夏場所の朝之山

5月1日に、大相撲夏場所の新番付が発表された。私が贔屓(ひいき)にする朝之山は、春場所十両筆頭で13勝2敗準優勝の好成績だったので、前頭10枚目前後に昇進できるのではないかと期待したが、結果は東前頭14枚目だった。

 

番付決定には、その時に降格する上位の力士数とかの「運」も作用するので、仕方ないことだが、朝之山は29才なので、早く三役、大関に戻る為にはもう少し上に行って欲しかった。しかし前頭14枚目に決まったからには、この番付で一番でも多く勝ち星を連ねて欲しい。

 

春場所の朝之山は、13勝したものの、朝之山本来の「右を差して左上手の右四つ」で勝った相撲は少なく、相手に先に差されたり、相手十分の形で受け身の取組が多かった。このような相撲では、幕内に昇進しても不安材料が多く活躍が懸念された。

 

そのことは朝之山本人がよく理解しており、「春場所のような相撲を取っていたら、幕内では通用しない。もっと踏み込みを早くして、相手にスキを与えないようにして、自分の形にしなくては」と反省し、春場所後の稽古では、早く、低く、強く当たることを心掛けた。

 

幕内復帰が確実となった朝之山は、春の巡業に積極的に参加するようになる。巡業では幕内上位力士との「申し合い」※で関脇の霧馬山、豊勝龍、若元春らに指名され、稽古とは言え彼らに勝ち越すほどの力も付けていた。

 

※申し合い:仕切りを入れた取り組みを行い、勝った力士が土俵に残って次の相手を指名する勝ち抜き戦の稽古

 

東京に帰ってからも、他の部屋に出稽古に行ったり、他の部屋の力士が朝之山の高砂部屋に出稽古に来たりして、充実した稽古を積み重ね夏場所に備えていた。

 

 

そして、令和5年5月14日、大相撲五月場所(夏場所)が開幕した。夏場所は4場所連続休場していた横綱照ノ富士が復帰し、久し振りに横綱の土俵入りが行われ、横綱大関が揃って出場する本来の正常な場所となった。

 

コロナの扱いも2類から5類になったことで、国技館の入場制限が無くなり、声を出しての観戦もOKとなり、大相撲はコロナ前の状態に復活した。相撲人気も大変なもので、夏場所のチケットは、千秋楽まで売り切れとのことだ。

 

夏場所は、朝之山にとって特別な場所だ。4年前は平幕で優勝し、2年前は大関で不祥事を起こして6場所の出場停止処分を受けた場所だ。「ここからが本当の勝負。今場所は最低でも10勝、後は一つでも勝ち星を増やして優勝争いに加わっていきたい」と朝之山は開幕前に抱負を語った。

 

朝之山の人気は高く、土俵入りで朝之山が土俵に上がる時は、一番の歓声が上がる。取組になると場内至る所で、朝之山名入りのタオルが声援とともに揺れる。ありがたいことだ。

 

 

 

朝之山の十五日間を見てみよう。

 

⑴ 初日 千代翔馬

(取り口)朝之山は立ち合い左上手を取れなかったが、右を差して寄り切り、9場所ぶりの幕内初日を盤石の白星で飾った。     (決まりて)寄り切り 朝之山 1勝

 

⑵ 二日目 妙義龍戦

(取り口)両差し狙いの妙義龍に差し勝ち、右をねじ込み左上手を引き付けて前に出て寄り切る。万全の相撲。          (決まりて)寄り切り 朝之山 2勝

 

⑶ 三日目 琴恵光戦

(取り口)朝之山は左上手が取れないまま右四つで寄っていき、土俵際で琴恵光に突き落とされた。行事軍配は琴恵光に上がったが、物言いがつき協議の結果「先に琴恵光の身体が土俵の外に飛んでいた」と判断され、行司差し違えで朝之山の勝利となった。

                      (決まりて)寄り切り 朝之山 3勝

 

<朝之山のコメント>「上手を取れないまま右を差して出ていく悪いクセがでて、全然ダメ、勉強不足 アホですね」

 

⑷ 四日目 王鵬戦

(取り口)立ち合いすぐに右を差し一気に前に出て、先場所幕内の土俵で敗れた相手に完勝した。                (決まりて)寄り切り 朝之山 4勝

 

⑸ 五日目 碧山戦

(取り口)立ち合い踏み込み、まわしを取らずに圧力をかけて大きな碧山を押し出した。                    (決まりて)押し出し 朝之山 5勝

 

場所前の稽古の成果が出ているのか、序盤戦は鋭い踏み込みで相手を圧倒している。5連勝で順調な滑り出しだ。

 

相撲解説者の舞の海は、この日のラジオの番組で朝之山について「この番付の位置では、敵なしですね。立ち合いの鋭い当たりから右を差して寄っていくという形というのは、本当に美しい相撲をとっていますね。元大関で優勝経験もあり、もしかしたらいけるかもしれませんね」と優勝の可能性を匂わせた。

 

⑹ 六日目 水戸龍戦

(取り口)立ち合い直ぐに右を差し、左上手も引いて出てそのまま寄り切る。

                       (決まりて)寄り切り 朝之山 6勝

 

この日引退を発表した栃ノ心について朝之山は「巡業で指名してもらい稽古させてもらって今がある」と感謝していた。

 

⑺ 七日目 一山本戦

(取り口)鋭い踏み込みで、右を押っ付け※て前に出て、そのまま押し出す。

※押っ付け:相手の差し手を封じるために、相手が差しにきたり突っ張たりした時に自分の肘を自分に脇に押し付け、手は相手の肘にあてがってしぼりあげる。

                      (決まりて)押し出し 朝之山 7勝

 

⑻ 中日 北青鵬戦

(取り口)北青鵬が立ち会い左に飛んで朝之山の後ろまわしをとる。朝之山も左の前まわしを取って引き付けながら前に出たが、北青鵬に下手投げを打たれて土俵に転がされた。             (決まりて)北青鵬の下手投げ 朝之山 7勝1敗

 

<玉ノ井親方(元栃東)の解説>「朝之山は右四つ十分の自分の形になったとはいえ、真っ正直に正面に出ようとしたのが失敗だった。相手は2mを超える長身で、懐が深くまわしの位置も高い。相手に力が伝わらず押しきれなかった」

 

八角理事長のコメント>「2m4㎝の長身で、棒立ちでまわしをとるのは、今の相撲では規格外、(朝之山に限らず)力士は慣れていないから、まわしが高くて引き付けられない。稽古で覚えるしかない」

 

<朝之山のコメント>「がっぷり四つにならないように強く当たろうとしたが、立ち合い変化され、先に上手を取られてしまった。これが敗因。負けは負け、切り替えていくしかない」

 

私はこの取り組みを観戦し、朝之山が自分の形になりながら、土俵に転がされてしまったことに、非常に大きなショックを受けた。朝之山も凄く落ち込んでいると思ったが、意外とそれほどでもないと安堵した。

 

中日を終わって、全勝の照ノ富士を1敗の朝之山と明生が追う展開となった。

 

⑼ 九日目 竜電戦

(取り口)朝之山は右四つで竜電に左まわしを許して頭をつけられたが、巻き替えながら前に出て最後は左上手も取って寄り倒した。

                    (決まりて)寄り倒し 朝之山 8勝1敗

 

昨日の敗戦を引きずらず、力強い相撲で勝って勝ち越し安心した。この日、明生が照ノ富士に勝ったので、1敗で照ノ富士、明生、朝之山の3人が並んだ。

 

⑽ 十日目 平戸海戦

(取り口)立ち合い朝之山は右差しを狙ったが果たせず、すぐさまその右からはたき込んだ。             (決まりて) はたき込み 朝之山 9勝1敗)

 

優勝争いは1敗の照ノ富士、朝之山を、 2敗の霧馬山、明生、北青鵬が追う状態で夏場所は終盤を迎える。この時点で朝之山が優勝争いに名を連ねていることは大変喜ばしい。

 

⑾ 十一日目 明生戦

(取り口)立ち合い朝之山は左上手を取るが、明生に両差しを許して一気に土俵際まで寄られる。ここで逆転の突き落としを放ち辛うじて勝った。

                   (決まりて)突き落とし 朝之山 10勝1敗

 

<朝之山のコメント>「相撲内容が悪い。自分の相撲じゃない。最後は思い切った結果(勝てた)。左の上手は取ったけど、右は差し負けた。そこは悔しい。切り替えて自分の相撲を取りたい」

 

11目が終わって、1敗は、照ノ富士、朝之山 2敗は、霧馬山に絞られた。

 

⑿ 十二日目 大栄翔戦

(取り口)朝之山は、立ち合いから突き押しの大栄翔に防戦一方になり、押し出された。               (決まりて)大栄翔の押し出し 朝之山10勝2敗

 

<朝之山のコメント>「踏み込んだが、相手が下から攻めてきた。まともに受ける形になってしまった。自分の相撲ができず、足も運べなかった」

 

去年三段目から再スタートして、初めての本格的な「突き押しの力士」と対戦して、まだ相撲勘が戻っていないのだろう。今後の課題だ。、

 

朝之山が敗れ、照ノ富士が勝ったので、1敗照ノ富士、2敗霧馬山、朝之山となった。

 

⒀ 十三日目 照ノ富士

十一日目に優勝争いのトップを横綱照ノ富士と朝之山が並走していたので、両者の直接対決が十三日目に組まれた。朝之山が横綱と対戦するのは、1161日ぶり、結びの一番で相撲を取るのは、739日ぶりだ。

 

(取り口)立ち合い朝之山は、頭から強く当たって、左を押っ付け横綱を後退させたが、相手に左手を抱かえられ、前に出る力を利用した照ノ富士の小手投げに屈した。

               (決まりて)照ノ富士の小手投げ 朝之山 10勝3敗

 

<朝之山のコメント>「朝稽古で何度も練習した右ハズ、左おっつけで、横から攻めようとしたが、左を差してしまったのが敗因」

 

優勝争いは、照ノ富士1敗、霧馬山2敗、朝之山3敗となった。

 

⒁ 十四日目 正代戦

(取り口)朝之山は立ち合い後一気に攻め込み、土俵際でこらえる正代を寄り倒した。         

                   (決まりて)寄り倒し 朝之山11勝3敗

 

この日横綱照ノ富士が霧馬山を破って、今場所の優勝が決まった。

 

⒂ 千秋楽 劒翔戦

(取り口)立ち合い朝之山は上手を取って寄っていくが、上手を切られて土俵上で四つに組んで動きが止まる。劒翔が出てきたところをすかさず上手を取って、万全の形となって寄り切った。           (決まりて)寄り切り 朝之山 12勝3敗

 

  

夏場所の朝之山は、12勝3敗の成績で終わった。三賞の敢闘賞候補にもなったが、大関経験者と言うことで見送られた。場所前に目標とした二桁以上も達成でき、優勝争いにも十三日目まで加わり場所を盛り上げ、良く活躍できたと思う。春場所の課題だった立ち合い後の踏み込みも、稽古の成果が出たのか鋭くなって、完勝の相撲が多かった。夏場所は合格と評価したい。

 

さて来場所は、番付も上がって、横綱大関、三役を始め幕内上位の力士との対戦が多く組まれることが予想される。私は照ノ富士以外の四つ相撲の相手には余り心配していないが、突き押しの力士(貴景勝、大栄翔等)や動き回ったり小兵の力士(翔猿、宇良、翠富士等)に確実に勝てるような研究や稽古が必要と思う。

 

それから、まだ一度も勝っていない照ノ富士に勝たなくては、大関横綱にはなれないと思って稽古に励んで欲しい。

 

 

 

 

 

 

 

Windows 11

 

 

 

スマホのネット記事に、パソコンのOS Windows11(以下「11」)は2021年6月にリリースされ2年程経ったが、現在でも普及率は21%で Windows 10(以下「10」)は74%であると掲載されていた。(普及が進まない理由は書いていない)

 

マイクロソフトは、「10」のサポートを2025年10月で終了すると発表し、現在も「10」を使用しているユーザーに対して、「11」へのアップグレードを強く推奨している。

 

「10」を使っていて「TPM2.0]が搭載されているパソコンは、無償で「11」のOSソフトをインストールすることができるが、7年以上前のパソコンはできないという。

 

私のパソコンは、インストール可の対象品らしく、マイクロソフトから何度も「11」へアップグレードするようメッセージが届いた。私は「11」にすると、又新しく習得することが増えるのではないかとの保守的な考えで、そのままにしていた。

 

それが、先のネット記事を見て、『「10」のサポートが終了するのであれば、今のうちに「11」にしておいた方が良いかな』と思った。最近パソコンの起動時間が遅くなってもいるので、アップグレードによって改善されるかもしれないと考え、「11」をインストールすることにした。

 

インストールには6時間以上を要し、その後も自動的に再起動を繰り返し、半日以上経ってからやっと「11」の操作ができるようになった。しかし立ち上がり時間は「10」の時よりも遅くなり、インターネットの操作や、このブログ画面も、円滑に動かなくなった。

 

火曜テニスの仲間で、IT関係に詳しい人がいるので、その人にテニスの休憩時にそのことを話してみた。その人Nさんは、「そのパソコンを診てあげますよ」と言ってくれる。

 

彼の好意に甘え、テニスが終わってから彼の自宅近くのMACで待ち合わせ、パソコンを持ち込む。彼は一通りパソコンを操作して、動きが遅いのは、メモリー容量が4Gに対して80%位使用しているからではないかと言う。

 

MAC内はWI-FIが使えなくインターネットができないので、Nさんは、私のパソコンを自宅に持ち帰って点検してくれることになった。

 

翌日、Nさんは下記説明をして、パソコンを返還してくれた。

・セキュリティーアプリのマカフィーが起動時に影響を与えているので、一部を残して削除した。セキュリティーに対しては、Winndows  11が備えているので削除しても問題ない。

・「11」内の操作に悪影響を与えると思われる個所を是正した。

 

モリー容量については、パソコンを購入した家電量販店に行き、メモリー4Gを追加購入して取り付けてもらうこととする。しかし店に在庫は無くメーカーからの取り寄せとなり、何時納入されるかは分からないと言われる。値段もメモリー22000円、取り付け費2500円と思ったよりも高額である。Nさんと電話で相談して、しばらく様子見しようということになった。

 

帰宅してパソコンを操作すると、起動時間は「11」にグレードアップする前の「10」の時と同じくらいか、若干早くなっており、「11」作動時の不具合も改善されていた。この状態であれば、メモリーを増強しなくともこのまま使用してもいいかなと思った。

 

Nさんから、「メモリーブックオフで探してみる。適応するメモリーがあれば、私が購入し、取り付けも私がしてあげる」とのメールが入った。何から何までやって頂き、誠に恐縮であるが、Nさんに任せることにした。

 

5月21日現在、メモリーはまだ入手できず当初の4Gのままであるが、メモリー増強によりパソコン操作が円滑になってくれればありがたい。

 

 

 

 

 

 

GW後の一週間

今年のGW(ゴールデンウイーク)は、コロナによる行動制限や規制もなくなったため、帰省客や旅行客数、交通機関、高速道路の混雑状況がコロナ前の水準に戻った。天候にも恵まれ、4年ぶりにGWを満喫した方も多かったと思う。

 

私のGWは、5月4日に東京の美術館に行ったくらいで、他には前半のテニス、卓球、後半は自宅でくつろいで過ごした。GWが終わり又いつもの日常に戻った。GW後の一週間を綴ります。

 

       写真ACより     セツブンソウさんの作品

 

5月8日(月)

GWのほとぼりを冷ますように、朝から雨が降り続いた。午後H卓球に行く。9人が参加したが、全員GWは特段のトピックスは無かったようで、いつものように卓球を淡々と続けた。

 

5月9日(火)

火曜テニスには、8人が参加、4人ずつに分かれて、その4人で総当たりの組み合わせにしてダブルスの試合をする。4人ずつが交互に試合をするので、同じ4人が1ゲームごとに同時に休憩となる。

 

その休憩時、それぞれの出身地が話題となる。私の出身地を訊かれて、「名古屋」と答えると、Tさんは、「きしめん」「味噌カツ」「ひつまぶし」「味噌煮込みうどん」「てんむす」等の名古屋めしや、「ういろう」「エビせんべい」等の土産物の名前をすらすらと唱える。よくご存じだ。

 

そのTさんの出身地は八王子で、旦那さんは下北沢なので、地方に親戚がある人は羨ましいと言う。八王子の名物は「ユーミン」くらいだしとつまらなそう。

 

Nさんの出身は、青森県津軽平野だが、青森県でも津軽地方と南部地方では言葉も文化も違うということだ。

 

テニス終了後、公民館のS卓球に行く。こちらは、この日欠席が多くて、7人の参加。いつものラリーとゲームを楽しむ。やっている時は、楽しくて何ともないが、終わって帰宅すると、疲れがどっと出て、夕飯仕度が面倒くさい。最近、一日に二回運動すると、疲れが確実に出るようになった。悲しい。

 

しかし、夕食時、渇いた喉を潤すビールの最初の一口が今日の疲れを一気に吹き飛ばす。

 

5月10日(水)

水曜日は、毎週 8:30からの早朝テニスだ。今日はクレイコートのYテニス場での開催だ。いつも8:30はコートに空きがあるのだが、この日は全て埋まっていた。五月晴れの青空の下でテニスできることに感謝する。

 

テニス後、同学年のテニス仲間Sさんと、MACへコーヒーを飲みに行く。ウクライナ情勢や最近の話題で雑談していて、来週から始まる「大相撲夏場所」の話になる。

 

Sさんは、私が朝之山のファンであることを知っているので、朝之山がどの程度の成績を上げることができるか、二人で賭けてみようということになった。

 

その基準を話し合い、賭けの条件は下記とした。

 

「11日目の時点で、朝之山が優勝争いにトップから1差以内に入っていたら私の勝、そうでない場合は私の負け」

 

賭けるものは、コーヒー1杯というささやかなものだが、朝之山には是非とも私が勝となる基準を満たして欲しい。

 

今日は、私の三姉妹の孫で一番末の孫娘の誕生日(8歳)だ。三姉妹の誕生日にはいつもケーキを贈っている。三女はクリームが余り好きでないということで、フルーツケーキにした。ケーキの前で撮った写真が送られてきて、喜んでもらえたみたいだ。

 

この子は、小さい時3人の中では一番病院にかかることが多くて心配したと母親が言っていた。今は大きく元気に育ってくれた。祖父としては、3人揃って健康に育ってくれるのが何よりも嬉しい。

 

5月11日(木)

隣町に出かける用事があり、帰りにデパートのデパ地下で、地元スーパーでは手に入らないような食材(鮑の煮もの、金目の煮付け等)を買ってきた。風呂に入って夕食時の晩酌のあてにした。

 

5月12日(金)

GWはリハビリが休みだったので、2週間ぶりにリハメンテに出かける。国からの通知では、マスクの着用が個人判断となったが、リハメンテ内では今まで通り着用するようにと要請された。

 

ウォーキング/ランニングマシン利用時に、マスクを少し下にずらして鼻マスクにして走行していたら、運動時の苦しさが格段に少なくなり、走行時の心拍数も低減した。今後はこの状態でマシン利用しようと思う。

 

山女の言語の先生は、3日から5日まで八ヶ岳を縦走して来たそうだ。三日間とも晴天で爽快な登山が楽しめたと喜んでいた。

 

施設利用者のYさんは、やはり3日から5日まで実家のある大阪へ行って来たそうだ。大阪は何処も人出が多く大変だったが、昔の友人とも会えて楽しかったようだ。帰りにお土産の「豚まん」を買うのに1時間待たされたと言っていた。

 

5月13日(土)

午前は恒例のスーパー買い出しに行き、午後は公民館のH卓球に行く。この日は雨、寒いくらいで参加者は、7人と少なかった。

 

私の住む町では、桜の開花時期に「さくら祭り」と称して、市役所前の道路を閉鎖して吹奏楽団のパレードとか各種行事・イベントが行われ、毎年40万人の人が集まり賑わっている。統一地方選挙がある年は、それに代わって「若葉まつり」が開催される。今年はその年で、13,、14日に行われた。

 

この行事はコロナで3年中止となり、今年は4年振りの開催だが、出演者や観客には、あいにくの雨模様となってしまった。それでも周辺道路は大渋滞し、会場に近い公民館や我が家の周りも夕方まで道が混んでいた。

 

「重要文化財の秘密」展

4月に放送されたNHK-Eテレの「日曜美術館」で「近代の重要文化財」を特集した番組を見た。これは、現在東京国立近代美術館で開催中の「重要文化財の秘密」展の見どころを紹介したものだった。

 

明治以降の重要文化財は、発表された当初は問題作として扱われたり、物議を醸し出したものが多かったが、時代とともに価値の基準、評価が変わり、重要文化財に指定されるまでなったという。

 

テレビでは、詳しいことはあまり分からなかったが、狩野芳崖の「悲母観音」、横山大観の「生々流転」、高橋由一の「鮭」、岸田劉生の「麗子微笑」等、美術の教科書に載っている有名な作品を展示している展覧会が、5月14日まで開催されていることを知り、久しぶりに美術館に足を運んで、本物を肉眼で見てみるかという気持ちになった。

 

行く前にこの展覧会のことを調べてみると、これはどうやら思ったより凄い展覧会だということが分かった。

 

まず、「重要文化財」とは1950年に制定された文化財保護法に基づいたもので、「建物、絵画、彫刻、工芸品などの内、各時代の遺品の中で、制作優秀かつ我が国の文化史上貴重なもの」と指定されたもので、その中でも特に重要と指定されたものが国宝だ。

 

2023年3月現在、重要文化財は13,377件であるが、明治以降の絵画、彫刻、工芸はわずか68件で、国宝は1件もない。そのうち51件の作品が今回の展覧会で展示されている。すなわち、明治以降には国宝がないので、明治以降の最高傑作の絵画、彫刻が一堂に展示されているのだ。

 

今回の展覧会は、東京国立近代美術館の70周年記念展として企画され、美術館の意気込みも大変なもので、展示作品の全てを「重要文化財」で通す豪華で贅沢な展覧会だと知った。

 

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今年のゴールデンウイークは、3年間のコロナ自粛から解放され、旅行や帰省の人出もほぼコロナ前の水準に戻ったようだ。私の連休の過ごし方は、前半の5月3日までは、いつものテニス、卓球で埋まっていたが、後半は予定が無かったので、みどりの日の4日に美術館に行くことにする。

 

この日は朝から五月晴れで、絶好の行楽日和に見舞われた。我が家から都心までは電車で2時間程で、展覧会は9時半開場なので、北の丸の美術館へは、7時頃家を出れば十分であるが、早朝の皇居周辺をブラブラ歩くのもいいかなと6:10に家を出た。

 

地下鉄大手町駅で降りて、皇居の大手門まで行くと、お堀と石垣と皇居の緑が早朝の光に照らされて、目に飛び込んできた。内堀沿いの歩道を竹橋方面に向かう。外国人も含めたスタイルの良いランナー達が気持ちよさそうにに走っている。

 

8:30 東京国立近代美術館到着。

 

 

スライド式の長い門はまだ開いておらず、門の前で中年の男性がスマホを見ながら立っていた。私は2番だった。開門後当日券売り場前に並ぶ。発売時には100名程となった。

 

入場券は、お目当ての「重要文化財の秘密」と、「MOMAT」の2種類販売されている。「MOMAT」とは、近代美術館所蔵の作品を展示している会場入場用だ。「MOMAT」券は500円であるが、「重要文化財の秘密」券(1800円)があれば、入場できる。

 

開場と同時に入場する。今日は連休中でもあり、混雑が予想されたが、早い時間でもあり普通の混雑状況だったようだ。写真撮影はNGマークの付いた作品以外は、フラッシュ撮影を除き可能なので撮らせてもうことにする。

 

私の印象に残った作品を並べる。

 

1⃣ 狩野芳崖 「悲母観音」

 

 

入場して最初に迎えてくれる作品だ。明治以降の作品として初めて重要文化財に指定された。真近にしっかりと作品を見る。観音様と赤子の描写が素晴らしい。観音様の表情に心穏やかになる。

 

2⃣ 横山大観 「生々流転」

 

 

 

霧の滴り(ししたたり)が渓流になり、川となり、人里や丘や山を越えていくうちに周りの河川を集めて、大河となって大海に注ぎ、最後は飛竜となって天に昇るという水の一生を40mの巻物に描いた大作である。

 

墨のぼんやりとした筆致が「朦朧体(もうろうたい)」なのであろうか?この作品を全部広げて展示する機会は非常に少ないと言うことだ。

 

 

3⃣ 高橋由一 「鮭」

 

 

今回の展覧会のポスターにも採用されている、超有名な油絵である。実物を見たのは始めてだが、写真の方が写実性が優れていると感じた。

 

 

4⃣ 岸田劉生 「麗子微笑」

 

 

これも、誰でも知っている絵画だ。この絵を見る度に少女なのに「恐い」感じがしたが、実物を見ても同じだった。

 

 

5⃣ 原田直次郎 「騎龍観音」

 

 

本作は、陰影や遠近法を取り入れたリアルな描写で描かれ、制作当時は仏画としては斬新な手法だったので、まだ世の中の評価は低かったらしい。今見る分には何の違和感も無く、スケールの大きな傑作に見える。

 

 

6⃣ 青木繁 「わだつみのいろこの宮」

 

 

古事記の海幸彦・山幸彦神話に基づく作品で、山幸彦が無くした釣り針を捜しに海底の神殿を訪ね、そこで海神の娘の豊玉姫と出会うシーンを描いたもの。

 

青木は潜水具を着て実際に海に潜って海底のイメージを考証して作り上げたが、発表時の展覧会で選者の評価が分かれ、1等にはならなかった。時を経て「明治浪漫主義」の代表作として評価され重要文化財に指定された作品である。

 

下から気泡が上がっていく様子がリアルに描かれている。

 

 

7⃣ 竹内栖鳳 「絵になる最初」

 

 

東本願寺から天女の天井画を依頼された栖鳳が、女性をモデルに習作に励んでいたが、その女性が急死してしまった。代わりに若い女性をモデルにしようとしたが、彼女は恥ずかしくて脱衣することを躊躇する。その様子にヒントを得てこの作品が生まれた。

 

今回初めて見たが、恥じらいだ若い女性の何とも可愛らしさが溢れていて、私のお気に入り作品になった。

 

 

8⃣ 彫刻 高村光雲 「老猿」

 

 

1893年ンシカゴ万博に出品されたもので、大鷲と格闘した直後の気迫に満ちた猿の姿を描写したものだという。

 

 

9⃣ 彫刻 新海竹太郎 「ゆあみ」

 

 

髪型や顔立ちは日本人であるが、首から下は当時(明治40年頃)の日本女性とはかけ離れた西洋人のプロポーションだ。この不思議な混在が面白い。

 

 

1階の「重要文化財の秘密」展を見終わり、ついでに4階から2階で開催されている「MOMAT」展を観覧する。「MOMAT」は先にも記したように、東京国立近代美術館が所蔵している作品の内、何点かを選んで展示している常時開設の展覧会だ。

 

おまけのつもりで見ていたら、そのコレクションの豪華さに驚かされた。

 

東山魁夷の「道」を始めとして、上村松園の「雪」、片岡球子の「渇仰」、藤田嗣治 の「五人の裸婦」等有名どころの作品が展示されている。

 

その他、梅原龍三郎草間彌生安井曽太郎セザンヌ、ボナールの作品まである。

 

その中で、特に印象に残ったのが、靉光あいみつ)の「眼のある風景」だ。これは、テレビの「日曜美術館」で何回も紹介された作品で、こうして現物を肉眼で見られることに感動した。

 

 

 

11:00に展覧会を見終わり、美術館を出る。一度も休まず見続けたので疲れた。帰りは北の丸公園を通って田安門から九段へ出た。ネットで評判の「九段食堂」で昼食をと思ったが、お店は祝日で休業していた。

 

九段下の小料理屋で、お昼のランチ「鮪漬け丼定食」を注文する。ビールを追加、昼のお酒は美味しい。帰途は九段下から地下鉄で帰った。

 

高川山

 

山/ハイキングは、昨年6月に精進湖のパノラマ台へ富士山を見に登って以来、ご無沙汰である。今年になって、そんなに遠くない所のハイキングコースを調べていたら、山梨県の「高川山」が目にとまった。

 

この山は大月市都留市の境にあり、桂川と笹子川に挟まれた御坂山地の東端に位置する。標高は975.7mで、真下にリニア新幹線の実験線(トンネル)が走っている。「山頂まで2時間、富士山の絶景が楽しめる初心者におすすめの日帰り登山コース」として紹介されていた。

 

3月にこの案内を見つけ、雪の富士山に魅力を感じ、行ってみたくなった。リハビリセンターで、毎週山へ行っている「山女」の言語の先生に相談すると、彼女は高川山へは何度も登っていて、この山のことはよく知っていた。

 

そして「今はまだ登山道に雪があるようだから、もう少ししてからの方が良いのではないかしら」と言われ、登山は一ヶ月ほど先延ばしにした。

 

週間天気予報を見ていて、4月20日は降水確立が10%で、テニス、卓球の無い日だったので、この日に行くこととする。

 

登山コースは色々あって、中央線初狩駅大月駅、富士急禾生かせい)駅、田野倉駅から登り下りできる。初狩駅から高川山へ登って、天神峠-おむすび山を縦走して大月駅に下るコースが最も一般的なコースのようであるが、私は車で行くので、初狩駅コースをとり、登山口近くに駐車して高川山を往復することにした。

 

4月20日(木)

早起きし、中央高速で大月まで行ったので、初狩駅には5時過ぎに着いた。

 

   (下山してから撮った写真なので周囲は明るいが、到着の5時は薄暗かった)

 

駅から線路下のガードをくぐり、車一台がやっとという道を進む。ガードは S字型に直角に曲がっており、車の側面と角のコンクリが数㎝の所を冷や汗をかきながら通過した。

 

5:30 登山道入口近くに車を停めて出発

 

 

しばらくして、木の根に覆われた歩きにくい道を行く。

 

 

6:10 男坂、女坂分岐

 

 

傾斜が急だが距離の短い左の男坂を登る。

 

新緑の木々の緑に癒される。

 

 

7:40 高川山山頂

久し振りの登山ではあったが、「初級コース」ということ、リハメンテでのトレーニングやテニス卓球を毎週やっているので、それほど苦しまずに登れるものと思っていたが、豈図らんや(あにはからんや)ハーハーの連続で、大いに苦しんでやっとの思いで山頂に辿り着いた。

 

 

そして登って来た正面には、山々がきれいに見えるのだが、肝心の富士山が見当たらない。「どこだどこだ」と振り向くと、真白き富士山がド~ンと目に飛び込んできた。

 

感激!登りの辛さがいっぺんに吹き飛ぶ。雪をかぶった富士山は、ひと際美しい。

 

 

山頂の岩に腰掛け、富士山を眺めながら、おにぎりを食べる。

 

20分ほどすると、私の登って来た反対の道から鈴の音が聞こえ、一人の男性が現れた。今日初めて会う人だ。彼はしばらく写真を撮っていたが、撮り終わると自分から話し出した。

 

「埼玉県の上尾から昨日車で来て、昨日は御正体山へ登り、都留市の道の駅の駐車場に車を停めて寝て、今朝禾生コースで高川山へ登って来た」

 

「まだ若くて体力があるのだろうな。私なんぞは、車で寝て山に登るなんて、とても考えられない」と思った。

 

その男性は30分程山頂に居て、同じコースを下山していった。再び山頂は私一人となり富士山を独り占めした。山頂で1時間20分、たっぷり富士山を堪能しがら過ごし、9:00下山する。

 

まだ後遺症が残っており、フラツキのある身なので、下りの登山道は、転ばないよう細心の注意を払う。帰りは傾斜の緩い「女坂」を下る。それでも、登山道は結構急な所が多く、落ち葉で滑りやすい箇所も多くあった。

 

転倒しないように長時間足を踏ん張りながら下山していたので 、太腿(ふともも)の筋肉がつりそうになる。「こんな山道で足がつったら大変なことになる」と冷や汗が出て、益々慎重に下る。

 

10:15 登山道入口の車へ到着して、ホッと一安心。靴を履き替え、衣装も運転モードに着替えた。

 

 

時間も早いので、帰途は一般道を走る。山頂で会った男性が利用したという都留の「道の駅」に寄ってみる。何か地元の珍しいものでもあればと、見て回ったが、特に見当たらず「酒まんじゅう」だけを買って帰った。

 

<後日談>

翌日から、踏ん張って下山したせいか両足の筋肉痛に悩まされた。翌日はそれほどでもなく、リハメンテにも行き、しゃがむことはできなかったが、いつものトレーニングのメニューをこなした。

 

問題は二日目からで、痛みがひどくなった。水平には何とか歩けるものの、一旦椅子に座ると立ち上がりができなくなった。立つときは、両手をひじ掛けに置き、身体をもち上げないとできない。また階段の上り下りには苦労し、特に下りは手すりにつかまって後ろ向きで降りなければならなかった。

 

二日目、三日目と不自由な生活をし、四日目からようやく徐々に回復した。こんな筋肉痛は初めての体験だ。加齢により筋力と回復力が低下しているのだろう。

 

 

 

 

チャットGPT

今回は今世間で話題となっている「チャットGPT]を取り上げます。

 

1 チャットGPTとは?

アメリカの Open  AI  社が開発した人工知能(AI)を使ったチャットサービスで、AIが人間の質問に対して、人間のように自然でクオリティの高い回答をしてくれる。

 

GPTは、Generative Pre-trained Transformer の略で直訳すると「生成可能な事前学習済変換器」砕いて言えば、「自発的に学習をして目的物を生成するAI」ということか。

 

チャットGPTは、メールを作成したり、詩や小説を書いたり、表計算やプログラミングもでき、料理の献立を考えたりもできる。今後普及すると人間の仕事が奪われると言う怖い一面もある。

 

 

2 チャットGPTの今

2022年11月30日に公開されてからわずか2ヶ月でユザーは1億人を超えた。今月上旬にチャットGPT開発会社Open AI のトップ、サム・アルトマン氏が来日し、岸田首相と面会した。

 

その後の自民党との会合では、日本関連の学習データの比重引き上げ等について提案している。経済産業大臣は、懸念点が解消された場合は、国会答弁の作成に利用したいとGPTの可能性に期待している。

 

自治体は、横須賀市のように全庁的に活用を考えているところと、鳥取県のようにGPTの活用には否定的なところと対応に分かれている。

 

現時点でのチャットGPTでは、

①偏見や差別の表現が反映されることがある。

②誤った情報の拡散

③文脈理解の限界

④個人情報、秘密情報漏洩のおそれ

等の課題もあり、便利さだけに目が奪われないよう慎重な対応が必要だ。

(上記①②③は、チャットGPT自らが自分に下した問題点)

 

 

3  チャットGPTを使ってみて

私はこのブログを週一回更新し、多少なりとも文章を書いている人間として、「AIが文章を作成する」というチャットGPTにについては、非常に興味を持ち、使ってみたくなった。

 

OPEN AI社のアカウントにサインアップしメールアドレス、生年月日、電話番号を登録すれば、比較的簡単に使用できる。

 

 

GPT のアプリは英語であるが、質問の入力欄に日本語を入力すると日本語の回答が返ってくる。英語で質問すると回答も英語、入力した言語で返答するようだ。

 

先ずは試しに、夏目漱石の好物から質問し、他にも色々試してみた。入力すると数秒後に下記回答が送られた。

 

1⃣ <夏目漱石の好きな食べ物は何ですか?>

(GPTの回答)

漱石の好きな食べ物についての明確な情報は残されていないようです。しかしながら、彼が晩年に住んでいたイギリスロンドンでは、日本食材が手に入りにくかったため、日本の食べ物に対する懐かしさを感じていたという記録が残っています。又彼が好んでいた飲み物としては、日本茶やウィスキーを挙げる資料があります」

 

(感想)

ウーム、直ぐに返事が返ってきたが、たしか漱石は食通で、色々と食べ物にはこだわりがあったということを読んだような気がしたので、GPTの回答は意外だった。

 

調べてみるとやはり漱石は、お酒はお猪口一杯で赤くなるような下戸であったが、食いしん坊で好物は洋食(ステーキ等のこってりしたもの)とされている。又大の甘党で、スイーツには目が無かったということだ。

 

GPTの文章の内容とは異なる。GPTのAIには、これらのデータはまだ入力されていないという事か?

 

 

次に、前回のブログで私が書いた「筑前煮」について、「AIが書いたらどうなるだろう?」と次の質問をした。

 

2⃣ <筑前煮をテーマに短いエッセイを書いてください>

(GPTの回答)

「『筑前煮』とは、福岡県筑前地方の郷土料理であり、根菜や魚介類をだし汁で煮込んだ煮物です。この料理は筑前地方の厳しい冬の寒さに耐える為、栄養たっぷりで身体を温めることができるように作られました。

 

筑前煮には地域によってレシピが異なると言われています。代表的な材料は、ごぼう、にんじん、こんにゃく、しいたけ、油揚、鯛などがあります。これらの材料を一緒に煮込むことで、だし汁が浸透し深い味わいを生み出します。

 

筑前煮はシンプルな味わいが特徴であり、身体を温め栄養補給ができる為、地元の人たちにとっては欠かせない料理となっています。また最近では、福岡県外でも筑前煮を提供するレストランや土産店増えており、その人気は広がっています。

 

筑前煮を作る時は、材料を一つ一つ手作業で下ごしらえをすることが大切だと伺いました。それぞれの材料が持つ旨味を最大限に引き出すために、手間暇かけて作る料理がより美味しくなるのだと感じました。

 

筑前煮は地元の人たちの生活や文化が詰まった郷土料理であり、今後も多くの人々に愛され続けることでしょう」

 

(感想)

私が数時間かけて書き上げたテーマを、瞬時に上記文章が打ち出されるのだから驚く。「筑前煮」の一般論としては間違っていないが、文章には、気のせいかどこか人間臭さが感じられない。

 

 

3⃣ <今の季節に相応しい詩を作って下さい>

(GPTの回答)

   「春の陽射し

    木々の芽吹き

    鳥たちのさえずり

    心を踊らされる

 

    桜の花びら

    風に舞い散り

    淡いピンクの色が

    眩しい季節の証(あかし)

 

    暖かな日射し

    空気に漂う香り

    春の訪れを

    感じさせてくれる

 

    心躍る季節

    新しい出会いや

    別れもあるけれど

    未来への希望が満ちている

 

    この春の日々を

    大切に過ごそう

    自然の美しさに

    心を開いて行こう」

 

(感想)

私は「詩」の素養が無いので何とも言えないが、中学生か高校生の作品と言っても、十分通用するのではなかろうか。

 

 

4⃣ <お題が「はなみずき」の川柳を作って下さい>

(GPTの回答)

     「春の息吹

      はなみずき咲き誇る

      満開の風景」

 

(感想)

GPTは短い俳句とか川柳は苦手なのだろうか。全然五七五になっていない。今は駄目でもAIが自分で学習して、将来的にはできるようになるだろう。

 

5⃣<森山愛子の歌唱力について評価してください>

(GPTの回答)

森山愛子は幅広い音域と独特な歌い方で知られる日本のシンガーソングライターであり、その歌唱力は高く評価されています。

 

彼女の歌声は、深い感情とともに心にしみわたるような美しさを持ち、しっとりとしたバラードからアップテンポのポップスまで、様々なジャンルの楽曲に対応することができます。

 

また森山愛子は曲の世界観や歌詞によりそうような表現力に優れており、その歌唱力が楽曲に深みや魅力を与えていると考えます。

 

多くの人から愛される森山愛子の歌声は、彼女の才能と努力によって培われたものであり、その歌唱力は確かなものと言えます」

 

(感想)

森山愛子が「シンガーソングライター」というのは事実と異なるが、その他は一般によく言われていることだ。GPTは人物の評価については、悪いことは書かないようだ。そのようにプログラミングされているのだろう。

 

 

 

4 チャトGPTのこれから

確かに文章作成のスピードは頗る速いが内容の正確性については、まだ十分とは言えない。日本語版は英語版に比べて情報の蓄積量がはるかに少ないので、正確性が劣ると言われている。

 

又チャットGPTに蓄積されたデータは、2022年9月までのものなので、最新の出来事に関しては、正しい判断が難しいそうだ。しかしその内にデータ量も増え、正確性についても改善され、益々利用されるようになると思われる。

 

今回チャットGPTを体験してみて、学校のレポートや論文作成には便利だろうなと思った。東大他の大学では、「チャットGPTのような、生成系AIのみのレポートは認めない」との指針を出した。しかし教員が学生自ら書いたのか、AIが書いたのか判断するのは非常に難しいのではあるまいか。

 

電気自動車テスラのイーロンマスク氏が、チャットGPTに対抗するAI関連企業の設立を発表した。これから世界の先端AI研究開発競争が、益々激しくなるだろう。

 

一方で、世界の有識者からは、先端AI 研究開発を野放しにしていると、人類にとって不測の事態が起こる可能性があるので、その研究開発を一時停止することを求める署名活動が始まっている。

 

そんなことを踏まえてか、日本政府は4月20日官房長官が、5月開催のG7広島サミットで、チャットGPTを議題に取り上げると発表した。信頼できるAIの普及という各国共通のビジョンを実現するための基本的な考え方や方策を討議したいということらしい。

 

いずれにせよ、AIは人間が豊かな生活を送る為のツールであって、SF小説のように人間がAIによって支配されることの無いように、AIに対しては人類の叡知を結集して臨まなくてはいけない。

 

二題(最寄り駅/筑前煮)

1⃣ 最寄り駅

私が利用している最寄り駅界隈は、道路が狭くバスが通れずバス路線が無い。従ってこの駅の利用客は、徒歩か自転車、自家用車の送迎でしか利用できない。自転車で来ても私の利用する南口には駐輪場が無く、自転車を停めるには地下道(徒歩と自転車のみ通行可)を通って北口まで行かなくてはならない。

 

それ故、南口利用客のほとんどが徒歩で、それもあってか両隣の比較的大きな駅に比べて、乗降客数が少ない。

 

こういう駅なので、駅にエレベーターやエスカレーターが設置された時期も、周りの駅より相当遅かった。その駅に最近ホームドアが設置された。こんな小さな駅だからホームドアはまだまだ先のことと思っていたので驚いた。

 

最近は、電車に乗っていないが、通勤で駅を利用していた頃、階段横のホームが狭く、朝夕のラッシュ時には人であふれ、「危ないな、早くホームドアが欲しいな」と感じていたので、今回の設置は大変ありがたく喜ばしい。

 

こんな駅だから、駅前と言っても大きなお店は無く、コンビニ、居酒屋、弁当屋さん、美容院、花屋さん等が雑然と集まっている。その中に一年程前に「食パン専門店」が開店した。店の作りもおしゃれで、感じの良い店だった。

 

先週歯医者へ行く時、駅前を通ったらその「食パン専門店」は閉店していた。このところの小麦価格の急騰や諸物価の上昇で経営が難しくなったのだろうか?駅前ではアクセントになるような店だったので残念だ。

 

他にも駅前の店は、よく入れ替わる。私が贔屓(ひいき)にしていた「餅菓子屋さん」も去年閉店した。ここは、団子(みたらし、醤油焼、あんこ)餅菓子(おはぎ、柏餅、草餅、道明寺、大福餅他)おにぎり、太巻き、お稲荷さん等を扱っており、何れも安くて味も良かった。

 

ここの団子を買って、よくテニスや卓球の休憩時のおやつとして差し入れし、仲間の皆さんに喜ばれた。この店は30年以上も前に開店した店なので、駅前にあるのが当たり前と思っていただけに、閉店を知った時はショックだった。

 

このお店は、薬屋さんに替わり、その隣のパン屋さんは整骨院に替わった。お蕎麦屋さん、不動産屋さんは解体されコインパーキングになった。狭いエリアでの移り変わりが激しい。

 

 

 

2⃣ 筑前

料理を自分で作るようになって、まず本屋さんで「家庭料理の基本」(江上佳奈美著 新星出版社)を買ってきて、最初に作った料理が、その本のレシピの中の「筑前煮」だ。

 

           「家庭料理の基本」の中の写真

 

この本は、2人前を前提にしているが、私は4人前を作りたいので、食材の量は2倍にする。2倍にしても、蓮根、タケノコは100g、人参80g、ごぼう100g、きぬさや20g、こんにゃく1/2枚となっているので、店で買う量の半分は余ってしまう。

 

最初は、レシピに忠実に従って作った。蓮根は「酢水につけながら皮をむき」と書いてある。ボウルに酢水を入れ酢水の中でピラーで皮をむいた。

 

ごぼうは包丁の背で皮をこそぎとり小さめの乱切りにして酢水(ボウルの水3、4カップにに対して酢は大さじ1、2杯)に晒してアクを抜くとある。レシピ通りに皮をこそぎとり、酢水は計量して作った。

 

今考えると、何ともバカ丁寧に作っていたものだと可笑しくなる。その後ごぼうの皮は風味や栄養があってこそぎ取らない方が良いと知り、表面の泥を落とす程度に洗うだけにし、酢水もボウルの水に適当に酢を垂らして晒している。

 

食材の量もレシピの数値は目安とはするが、それに縛られずにその日ある食材をできるだけ使い切るように料理している。

 

煮物に限らず料理は段どりが8~9割だ。特に筑前煮は、干しシイタケを戻したり、コンニャクを下茹でしたり、ごぼうを晒したり、食材を切ったりの前処理が手間の大半を占める。後は鶏肉、野菜他を炒めて、だし調味料を加えて煮るだけだ。

 

4人前だと食材を切ったりすると量も嵩張るので、昔は中華鍋で作っていた。中華鍋だと鍋の鉄分が煮物に移るのか、出来上がった野菜の色が良くなかった。ステンレスの蓋つきフライパン(30㎝径✕6㎝高)で作るようにしたら、色は改善した。

 

先日久しぶりに筑前煮を作った。味は私の好みの味となり美味しく出来上がったが、やはり4人前の量は多く、朝夕頑張って食べたが、食べきるのに数日を要した。