜と告別別式、2往復したのであるが、毎回同じルートを通るのもつまらないので、告別式の帰路は清川村から宮ケ瀬湖へ貫けるルートを選択する。日曜日の午後、天気は良く、山道に入り周りの木々の紅葉にはまだ早かったが、快適なドライブを楽しむ。

 

途中、清川村に道の駅があったので立ち寄って店内を見たが、特に買いたいものも無かったので、トイレで用を足して帰途に就く。自宅近くまで戻って、買い物をして帰ろうとスーパーに車をとめて財布の入った小バックが無いのに気付く。

 

道の駅のトイレに忘れてきたのだ。財布にはそこそこの現金と2枚のクレジットカード他諸々のカード類、それに腕時計も外して入れてあった。トイレの置忘れでは誰かに持ち去られる可能性は高い。

 

半分諦めながら、慌ててスマホで道の駅の電話番号を調べて電話する。

何と店のレジへ、小バックが忘れ物として届け出があったという。それを聞き、大きく息をつきほっと安堵する。

 

当日は遅いので翌朝取りに行く。10時の開店と同時に店へ入り、小バックを返還してもらう。店の人の話では、私の後にトイレを利用した人が気付いて届けてくれたとのこと。感謝感激雨霰である。店の人の対応も適切で、鄭重にお礼を言って心ばかりの菓子折りを渡した。

 

改めて日本人のモラルの高さに感心した。全ての日本人がこんな風だと世の中快適だろうと思う。それと自分の物忘れが、これ以上進行しないように肝に強く銘じた。