境川

<3月6日>

 

私のウォーキングコースは、方角によって①東方面、②北東方面、③北方面、④西方面、⑤南方面、⑥南東方面の6つある。どのコースにするかは、その日の気分次第だ。

 

この日は、しばらく行っていなかった①の東コースを選んだ。曇、8℃と少々寒い。

 

東コースを採る時は、大抵直接「境川」を目指し、川岸の歩行者、自転車専用道路を下流に向かって、時間の許す限り直進し又同じ道を戻ってくることが多い。

 

境川」はその名の通り、都県境を東西に流れる川幅が10~20mくらいの2級河川である。南側がわが町、北側は東京都町田市だ。

 

この川は昔、非常に蛇行していたため、何度も川の流れを修正し、直進するよう改修工事が行われた。その結果、旧河川では川の北側で町田市であったところが、工事によって川の南側になっても住所は町田市のままであったり、北側でもわが町の住所である飛び地が幾所か存在する。

 

又、今の「境川」を挟んだ南北の住所名は、市名が異なるのに町名が同じところが多い。これは、廃藩置県前の武蔵の国と相模の国の境界が、今の「境川」とは異なるところにあったと考察される。

 

 

我が家から「境川」へは最短ルートで30分であるが、この日は川の南側高台の住宅地を東進するルートを採り、今迄に到達した「境川」の最東地点に1時間半を要して到着した。

 

川岸遊歩道を下流に向かって歩いて行くと、川の中州で餌をつついている白い鳥と、川を泳いでいる鳥を発見。花の名前同様、鳥の名前にも疎い私だが、私にはグーグルレンズ(スマホのアプリ)という頼もしいお伴がいる。

 

お伴が言うには、白い鳥はコサギで、泳いでいる手前の鳥はマガモだと教えてくれる。

 

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さらに歩いて行くと、別の鳥が堰にとまっていた。これもお伴に訊いてみると、セグロカモメとのこと。

 

 

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少し水の溜まった淵のようなところに赤い鯉が泳いでいた。よく見るとその周りに黒い鯉がいっぱいいる。体長30㎝以上はある。捕獲する人はいないのだろうか?

 

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このまま下流へ進むと、また帰宅時間が遅くなるので引き返す。

 

30分ほど上流へ戻ったところで、高級そうな望遠レンズ搭載カメラを持った30人ほどの一団が、岸の遊歩道にたむろしていた。バードウォッチャーの集団だ。

 

10人ほどはレンズを対岸の草むらに向けている。その内の一人に何を撮っているのかを問うと、カワセミと言う。対岸に巣があるらしく、そこから出てくるのを、狙っているらしい。その気配があったらしく、一団は一斉に川岸の柵に移動したが、カワセミは出てこなかった。

 

テレビではよく見かける鳥だが、こんなに沢山のバードウォッチャーを集めるほどカワセミってそんなに珍しい鳥なのかな~と思いつつその場を後にした。

 

今迄境川を歩いていて、野鳥を気にを留めたことは無かったが、今後はもう少し注意して歩こうと思う。

 

 

 

川岸の遊歩道を歩いていると、道端に黄色い小さな花をつけた草木が並んで続いている。又お伴に訊いてみる。ヒイラギナンテンと教えてくれる。成程、葉はギザギザでヒイラギだ。ヒイラギに花が咲くとは知らなかった。

 

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川岸から離れ、住宅地へ入る。庭にハクモクレンとボケの咲いているお宅があった。今回はお伴に訊かなくても分る。ハクモクレンは桜の前に咲く私の大好きな木だ。開花したハクモクレンを見るのは、今年始めてだ。

 

 

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この辺りは住宅地であるが、まだ所々農地も点在する。そんな農地の畑で、紫の絨毯のようなものが見えた。レンゲかと思って近づくと、この畑のオーナーと思われるオトーサンがいた。「写真を撮らせてください。レンゲですか?」と訊くと、レンゲではない、名前は分からないと言う。

 

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更に近づいて写真を撮り、私のお伴に訊いてみる。すると、ホトケノザとの答え。春の七草の仏の座とは違うらしい。お伴は凄い。感心する。

 

 

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そこから1時間程歩いて帰宅した。

 

歩行時間:3.5時間  歩行距離:17㎞  歩数:25,800歩