自宅リハビリ生活 1

1月19日(火)(退院の日)

 

14:00迎えに来てくれた息子の車で、先ずスーパーへ向かう。数日分の食料品を買い、すこし早いが、和食レストランで夕食とする。

 

コロナの時代、レストランでの飲食は極力避けるべきであるが、店には先客が一組いただけで、空いているし感染対策もしっかりいていそうな店だったので、入ることにした。

 

2週間以上、塩分がほとんどない 病院食を食べていたので、入院前の料理が食べられるのは嬉しい。

 

ビール好きの息子は車を運転しているので、我慢してもらって、私はグラスビールを注文する。メニューで迷ったが、天ぷら、刺身、茶碗蒸しにそばが付いたコース料理とする。料理は久しぶりの下界の味がして美味しかったが、ビールはグラス一杯飲むのがやっとだった。

 

自宅に着き、車から降りて、玄関への階段を登る。我が家は家の中はバリアフリーであるが、この玄関の4段の階段は、車いす対応となっていない。入院当初、この階段はスロープにするか手すりを付ける工事が必要となるかなと思った。

 

その階段を難なく上り、玄関から家の中に入る。家の中はほとんど、1月3日の入院時のままだ。

 

包丁はつかえるだろうか?と不安になり、ネギを刻んでみる。異状なく刻めた。

 

急に疲れが出て、20:00にベッドへ入る。

 

 

1月20日(水)~1月29日(金)

 

1月20日午前中、家の中を片づけていると、テニスの友人が、退院した私を気遣って、リンゴと苺をもって我が家を尋ねてくれた。

 

入院直後、メールができなくて、大変だった等の話をした後、彼は「この近くの国道沿いに、リハビリの施設ができ、オレの親戚も通っている」と言う。私は初耳で、興味を覚えたので、彼が帰った後、歩いて見学に行った。

 

昨日退院して、公道をまだ一人で歩ていない。始めての外の道で、恐るおそるゆっくり歩いてその施設へ向かう。

 

5分強でその施設「リハビリセンター」に到着。普通の足なら5分弱で着く距離だ。我が家からこんなに近くにこんな施設があったなんて驚きだった。

 

施設は新しくて清潔で、マシンも10台以上揃っていて、私の印象では、リハビリに特化した民間のフィットネスクラブのようなものかと思った。

 

施設の人に話を聞くと、ここは、介護保険を利用した通所介護施設だと言う。したがってこの施設を利用するには、介護保険に入る必要があるとのこと。

 

介護保険に入るには、どうしたらいいかというと、まず、市の保健医療センターへ行って申請手続きをしてくださいと言われる。

 

家へ戻りタクシーを呼んで、保健医療センターへ行って、申請をする。割と簡単に介護保険資格者証(介護保険暫定被保険者証)が交付された。これでリハビリセンターへ申し込みできるかと、甘く考えていたら大間違いで、このあと、市職員による面談、審議等を経て保健証が交付されるのは、2~3ヶ月先になるというではないか。

 

私は明日からでもリハビリセンターへ通いたいのに、何とかならないかと職員に言い寄ると、「高齢者支援センター」へ行って相談するよう言われる。

 

「高齢者支援センター」は「保険医療センター」から近い距離にあったので、歩いて訪れる。

 

「高齢者支援センター」では、中年の女性が対応してくれ、私の話と、直ぐにでもリハビリセンターに通いたいという希望も聞いてくれて、「分かりました。ご希望に添えるよう対処しましょう」と言ってくれた。

 

その後、「高齢者支援センター」から派遣されたケアマネさんが自宅に来て、面談され、「介護予防サービス 支援計画書」なるものを作成していただき、「高齢者支援

センター」と介護契約を行い、リハビリセンターとも上記計画書に基づき施設を利用するという契約を交わした。

 

というような、かなり面倒な手続きを経て、1月29日(金)から、晴れてリハビリセンターへ通うことができるようになった。