録画撮り「同期の桜」「ミスト」

私は、放送される映画やドラマは録画して、空いた時間に観賞するようにしている。

 

 放送時に生で見ることはしない。民放だとCMがうるさいし、途中で席を外せない。その点、CS放送の録画だと、本放送中のCMはほとんどカットされているし、自分の時間に合わせて自由に観賞できる。それに連続ドラマだと、一気見ができる。

 

我が家は、JCOMに加入しているので、毎月下旬に翌月のCS放送番組を掲載した雑誌が送られてくる。その雑誌を参考に見たい番組を選び、あらかじめ付箋とマーカーで印を付け、放送日の前日もしくは当日朝に予約録画する。

 

時々予約録画を忘れてしまう時もあるが、その時は諦める。というのは、録画した映画、ドラマは当たりはずれがあり、見終わって感動を覚えるものは約1割、まあこんなものかと思えるものが約4割位だからだ。

 

録画した作品を見始めて、30分位経ってもその作品に魅かれるものが無いときは、時間がもったないから、見るのをやめて録画を消去する。

 

録画は、主に洋画、邦画、海外ドラマ、国内ドラマ、ミステリー等の専門チャンネルから撮るが、「シネフィルWOWOW」というチャンネルは映画、ドラマとも良質な作品を提供してくれていて、お世話になることが多い。

 

「シネフィルWOWOW」は「WOWOW」(我が家は未加入なので受信不可)の過去の制作ドラマ「連続ドラマW」を一括放映している。これは、地上波局制作ドラマに比べ、しっかりとした骨太の作品が多く、安心して見ていられる。

(例えば、「マークスの山」「空飛ぶタイヤ」「鉄の骨」「マグマ(地熱発電)」など。)

 

最近見た中で面白かったものは、ドラマ「同期の桜」と映画「ミスト」だ。

①「同期の桜」(昨年、放映された高畑充希主演の連続ドラマ)

「地元の島に橋を架ける仕事に携わる」という大きな夢を抱いて大手ゼネコンに就職した主人公と、その同期生たちの10年を描いたもの。

 

主人公は忖度ができず、正論を吐く。これまでのドラマであれば、こういう主人公は一時的には周りから疎んじられても、最終的には認られメデタシメデタシで終わるというものがほとんどだ。

 

しかしこのドラマの主人公は、正論を吐くことにより、希望の部署へは配属されず、社内では左遷され、子会社へ飛ばされ、ついには自分の発言で橋の工事が中止となり、会社も解雇されてしまう。

 

今の世の中、忖度できず正論を吐く人間の行く末を暗示しているようでリアリテイがあってドラマとしては面白かった。

 

②「ミスト」(2007年公開のアメリカ映画)

番組案内に、ホラーミステリーの傑作と紹介されていた。私はホラーものは好きでなく、いつもなら選ばないのであるが、この映画が公開されたころ、新聞紙上を賑わした作品ではなかろうかと思い録画した。

 

霧の中に潜む化け物と、スパーマーケットに閉じ込められた住人との攻防を描いたものだ。極限状態に陥った人間が、集団の中で正常な判断ができなくなる怖ろしさが考えさせられる。

 

衝撃のラストは、まさにこの作品を「傑作」と言わしむるものだ。