にっぽん縦断こころ旅 2

2020年12月11日に続いて2回目の投稿です。写真はテレビ画像です。

 

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2021年春の旅は、3月下旬放送開始予定であったが、コロナの影響で4月12日から放送がスタートした。今年は長崎県から北海道を目指す。

 

この番組は、NHK BSPで朝版 月曜日~金曜日7:45~8:00、とうちゃこ版 火曜日~金曜日19:00~19:30で放送されている。一日2回見るという熱心なファンも多いようだが、私は専ら夜のとうちゃこ版を見ている。

 

一週間で一つの県内を、一日1地点、4地点を巡る。

 

第一週目は長崎県で、正平さんが訪れたのは、一日目が対馬、二~四日目が壱岐であった。

 

<一日目>

 2021年の旅も対馬の高台、上見坂公園からスタートする。まずは正平さんの大好きな下り坂、順調な滑り出しだ。目的地の「和多都実神社」までは陸路でも行けるが、遠回りとなる為、途中からチャーター船で入り組んだ湾を渡る。船上から歴史ある対馬の古代からの変わらぬ風景を眺める。

 

神社を回り込んだ先の船着き場で下船して、最初の登り坂、まだ身体が慣れていないのだろう、正平さん苦しそう。「和多都実神社」到着。神社の鳥居は海から一直線に5本連なっているが、一番海側の鳥居は昨年の台風で壊れたままになっていた。(全国からの支援寄付により、倒壊鳥居の再建が決まったとのこと)

 

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<二日目>

対馬の厳原(いづはら)港から、この日の目的地壱岐へ出港する船上の映像で始まる。港のターミナルビル、桟橋の人々や海上保安庁巡視船乗組員から手を振って見送られる。正平さん一行に手を振っているのか、この連絡船に手を振っているのか分らないが、良い光景だ。心和む。

 

厳原は私にとっては、懐かしい名前だ。

 

その昔、山に夢中だったころ、山の天気を自分で予想するために、ラジオ第2の定時気象通報を聞いて白地図上に天気図を作成する練習をしていた。その時、日本全国の30地点程の天気を、アナウンサーが「厳原、北西の風、風力3、晴れ、13℃・・・」と読み上げていく。

 

厳原は一番初めに呼ばれる地名で、普段余り聞かない名前だったので印象に残った。対馬の地名と知ったのは後のことだ。(ちなみに実際に山行中で天気図を作成したのは2回だけで、その作業が大変な割には、効果も未知で、使いこなせなくて止めた)

 

壱岐の東側の芦辺港に到着。島の西側の「猿岩」を目指す。13㎞のルートであるが、島の中央部が登りとなるので、途中でタクシーを呼ぶ。今年の5月30日で72才になる正平さんへのスタッフの配慮か?

 

再度自転車走行となるが、登り坂になって、自転車を押し歩きして休憩、ここで正平さんはタバコを口に咥え話し始める。「はーはー言って、休憩しようと言ってタバコ吸うと・・・」 タバコに火をつけて一口吸って「歌を歌います」と言って突然歌いだす。「ウッセー・ウッセー・ウッセーわ、あなたが思うより健康です、自分のカネで買ってます、ウッセー・ウッセー・ウッセーわ」と歌ってタバコをスパスパ吸う。正平さんの面目躍如たるシーン。

※これを見た時、私はてっきり正平さんが即興で作って歌っているものと思った。これは、今若者たちに流行っているAdoさんの曲「うっせぇわ」を替え歌にしたものだった。このブログの読者には、馴染みのない方が多いと思われるので、参考までにYouTube動画を貼り付けておく。

 


www.youtube.com

 

 

そして海に出て駐車場の先に本日の目的地「猿岩」が突如現れる。正平さんの言う「どっから見てもお猿さんだよねー」の言葉通り、目とか鼻などは人工的に彫り込んだような見事な猿の岩だ。こういうのを自然の芸術と言うのだろう。

 

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<三日目>

壱岐で一番高い「岳ノ辻中央展望台」からスタートである。当然初めは正平さんの大好きな下り坂だ。坂を下ると麦焼酎の蔵元がある。壱岐麦焼酎発祥の地であるらしい。

 

その後、麦畑の中を走行する。麦が風に靡(なび)き、所々穴の開いたようなように見える風景を見て、「風の足跡」だと正平さんが言う。

 

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数年前の北海道を訪れた時の放送で、正平さんが少し持病のある少女と丘に登り、頂上から緑の田圃の稲が、風にたなびき揺られ、稲の傾いた個所がスーッと移動する様子を見て、正平さんが少女に「ほら、風の足跡だ」と言ったシーンが忘れられない。正平さんは何と詩人のことよ。

※このシーンは、その後視聴者が選ぶ「もう一度見たいシーン」でベスト1に選ばれた。

 

本日の目的地近くの、壱岐対馬国定公園の錦浜に出る。海の青さと砂浜が映えるきれいなところだ。

 

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岩場で緑のイソギンチャクを見つけ指を突っ込み、吸いつかれて「あ~やめて~」と叫ぶ。正平さんらしい茶目っ気だ。

 

目的地手前の坂で又苦しくなって、自転車から降りての押し歩き。押しながら「押してもえらいわ、またえらい番組始まった。」と呟く。

 

目的地は「壱岐空港滑走路先端の遊歩道」正平さんも周りの風景を見ながら「えーとこや、壱岐なかなかのもんじゃ」と感銘している。確かに素晴らしい景観であった。

 

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<四日目>

男嶽(おんだけ)神社からのスタート。この神社には「おみやカフェ」というカフェがあり、ジンジャーエールをシャレて「神社エール」と命名して売っている。正平さんが喜ぶ。また売り子さんもべっぴんさんである。正平さんの目が輝く。

 

早速会話が始まる。

正平「もう、ひとのおくさん?」

女性「募集中なんです」

正平「72くらいではダメ?」

女性「壱岐に住んでもらえるんだったら・・」

正平「オレ、考えるよ、ほんとに、そろそろこの番組終わるしな」

 

ジンジャーエールを飲んだ後も

正平「今度泳ぎに行こ、一緒に」

女性「いいんですか?」

正平「今色々なものを整理することが頭に浮かんでる」

女性「お待ちしています」

正平「頑張るよ」

 

「元気でね、絶対来るからね」との言葉を発して店を後にする。

 

目的地の「小島神社」は潮が引いた時に参道が現れて、参拝できるというところで、天童よしみさんの「珍道物語」のような島だ。神社は恋愛が叶うという御祭神が祀られている。壱岐モンサンミッシェルとも呼ばれているそうだ。

 

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そして「小島神社」に到着して参拝する言葉が「男嶽神社のカフェの綺麗なこが、良い人見つかって恋愛成就して幸せになりますように!オレのことはいいです。大丈夫です。」と正平さん心優しい。またファンが増えるかも。

 

今回の長崎県の旅で、正平さんたちは壱岐に三日間滞在した。正平さんも「えーとこや、えー島や、是非みんなお出で」と締めくくっている。

 

私もまだ行ったことのない島で、今回の放送を見て一度は訪れてみたいと思わせる島だった。