森山愛子さん(愛ちゃん)5

森山愛子さん(愛ちゃん)1  2020年6月13日投稿

森山愛子さん(愛ちゃん)2  2020年9月11日投稿

森山愛子さん(愛ちゃん)3  2020年11月27日投稿

森山愛子さん(愛ちゃん)4  2021年3月1日投稿

 

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愛ちゃんが、2月16日から出演していた明治座の「坂本冬美芸能生活35周年記念公演」も3月15日無事千穐楽を迎え、終わった。

 

坂本冬美さんと同じ舞台に立たせてもらい、色と々勉強もさせてもらい、愛ちゃんも一回り成長したのではないかと思われる。

 

これらの情報は、愛ちゃんのブログから仕入れているのだが、彼女のブログは、若い女の子の感覚そのままで書いている。

 

年配のファンの中には、36才にもなって、10代か20代の女子のようなチャラチャラした書き方は如何なものかとの声もあるようだが、私はそうは思わない。

 

愛ちゃんらしくて、良いのではないかとと思っている。お正月とか、デビューの日とか、記念日とかで、締めるときには、ちゃんと締めてしっかりした大人の文章を書いている。

 

ブログでは愛ちゃんの素の姿が垣間見える。

 

好きな食べ物では、ホヤとか、生牡蠣、レバー刺しといった酒飲みのオジサンが好きそうなものが、大好きだ。それにたこ焼き、餃子(宇都宮出身だから当然か)、お母様の作った山芋、ピーマンの漬物

 

実家で猫を飼っていたので、猫好き、特に黒猫には目が無く、よく路地裏で見かけた黒猫を写真に撮ってブログに掲載している。

 

彼女は茶目っ気なところがあって、撮った写真の顔を変顔にするアプリで自分の顔を撮り、それをブログに載せることもある。

 

親しい友人とそれを見て笑い転げるということは、よくあることだろうが、それを自分のブログで公開してしまうところが、愛ちゃんらしいと言えば愛ちゃんらしいのか。

 

 

ブログで公開している愛ちゃんの変顔写真

 

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こちらが、実物

 

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さて、今回は、古い日本歌謡を歌っている愛ちゃんの動画を紹介しよう。

  

「すみだ川」「野崎小唄」「十三夜」の3曲が一本の動画に入っている。

 

この動画は、動画のコメント情報にによると、愛ちゃんのファーストコンサートで撮影されたものらしい。そうだとすると、愛ちゃん21才の時の歌唱だ。

 

3曲とも昭和の10年代に作られ、一世を風靡した名曲である。戦後も榎本美佐江、美空ひばり島倉千代子等の名だたる歌手によって歌い継がれた、言わば日本歌謡のスタンダードクラシックともいえる曲だ。それを21才の愛ちゃんが歌っている。しかも完璧に歌いこなしている。花簪(はなかんざし)に薄桃色の振袖が良く似合っていて、健康的な色気も感じる。

 

愛ちゃんはカバーして歌う時は、いつもそうだが元歌の真似ではなく、完全に自分の歌として、歌い込んでいる。森山愛子のオリジナルのつもりで練習しているのだろう。

 

この3曲も、かつての超有名どころとは一味違った愛ちゃんの若く瑞々しい感性が歌に現れていて素晴らしい。

 

このブログを書くに当たって、再度動画を視聴してみたが、何回聴いても飽きない、飽きないどころか、何度も聴きなおしてしまう。こんなに若いときの愛ちゃんでも奥が深い。

 

余談だが、舞台の司会は元NHKのど自慢の司会をされていた金子辰夫さんだと思う。

 

 

 

①「すみだ川」 作詞:佐藤惣之助、作曲:山田栄一、唄:東海林太郎

今は芸者の主人公が、昔別れた初恋の青年と、隅田川で再開するストーリー。東京の下町情緒を存分に醸し出している傑作だ。昭和12年に発表された。台詞は田中絹代

 

1 銀杏返しに黒じゅすかけて

 泣いて別れたすみだ川

 思い出します 観音さまの

 秋の日暮れの鐘の声

 

(台詞)「あゝそうだったわねぇ あなたが二十歳(はたち)あたしが十七の時よ 

     いつも清元のお稽古から帰ってくると

     あなたは竹屋の渡し場で待って居てくれたわねぇ

     そうして 二人の姿が水に映るのをながめながら

     ニッコリ笑ってさみしく別れた

     ほんとにはかない恋だったわねぇ」

 

2 娘ごころの仲見世あるく

 春を待つ夜の歳の市

 更けりゃ泣けます今戸の空に

 幼な馴染のお月様

 

3 都鳥さえ一羽じゃ飛ばぬ

 むかし恋しい水の面

 あえばとけます涙の胸に

 河岸(かし)の柳も春の雪

 

始めてこの動画を見た時、「愛ちゃん、台詞 上手く言えるかな~」と少し不安になったが、聴いてみると、何の何の可愛らしく仕上がっていた。オリジナルの田中絹代さんの台詞も聴いてみたが、令和の人間には愛ちゃんの台詞の方がすんなりと耳に入るのではなかろうか。

 

 

    

 ②「野崎小唄」 作詞:今中楓渓、作曲:大村能章、唄:東海林太郎 昭和10年発表

江戸時代、大阪城近くの船着き場から屋形船で寝屋川をさかのぼって、生駒山中腹の野崎観音に参詣する野崎参りが流行した。屋形船の乗客と土手を歩いて行く人々との間で、互いに冷やかしたりする「ふり売り喧嘩」という口喧嘩の風習があったという。一番は その様子を歌っている。

 

1 野崎参りは 屋形船でまいろ

 どこを向ても 菜の花ざかり

 粋な日傘にゃ 蝶々もとまる

 呼んでみようか 土手の人

 

2 野崎参りは 屋形船でまいろ

 お染久松 切ない恋に

 残る紅梅 久作(きゅうさく)屋敷

 今も降らすか 春の雨

 

3 野崎参りは 屋形船でまいろ

  音にきこえた 観音ござる

  お願かけよか うたりょか滝に

  滝は白絹 法(のり)の水

 

出だしの「野崎参りは~」の愛ちゃんの高音に痺れる。愛ちゃんの声は、なんて素晴らしいのだろう。柔らかく優しくズンズンと胸に染み込んできて心地よい。

惚れ惚れとする歌いっぷりだ。

 

 

 

③「十三夜」 作詞:石松秋二、作曲:長津義司、唄:小笠原美都子 昭和16年発表

隅田川」同様、下町情緒たっぷりの名曲、戦後は榎本美佐江さんが歌ってヒットした。

 

1 河岸(かし)の柳の 行きずりに

  ふと見合わせる 顔と顔

  立ち止まり 懐かしいやら嬉しいやら

  青い月夜の 十三夜

 

2 夢の昔よ 別れては 

 面影ばかり 遠い人

 話すにも何から話す 振袖を

 抱いて泣きたい 十三夜

 

3 空を千鳥が 飛んでいる

  今更泣いて なんとしよう

  さよならと こよない言葉かけました

  青い月夜の 十三夜

 

  (動画では2番まで)

 

 

野崎小唄で使った日傘を床に置き、膝を曲げてしゃがみ、中腰の状態で一番を歌いきる。こんな状態でよく声が出るものと感心する。

 

これまた上手い。上手すぎる。愛ちゃんの歌声を聴いて感動するのは、彼女の声が、日本人が持っている心の振動数に同調して、共振するからではなかろうか?

 

 

 それでは、ご視聴下さい。

 


すみだ川.wmv