私の脳梗塞 (発症から退院まで 10)

1月14日(木) 

今日のSCU日勤の看護師さんは、主任のベテラン女性看護師さん、元ICU勤務の若い男性看護師さん、それと2名の若手女性看護師さんの4名。

 

9:30 昨日と同じく、助士さんに車いすで運ばれて、2階の言語リハビリ室へ。みっちり1時間、美人先生からリハビリの指導を受ける。内容は昨日と同じ。

 

SCUに帰ると、N先生が待ち構えていて、下肢リハビリの特訓を受ける、今迄の運動の負荷が大分あがった。風船たたきのラリーでは、病院の廊下で先生とラリーをしながら、一周する。そして、階段では、8階から11階まで手すりを使わず2往復した。だんだんと歩くことに自信が付いてきた。

 

本病院治療後のリハビリ病院については、一昨日息子から、ソーシャルワーカーさんへ家族で検討した下記結果を報告してある。

 第一希望:山の中で本格的にリハビリを行う17番病院

 第二希望:自宅に近く脳に特化し、口コミの評判も良い2番病院

 第三希望:365日リハビリでき、口コミ評判も良い14番病院

 

ソーシャルワーカーさんから上記の3病院へ、私の入院について打診して頂きその結果について報告があった。それによると、

 

17番病院は今大変混んでいて、来週までは無理で、再来週以降も待っても確約できないとのこと、2番病院は、当分空きが無い、14番病院は、こちらが希望すれば来週の1月18日から入院できるということだった。

 

そうすると、今のところ、転院するには、14番病院しかないということだ。

私の頭の中では、本病院の後は、17番病院へ転院して、合宿のつもりで、猛リハビリに耐え、頑張ろうと思っていたので、拍子抜けしてしまった。

 

この話を聞いてしばらくたった頃、O先生が現れ、私の回復状況が凄く順調なので、リハビリ病院へ転院せずに本病院から直接自宅へ退院するというのも一つの選択肢だとおっしゃる。17番病院以外の病院でリハビリ訓練を受けるよりも、自宅で社会生活をした方がよっぽどリハビリ効果があると言われるのだ。どうされるのかは、ご家族と相談して決めてくださいと言って去っていった。

 

「おいおい待ってよ!」と梯子を外された感じで混乱する。

 

O先生が帰った後、冷静になって考えてみると、そこまで言われるのであれば、自宅への退院しかないのではないかと私は決断した。

 

そのことを、息子、娘にメールする。二人とも私が、完全に社会生活に戻れる状態までリハビリ病院で訓練した後、自宅へ戻ると考えていたので、数日後にこの病院から自宅へ戻って、私が一人で生活できるか不安だったようだ。二人には階段も手すりなしで上下しているし、シャワーも一人で入っているし、リハビリの先生も今の私の状態であれば、自宅へ帰っても大丈夫と言ってくれていると説得する。

 

ソーシャルワーカーさんには、第三希望の14番病院への入院は断る旨連絡し、O先生には、家族と相談した結果、リハビリ病院へは行かず、本病院を退院したら自宅へ戻ることに決めたとお話しした。

 

15:00ころ、息子が頼んでおいたノートパソコンを持ってきてくれた。病院内でパソコンを利用してのインターネットやパソコンメールはできないが、WORDやEXCELはOKとのこと、またキーボードへのタッチ練習は指のリハビリには最適とT先生も言ってくれた。

 

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私はキーボードへの打ち込みは、全くの我流でやっているので、タイピングの速度は遅いし、よく間違え何度も打ち直したりしているので、人様がブラインドタッチで打ち込んでいる姿を、憧れと羨望の眼差しで眺めていた。病院には時間はいっぱいあるのだから、ひとつブラインドタッチの練習をしてみようと、思い立つ。

 

スマホでブラインドタッチの練習方法をざっと読んで、まず基本中の基本の右手左手の、人差し指をJとFに置いて、ホームポジションの形を作り一字打ち込む毎にホームポジションに戻るという作業を繰り返し行う。やっぱり飽きてくる。結局ブラインドタッチは習熟できないまま退院した。

 

今夜の夜勤は、ベテラン女性看護師とカワイ子ちゃん看護師だった。

 

 

                ー続くー