怒涛の一週間

     <イラストACより      minky 33さんの作品>

 

新年おめでとうございます!本年もよろしくお願い致します。今年は天候にも恵まれて穏やかなお正月を迎えることができました。皆さまお正月いかがお過ごしでしょうか?今年は皆さまにおかれましても、健康で幸多い一年でありますようお祈り申し上げます。

 

さて、今年最初のブログは、昨年暮れから今年の正月までの年末年始事情を綴ってみたいと思います。去年の年末年始はどんなんだったかと、一年前のブログを読み返してみると、そこにも前年と全く同じことをしていたと書いてありました。

 

要するに毎年毎年同じことを繰り返しているのだと確認したのであります。例年と同じような内容となりますが、ご容赦下さい。

 

1⃣ 大掃除

暮れの26日から始める。前年が27日から始めたので、一日余裕があるなと考えたが、やり始めるとやることが次から次と出てきて、一日多くても掃除の進捗度には全く影響しないということが分かった。

 

一週間程度の大掃除では、全て納得のいく掃除片付けは土台無理な話で、ちゃんとするにはキリがないので、いかに見ても見なかったことにして手抜きをするかで、時間を調整するようになる。

 

棚等も目に見えるガラス窓や表面は拭くが、中身はそのままにして、「後日、いつかやろう」と手を付けずに済ます。その「後日」はやった試しがない。このようにして今回も又食器棚の整理等手を付けずに済ました所もいっぱいある。

 

大掃除は連日10時頃から始めるが、5時頃まで大抵休憩をとらずにノンストップで続けるので、夕方にはくたくたになる。私はセッカチな性格で。休憩というものをほとんどとらない。

 

テニスだけは例外で、参加人数の都合でそれに合わせて休憩を取るが、H卓球は休憩時Hさんと休まずラリーをしている。リハビリセンターでは、8:40~12:10まで3時間半ノンストップでストレッチとトレーニングを続ける。

 

四国遍路の時も、初回の1日目は一時間に10分位の休憩を取りながら進んだが、1日目、2日目は札所が沢山あって、そこでの参拝は休憩のようなものなので、歩きの途中での休憩は止めた。

 

それと5分とか10分休憩していると、その時間歩いていると相当前に進めるのに、もったいないという感覚だった。その後の初回遍路と二回目の遍路では、原則歩きの途中での休憩はせずに回った。

 

話を大掃除に戻すと、大掃除のノンストップはスポーツと違って身体の色々なところを使ったり、普段しない姿勢をとったりするのかもしれないが、疲れが激しい。加齢による体力減退もあるのだろう。

 

大掃除をしていてのトラブルは、網戸洗浄後の2階の大網戸を元に戻す際、レールに引っ掛かって取り付けに時間を要した。なんとか据え付けたが、開閉がスムースにいかない。

 

よく見ると、網戸上部が上枠のレールとずれて組み込んだようだ。何度も元に戻そうと試したが埒(らち)があかない。網戸のレールとの高さ調整用のボルトを外してみたがそれでもだめだった。住宅メンテナンス業者さんに見てもらうほかしょうがないかと諦める。忙しいのにこれで大いに時間を取られた。

 

トラブルと言うほどのことはないが、トイレを掃除していて、新しいトイレットペーパーを便器の横の手摺と壁の間に置いて作業していたら、何かの拍子にトイレットペーパーが便器の中に落ちた。「アッ!アッ!」と言っている間にトイレットペーパーに便器の水が染み込んだ。トイレットペーパーは捨てる他なかった。

 

2⃣ 大晦日

朝食後に里芋等の簡単な煮物を始める。酢蓮用の唐辛子を切らしていたと気付く。煮物を一時中断して、昨日買い残した正月用品を求めてスーパーへ行く。買うのは、祝箸、唐辛子、明日来る孫たちの菓子、焼鯛だ。

 

菓子は子供たちの好みを聞いていなかったので、色々な種類の菓子を選ぶ。どうしても大人の目線になってしまう。あれやこれやと選んだので、結構な数量となった。

 

焼鯛は毎年調達している。昔は商店街の魚屋さんが路地で焼いているのを買っていた。それが無くなってからは、スーパーで買うようになったが、年々販売数量が少なくなってきた。今年は魚売り場にも総菜売り場にも見当たらない。「今年は駄目か」と思った時、焼鯛を手にしたご婦人に会う。

 

「どこにありました?」と訊くと「これが最後みたいよ。昨日生の鯛を買って家にあるんだけれど、どうやって焼くのかしらね?」と言う。そのご婦人は、調理場のスタッフに焼き方を教わって、家で焼くと決めたようだ。私はその焼鯛を譲ってもらった。

 

その後、ホームセンターでミニフォークを買って、花屋さんに向かう。明日の墓参用と仏壇用の仏花を買う。シクラメンが、付いている値札の半額と宣伝している。連れ合いがいた頃の正月は、毎年シクラメンの鉢植えを買って、キッチンテーブルのお節の隣に飾ってあった。どうしようか迷ったが結局買わなかった。

 

帰宅後、料理の続きをして、いよいよ最後のお節料理の箱詰めを始める。私はこれが一番苦手だ、料理の盛り付けもそうだが、私には持ち合わせていないセンスが要求される。亡き連れ合いや娘は上手にやっていた。もたもたしながらやって18時頃終わる。

 

今年最後の風呂に入って、お節の余りと蕎麦で夕食とする。大掃除中はテレビをほとんど見なかったので、テレビを付ける。紅白に合わせてしばらく見ていたが、いずれも若い男女がグループで歌って踊っていて、どれも同じに見えて面白くない。

 

他の番組を見ようと地上波、BS、CSを片っ端から回してみたが、興味がわかない。最後に「第九」を放送していたNHK Eテレに辿り着いた。これは12月24日にNHKホールで開催された「N響第九(合唱付き)演奏会」の録画だった。

 

第九を始めて経験したのは中学生の時で、第四章でそれまでオーケストラの演奏が続いた後、突然朗々とした力強いバスの独唱が響き渡るのを聴いて感動で心が打ち震えたのを覚えている。

 

今回の演奏は、指揮が井上道義さん、ソリストメゾソプラノが藤村美穂子さん、ソプラノ、テノール、バスは私の知らない外国の方だった。

 

2022年の最後の夜は、「第九」を聴いて就寝した。

 

3⃣ 元日

5:40起床 今日は10時に娘家族5人が年始挨拶にやって来る。朝食後、飲み物のコップ等洗う漂白剤が無いのに気が付いた。「正月のこの時間店は開いていないしどうしよう」と頭を巡らし「そうだ!コンビニだ!」と思いつく。

 

最寄りのミニストップへ行く。雑貨はトイレットペーパーしか置いていない。次にセブンイレブン、雑貨はミニストップより品数が多いが漂白剤が見付からない。「トイレの塩素洗剤で代用しようか」と思っていたら別の棚にあった。さすが業界NO1のセブンイレブンと感心する。

 

家へ帰って、イチゴのへたの葉を取って皿へ盛り、数の子と大豆の浸し豆に鰹節をかけた物を6皿作ってテーブルに並べる。祝箸、コップ、とり皿をそれぞれの座る前に並べ、お節料理を真ん中に置いた時に一家が到着した。

 

各自が自分の席に着席したところで、新年を祝い本年の無病息災を願って乾杯する。飲み物は、娘が帰りの車を運転するのでノンアルコールビールと温かい麦茶、長女と次女がコーラ、三女がグレープジュース、私はこの後車で墓参りをするので麦茶、お酒は婿殿一人となった。

 

子供の成長は早い。三人とも又一回り大きくなった。この春長女は中2、次女は小4,三女は小2になる。

 

長女は部活で野球部のマネージャーをし、生徒会の役員にも選挙で選ばれたそうだ。次女は身体は小さいが運動神経が良い。最近ダンスを始めて、センターを張っているという。三女は身体が大きく陽気で何をしても憎めないキャラクターだ。

 

わが家は、お節の後はすき焼きで締める。婿殿は去年は仕事で、一昨年はコロナで来れなく正月のすき焼きは3年振りだ。彼も期待していたと言うことで鱈腹食べてもらった。

 

13時、お腹がいっぱいになった一家が帰宅の途につく。買ったお菓子は自分の家で食べるよう土産に持たせた。5人が一度に居なくなると急に寂しくなる。

 

山のような食器を洗って正月恒例の墓参に出かける。彼岸やお盆ほどではないが、かなりの人がお参りに来ていた。 

 

お墓から帰ってやっと一息ついた。友人からのメール、年賀状に目を通す。

 

夜は久しぶりにゆっくりと「芸能人格付けチェック」を見ながら、お節をあてに熱燗の酒を嗜(たしな)み、寛(くつろ)ぐ。

 

このブログは去年から毎週一回日曜日に更新している。今日は日曜日なので短い文だけでもアップしようと22時頃書き始めたが、睡魔に襲われ断念した。