日連(ひずれ)アルプス

4月29日から続いた今年のゴールデンウイーク(GW)も今日(5月8日)が最終日だ。今年のGWは、新型コロナによる行動制限もなくなって、落ち込んでいた人出もかなり回復したようだ。

 

GW前の天気予報では、余り晴天は期待できないとのことだったが、5月2日からは晴天が続いた。

 

コロナ以前から、GWとかお盆とかの人出が多くなる時期の遠出の外出は避けている。今年のGWも道路、交通機関は混雑が予想されたので、どこへも出掛ける予定は無かった。それが、GW中ごろの天候があまりにも良かったので、テニス卓球の予定が入っていない5月5日に、日連(ひずれ)アルプスへ行ってきた。

 

日連(ひずれ)アルプスとは、アルプスと大仰な名前が付いているが、JR中央本線藤野駅の南にある標高3~400mの一連の低山(※)を称し、縦走路が整備されている。

 

※ 金剛山、峰山、八坂山、鉢岡山、日連山、宝山の六座

 

 

登山口近くまで車で行って、縦走後車に戻るには、車の駐車場所と、どこから登るかによって、4ケース考えられる。即ち、駐車場所は縦走路東端にするか、西端にするか、車道を歩いてから登るか、下山してから車道を歩くかだ。色々考えた末、駐車は縦走路東端近くとし、そこから車道を縦走路西端まで歩き、金剛山登山口から登山する左回りルートを選択した。

 

5月5日(木)

7:15 県道とおおだ小径の分岐近くに車を停め、県道を西進する。この道は日連(ひずれ)集落を貫いている、地図を見た時は、鄙(ひな)びた田舎の風景を想像したが、集落には民家も多く、カフェや飲み屋も存在し、車の往来も多く予想は外れた。

 

7:45 金剛山登山口(金剛山神社参道口)

 

 

登山道に入ると、そこここでウグイスが鳴き、若葉の香りも新鮮で清々(すがすが)しい。しばらくすると、つづら折りの急登となり、ペースを落としてゆっくり登る。途中見晴らしの良いところが、一か所だけあった。日連アルプスは、ほとんど樹林の中を進むので展望できるところは貴重である。

 

 

 

8:40 金剛山(標高410m) 展望のない樹林の中に神社の祠が祀られていた。

 

 

 

新緑の登山道を赤く彩っているのはヤマツツジだ。

 

 

 

9:00 峯山(標高423m) 山頂の標識が樹木に貼り付けてあるのが、安直でいかにも日連アルプスらしい。

 

 

山頂から展望できるのは、この峯山だけである。朝、バナナだけ食べて出発したので、ここで景色を見ながら、コンビニで買ったおにぎりで朝食とする。食事中に若い男性の二人連れが現れた。今日初めて出会う登山者だ。

 

 

 

 

9:25 八坂山(標高420m) 峯山から5分程奥まった所にある八坂山を往復する。

 

 

 

落ち葉の下り坂 ひんやりした空気が気持ち良い。

 

 

 

9:40 杉峠 ここから縦走路を外れて、南へ30分程行くと鉢岡山だが、展望のない樹林の山頂を1時間かけて往復するのは気乗りせず、今回はパスする。

北の日連集落へ下る道は、数年前の台風で崩落しており、閉鎖されていた。

 

 

 

10:00 日連山 標識も至って簡素

 

 

途中反対方向から来た2組の高齢者パーティに会う。

 

 

10:15 宝山 大きな木が立ち枯れとなっていて、隙間から中央高速方面の景色が見える。

 

 

 

 

10:40 下りの急坂(ロープ使用箇所)

 

 

 

10:55 おおだ小径 車道のおおだ小径を歩いて行くと、車は通行止めとなり、ここからは歩行のみのハイキングコースだ。更に行くと相模湖の南岸に出て、木の間から湖とその先のホテルなどが眺められた。

 

 

11:20 そこから、駐車してある車に戻る。

 

 

日連アルプスは、先にも書いたように、その仰々しい名前とは裏腹の低山の縦走路だ。GW真っただ中の5日に行ったので、もっと登山者で賑わっているかと思ったが、山中で会ったのは10名程、地味でマイナーな山だが、その分静かな山行を楽しめた。