私の脳梗塞 (発症から退院まで 6)

1月8日(金)

 

昨夜スマホを充電して寝たはずなのに、起きてスマホをのぞき込むと、全然充電されていない。コネクションの接触が悪かったかもしれぬと、再度充電器に接続したが、やはり充電率15%、こりゃだめだ、充電器が故障したのか、ベッドから数回落としたので、最悪スマホ本体の故障か?

 

充電器の故障であれば、それの交換だけで済むが、スマホの故障となれば大変だ。修理には時間がかかるだろうし、新規購入するにしても、本人が入院中では、家族に代わりに買ってもらうことも、難しいだろう。

 

そうなると、外部との連絡ができなくなるし、ニュースなどを読むこともできなくなる。さ~困った。今日午後、家族が主治医の話を聞きに来るので、その時スマホと充電器を渡して、調べてもらう様、頼もうと思う。

 

今日の昼の看護師さんは、女性のベテラン看護師さんと、昨日勤務の働き者若手女性看護師さんが朝から勤務に就き、昼に2名の男性看護師さんが加わった。

 

昼のSCUは相変わらず忙しいが、看護師さんたちがテキパキと片づけていく。プロのお仕事だ。

 

手指のリハビリは、これまでと同じペグを使用したリハビリ運動、それと、現在の私の手指の状態を見るための、ペーパーテスト これは、①から㉕までの数字がA4の紙にランダムにばらまかれている。先ず①に鉛筆を置き、②③④と順に㉕まで鉛筆を紙から離さずに線を引いていくというものでその時間を測る。この時点では右手の失調がまだ続いており、目の前に次の数字があるのにそれに気付かず、成績は相当悪かった。2分近く要した。

 

下半身のリハビリは、車いすに座っての、足上げ足伸ばし、平行棒を握っての両足踵(かかと)上げ、片足踵上げ、スクアット等を次第に回数を増やしたりして負荷を上げていく。ワーカーという歩行器使って入院後初めて自分の足で歩く。足元がおぼつかない。ワーカーのキャスターが勝手に前へ行ってしまい、歩きずらい。今日はここまで。

 

構音リハビリは、SCU室内での発声練習、先生の用意したプリントの音読、今日も美人先生に優しく指導して頂き癒される。

 

 

15:00から病院のソーシャルワーカーさんから、本病院を退院した後についてアドバイスをいただく。

 

本病院は大学病院なので、患者の治療は急性期(発症直後の治療の段階)までで、回復期に入った患者はリハビリ専門病院へ転院して、リハビリ治療を受けて社会復帰するという流れらしい。

 

そして、そのリハビリ病院は、患者が自分で選ぶというのだ。私は本病院がリハビリ病院を紹介してくれて、それに従えばよいと思っていたので、当てが外れた。

 

ソーシャルワーカーさんから、近隣の19のリハビリ病院リストが渡され、その中から優先順位をつけて三つ選べという。私は勿論、私の家族もリハビリ病院の知見なんてない。連休明けの12日ころまでには決めて欲しいとのこと。

 

息子娘に手分けしてどの病院が良いか調べてくれるよう依頼する。(ネットでの評判等も含め)

 

16:00からS主治医のよる家族面談が始まった。私の病状については、今迄聞いていたこと(心房細動でできた血栓が小脳に飛んで血管を詰まらせ脳梗塞になった)に血栓が詰まった部分のCT撮影写真を見せて頂いたこと以上に、より新しいことは聞かされなかった。

 

私はそうであれば、今回の主原因である心房細動の治療を優先して行うべきではないかと、S主治医に言ったが、私の心臓にはペースメーカーのリード線が入っており、難しいので、当面は抗凝血剤で血栓ができてもそれを溶かす治療をおこなっていくという。ここは脳神経内科なのでそういうことになるのかな~と思った。

 

ペースメーカーと心房細動については、3月にペースメーカー外来の受診があるので、その時にペースメーカーの先生に相談しようと思っている。

 

 

S主治医との面談が終わり、家族も帰った後、リハビリ病院のことで、息子、娘と確認しておきたいことが生じた。

 

f:id:tamamisa:20210128170811j:plain

    写真ACより まっこう さんの作品 

 

スマホと充電器は娘に修理を依頼したので、手元には無く、連絡手段は公衆電話しかない。若い女性の看護師さんに公衆電話まで運んでもらい、電話する。しかし、何回電話しても繋がらない。息子、娘に2~30回電話したが全て不通だった。二人とも登録者以外の電話にはでないようにしていた。

 

看護師さんにその旨伝えると、同情してくれた。彼女の実家は娘と同じ町にあり、彼女の苗字は、私は始めて聞く苗字だったが、その町では珍しくはなく沢山あるという。後に孫にそのことを訊いてみると、「友達にはいないけれど学校にはいっぱいいるよ」とのことだった。

 

                   ー続くー