ワクチン

7月12日、東京都に4回目の緊急事態宣言が発令された。それから1週間経ったが、新規感染者は減るどころか増え続けている。14日に1000人を超え第4波のピークを上回わり、15日1308人、16日1271人といずれも前の週より増加し、17日には1410人と第2波の1月以来の高レベルとなってしまった。

 

15日の東京都モニタリング会議では、このままのペースで感染が進めば、2週間後には1400人を超え、、4週間後には2400人を超えると報告された。(2日後の17日には、早くも1400人を超えてしまったが・・・)

 

昨年初め、国内でのコロナ感染が認められてから、もう一年以上に渡って、国、自治体、企業、個人が感染対策を行ってきた。しかし、ウィルスがどんどん変異し進化しているのに、それに追いつく有効な手立てが打てずに、感染が拡大したり一時的に縮小したりを繰り返しながら、今日に至っている。

 

2年近くも自粛と我慢の生活を続けていると、ストレスが蓄積して精神衛生上もよろしくない。そんな中で、コロナ対策として唯一希望を持てそうなのが、ワクチン接種だ。

 

昨年までコロナ感染者や、コロナによる死者において、悲惨な状況であったアメリカ、イギリス、イスラエルといった国々は、ワクチンの接種が進み、その効果が現れ感染者も減り、色々な規制も解除され、市民も元の生活にもどりつつある。

 

イギリスはワクチンでいったん減った感染者が、最近デルタ変異株により再拡大しているが、重症者数や死者はワクチンの効果で非常に少なく抑えられているという。ワクチンは万能ではないが、少なくともコロナにより重症化するリスクは抑えられ、医療崩壊の危機は避けられていそうだ。イギリスはこの理由で感染が拡大している中で、規制は全面解除しようとしている。

 

 

翻ってわが国を見てみると、残念ながらワクチンに関しては、世界の潮流から完全に遅れをとってしまった。わが国には開発能力があるのに、本格的な予算を付けた研究開発が先送りにされた。よって自国での開発が間に合わず、海外からの調達に頼らざるを得なくなり、納入時期の遅れから、接種開始時期も欧米に比べ著しく遅くなった。

 

それでも、なんとかファイザー、モデルナのワクチンが到着し、医療従事者、高齢者の順に接種が始まった。開始直後は予約が殺到して混乱したが、次第に接種の手際も良くなったのか、接種が進み、7月12日時点で、6000万回を突破したということだ。

65才以上で1回接種した人 76%  2回接種した人 47% になるそうだ。

 

政府は、接種を加速させるため、自治体による個別接種、集団接種に加えモデルナによる大規模集団接種、年齢等の制限のない職域接種を試みた。職域接種には、大学や企業が即反応し、申し込みが殺到したためワクチンの供給不足が発生して、接種の延期を余儀なくされているところが多いと聞く。

 

基本的な数量把握システムがうまくいってなかったのだろうか?心もとない話だ。

 

個人的には、私はお陰様で、申し込みもネットで待たされることもなく済み、7月11日に2回目の接種も終わった。副反応は、当日と翌日打った個所が痛かった程度で済み、後は体内に抗体ができるのを待っている状態だ。

 

 東京都の感染者に話を戻すと、重症患者の割合は、ワクチン接種が進んでいる高齢者は減少しているが、まだ接種が十分ではない4~50台が一番多いという。

 

京大西浦教授らのチームによる試算では、8月上旬に重症者用病床使用率が70%を超え、重症者のほとんどは、4~50代になるだろうとのことだ。

 

最近、4~50代問題としてクローズアップされつつあるが、働き盛りのこの世代が大量に感染し、重症化するということは、国家、企業、組織の重大な損失であり危機である。

 

この世代のワクチン接種は、自治体によりバラバラであるが、今のところ、若年層の後になるというケースがほとんどのようだ。

 

この世代の更なる感染対策の徹底と早期にワクチン接種が行われることを願っている。

 

 

先日テニスの練習会に参加したら、2回ほど休んでいた仲間が、「白い恋人」をもって現れ、北海道旅行をしてきたと言う。その仲間と奥さんは、既に2回目のコロナワクチンの接種後3週間経ったので、夫婦で行ってきたそうだ。

 

梅雨のない北海道は今旅行には最適な季節で、9日間の旅行期間中雨には一日も降られなかったという。宿は50%ほどの入り、コロナ前はインバウンドの外国人や国内の客でごった返していた観光地も人影少なく快適な旅を堪能できたという。

 

2年近く自粛している者にとっては、なんとも羨ましい話であった。しかし、自分が接種後3週間が過ぎたら、旅行したいという気持ちになるだろうか?と考える。第5波の感染が拡大中で、東京には緊急事態宣言が発令中の中での長距離旅行は気分が乗らないと思う。

 

まだ国民の大半がワクチン未接種で、感染の脅威に晒されながら通勤している人の前を、大きな旅行ケースで動き回るのは、さすがに気が引ける。

 

それとワクチンの効果は万全ではない。初期のウィルスであれば、ファイザーワクチンは95%の有効性があったというが、今流行りつつあるデルタ変異株の有効性は、それよりかなり劣るようだ。したがって、ワクチン接種していても、感染しないとは限らない。イギリスでは3回目のワクチンを接種するという話もある。

 

まだまだ我慢が続きそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

古いアルバム

名古屋の妹から、学生時代の古いアルバムが送られてきた。妹は少しづつ家の整理を始めたようで、それは母の遺品の中から出てきたらしい。母は晩年妹と暮らしていた。

 

そのアルバムは、私が名古屋を出た後、帰省した時に私が作ったもののようだ。写真は全て白黒写真、アルバムのページを開くと、何十年も前の記憶が一気に蘇ってきた。

 

<小学生時代>

まず、入学式直後の記念写真、近所の写真館で撮ったものだ。黒の学生服に半ズボン、学生帽をかぶって直立し、神妙な顔つきでカメラを見据えている。平凡な顔を、どことなく賢く見えるように撮っているのは、さすがプロのテクニックだ。

 

この写真をアルバムに貼りつけている時に、母が覗き込んで「この写真ね、写真館のショーウィンドウに、しばらく飾られていたんだよ」と嬉しそうに語っていたのを思い出す。

 

次は、一年生ひな祭り学芸会の時の写真、頭に冠をかぶり、白い着物に袴姿で弓を右手に持ち、左手をかざしている。その隣には、私と対称の姿でもう一人の男の子が写っている。この時、私の役は左大臣だった。

 

実は私は最初、主役の内裏様に抜擢されたのだが、お姫様と踊るスキップが、どうしてもできず左大臣に降格されたのだった。

 

 

小学校5年生の同級生に、麗(うらら)ちゃんという女の子がいた。当時の女の子の名前は、殆どが○○子と子の付く名前であったので、そのハイカラな名前は、クラスでも評判だった。彼女は地元代議士の娘さんで、バイオリンやピアノをやっていて、NHKや地元の民放に出演する為、時々授業を早退していた。私のような庶民とは縁遠い存在だった。

 

<中学生時代>

中学時代の写真は、クラス全員で撮ったものや、運動会、修学旅行の集合写真ばかりだ。

 

中学2年のクラス写真で懐かしい顔を見つける。おとなしく控えめながらしっかりしていて、清楚で可愛い女の子だ。私はこの子と同じクラスになって以来、ひそかに思いを寄せるようになった。初恋っていうやつだ。

 

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今と違って当時は、男女が話すことすらままならない状況で、私も遠くから眺めているだけだった。3年になるとクラスが変わり、教室では会えなくなった。登下校時、彼女の姿を見ただけで、ラッキーという思いが高揚し、胸がキュンとなった。今考えるとなんて純情だったんだろうと、当時の自分が愛(いと)おしい。

 

<高校時代>

高校時代の写真は、クラスの集合写真、学校で撮ったクラブの仲間や、仲の良い友人との写真、クラブの仲間と夏に御在所山へ登山した時の写真、運動会、遠足、修学旅行の写真が貼られている。

 

高校で親しくなった友人の一人が、なんと小学5年の時の同級生、麗ちゃんの従兄妹だったのだ。即ち彼は代議士の甥っ子で、伯父を尊敬していて、伯父の私生活の話も時々してくれた。その代議士は当時の野党党首にもなった大物だったので、興味津々であった。

 

修学旅行の写真は、かなりの枚数撮っており、その中には同じ中学出身で、違うクラスの美人と評判の女子生徒(初恋の人ではない)の写真もある。中学時代には女子生徒には口もきけなかったのに、「写真を撮らせてください」と言って撮った写真だ。4年間で進歩したものだ。

 

<大学時代>

この頃になると、俄然写真の枚数が増える。所属サークルでの活動時、郡上八幡合宿時の写真、学園祭、友人と旅した九州旅行、四国旅行、講座の先輩に連れて行ってもらった北アルプス縦走時の写真、私が幹事となって行った講座旅行(三方五湖、小浜、天橋立)の写真等が貼られている。

 

その中の一枚に、石川県加賀舞子の松林で、友人が持参したキャンプ用コンロでお湯を沸かして、紅茶を飲んでいる写真がある。この時私は旅行カバンの盗難に遭い、途方に暮れていた。

 

三年生の夏休みに、サークルの合宿が富山県宇奈月であるというので、現地集合の為、友人と二人で出かけた。途中、日本海で泳ごうということになって、北陸線の線路近くで泳げそうな地点を捜した。加賀舞子が良さそうだったので、そこで途中下車した。その海岸は、正規の海水浴場ではなく、海の家も無かったが、白砂・遠浅で泳ぐのに支障はなかった。

 

浜辺の草むらで服を脱ぎ、カバンの横に置いて海に入る。カバンの近くに男の人がいたが気にもせず、しばらく泳いで戻ると、私のカバンが無くなっていた。盗難に遭ったのだ。盗まれたのは、私のカバンだけで、友人のカバン、私の服、ズボン、靴は無事だった。

 

しかし、カバンの中には、財布、合宿費用、宇奈月までの切符、取ったばかりの運転免許証、着替え等が入っており、私は大いに落胆した。

 

文無しになってしまったので、そこから宇奈月までは、国道へ出てヒッチハイクでトラックやダンプを乗り継ぎ、なんとか合宿の旅館まで辿り着いた。

 

そして夕方、自宅から宿に電話が入り、長野県小諸の伯父さんが亡くなり、私も大変お世話になったので、葬儀に出席するよう言われる。合宿を途中で抜け出し、仲間にお金を借りて、宇奈月から夜の列車に乗り込んだ。

 

今となれば、懐かしい思い出である。

 

 

今回のテーマと似たような動画があったので、紹介します。

竹内まりやさんの「人生の扉」の歌唱をバックに、昭和42年に田舎の中学校を卒業した同級生会の模様が映像で流れます。

 


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Sax Ruby さん

私が、Sax Ruby さんというサキソフォーン奏者のことを知ったのは、3ヶ月ほど前のことである。YouTube のネットサーフィンをしていて、たまたまその演奏の動画に出会った。

 

それは、五木ひろしさんの「長良川艶歌」の演奏だった。

 


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この時は、彼女の左足の脛の上部の膨らみが膝頭なのか、怪我でもして大きなバンドエイドのようなものを貼ってあるのか気になって、演奏もろくに聞かずに、ここばかり凝視していた。冷静に考えれば、怪我だとすれば、長いスカートにすれば隠すことができるのに、わざわざ短いスカートで演奏していることから、膨らみは膝頭と考えるのが妥当と思われる。

 

膝頭云々について納得して、再度動画を視聴しなおしてみると、若い可愛い女の子が、彼女の生まれる前に流行ったであろう古い演歌を、上手に演奏しているな~と感心した。

 

調べてみると、彼女は台湾の女性サックス奏者で、日本の演歌や懐メロを演奏した動画を多数YouTubeにアップしていた。しかし、本名が「王」へんの右に「云」とつく漢字と「希」(何と読むか解らない)ということ以外は、彼女のプロフィルは全く分からなかった。

 

懐メロ演歌のサックス演奏は、これまでもサム・テーラー岡田卓也とかの、男性のオジサマ演奏によるものはよく耳にし、YouTubeでも視聴したことはある。これらの動画の画像は写真のみで、CDを聞いているようなものだった。

 

それに対して Sax Ruby さんの動画は、ビジュアルで、若いカワイ子ちゃんが健気にサックスを演奏し、間奏の時は、にこやかに微笑みながら首を振ったり、身体でリズムをとって、揺らしたりする仕草が又可愛らしい。聴いて見て楽しい動画だ。

 

彼女は、演奏する曲に合わせて、ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックスを上手く使い分けている。私はサキソフォーンのことはよく知らず、素人考えで、この楽器は、凄く肺活量が要求されると思うのだが、彼女のような細くて華奢な体形で、よくあのような音が出るものだと感心する。

 

彼女の衣装も又可愛らしい。超ミニスカート、短パン、チャイナドレスのチイパオのような腰まで切れたスリットの入ったワンピースでは綺麗な脚線美を披露し、時にはオヘソまで出して演奏する。可愛く健康的な色気もあって、Sax Ruby と言うよりSex Rubyだ。

 

彼女の演奏がアップされている動画は、100曲以上あると思われるが、その中から私の気に入った演奏を9曲紹介します。昭和の懐メロばかりで、昔、宴会やカラオケで、よく歌われていた曲だ。

 

① 君といつまでも ② 喝采 ③ 昔の名前で出ています ④ 別れても好きな人 ⑤ 昴(すばる) ⑥ さよならの向こう側  ⑦ サチ子 ⑧恋に落ちて

⑨ 時の流れに身を任せ

 

 

① 「君といつまでも」

1965年 作詞:岩谷時子 作曲:弾厚作加山雄三) 歌唱:加山雄三

「幸せだなァ 僕は君といる時が一番幸せなんだ 僕は死ぬまで君を離さないぞ いいだろ」と言う加山さんのセリフが、当時の若い女性を痺(しび)れさせ、一世を風靡した。その若大将加山さんも、今年84才になられた。

 

ふたりを夕やみが つつむ この窓辺に

あしたも すばらしい しあわせがくるだろう

 

君のひとみは 星とかがやき

恋する この胸は 炎と燃えている

大空そめてゆく 夕陽いろあせても

ふたりの心は 変わらない いつまでも

 

<セリフ>

 

君はそよかぜに 髪を梳(と)かせて

やさしく この僕の しとねにしておくれ

今宵も日がくれて 時は去りゆくとも

ふたりの想いは 変わらない いつまでも

 

 


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②「喝采

1972年 作詞:吉田 旺  作曲:中村泰士  歌唱:ちあきなおみ

ちあきなおみさんは、この歌のような実体験があったことから、ちあきさんの「私小説歌謡」として売り出されたが、作詞家の吉田さんは、ちあきさんのエピソードを知らずに作り、偶然実体験と重なったとの事。

 


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③「昔の名前で出ています

1975年 作詞:星野哲郎  作曲:叶 弦大  歌唱:小林旭

星野さんはクラブで呑んでいる時に、ホステスさんとの話から頭に浮かんだ詩を、箸入れやコースターに書き留めて、この曲が出来上がったと聞いた気がする。小林さんは当時のお金で数億円という大借金を抱えていたが、この曲のヒットで返済したという。

 


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④「別れても好きな人」

1979年 作詞:佐々木勉 作曲:佐々木勉 歌唱:ロス・インディオス&シルビア

「あなたのすべてを」を作詞作曲した佐々木勉さんが手がけた曲で、東京のデートコースを散りばめた、都会的でシャレた歌詞が若い女性に人気で、当時の忘年会ではデュエットでよく歌われた。

 

♠❤別れた人に会った 別れた渋谷で会った

別れた時と同じ 雨の夜だった

❤傘もささずに原宿 思い出語って赤坂

恋人同士にかえって グラスかたむけた

♠❤やっぱり忘れられない

変わらぬ優しい言葉で

❤私を包んでしまう だめよ弱いから

♠別れても(別れても)

❤好きな人(好きな人)

♠別れても(別れても)

❤好きな人(好きな人)

 

❤歩きたいのよ高輪 灯りがゆれてるタワー

おもいがけない一夜の 恋のいたずらね

♠ちょぴりさみしい乃木坂 いつもの一ツ木通り

ここでさよならするわ 雨の夜だから

♠❤やっぱり忘れられない

変わらぬやさしい言葉で

❤私をつつんでしまう だめよ弱いから

♠別れても(別れても)

❤好きな人(好きな人)

♠別れても(別れても)

❤好きな人(好きな人)

 


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⑤ 「昴 -すばる- 」

1980年 作詞:谷村新司  作曲:谷村新司  歌唱:谷村新司

始めてこの曲を聞いた時、詩が素晴らしいなと思った。石川啄木の「悲しき玩具」に似ているとの指摘もあるそうだ。昔カラオケで上司の部長さんが良くこの曲を歌っていた。

 

目を閉じて 何も見えず 哀しくて目を開ければ

荒野に向かう道より 他に見えるものはなし

ああ 砕け散る宿命(さだめ)の星たちよ

せめて密(ひそ)やかに この身を照らせよ

我は行く 蒼白き頬のままで

我は行く さらば昴よ

 

呼吸(いき)をすれば胸の中 凩(こがらし)は 吠(な)き続ける

されどわが胸は厚く 夢を追い続けるなり 

ああ さんざめく 名も無き星たちよ

せめて鮮やかに その身を終われよ

我も行く 心の命ずるままに

我も行く さらば昴よ

 

ああ いつの日か誰かがこの道を

ああ いつの日か誰かがこの道を

 

我は行く 蒼白き頬のままで

我は行く さらば昴よ

我は行く さらば昴よ

 


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⑥「さよならの向こう側

1980年 作詞:阿木燿子  作曲:宇崎竜童  歌唱:山口百恵

山口百恵さんが、引退時に歌った曲だ。

「何億光年 輝く星にも 寿命があると 教えてくれたのは あなたでした、 季節ごとに咲く 一輪の花に 無限の命知らせてくれたのも あなたでした」の阿木燿子さんの詩が素晴らしい。

 

 


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⑦ 「サチ子」

1981年 作詞:田中 収  作曲:田中 収  歌唱:ニック・ニューサー

当時はヘドバとダビデの「ナオミの夢」、ツイスト「燃えろいい女」のナツコ、長渕剛の「順子」と女性の名前を連呼した曲が流行り、世の同名の女性達は、これらの曲が流れると、自分のことが歌われているようで、こそばゆかったと思う。

「田中収」というありふれた日本語の名前と、ちょっとカッコイイ「ニック・ニューサ」という名前のギャップが面白い。(ニックニューサは、田中さんが自分のことを名のっていると思ったらバンドの名前だった)

 


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⑧「恋に落ちて-Fall in Love」

1985年 作詞:湯川れい子  作曲:小林明子  歌唱:小林明子

当時TBS系で放送された「金曜日の妻たちへⅢ・恋に落ちて」の主題歌である。湯川さんによれば、「I'm jusut a woman Fall in love] がミソだという。

この頃カラオケで、ある女性がこの曲の英語のパートも、とてもスムースに上手く歌っていて、感心したものだ。

 


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⑨ 「時の流れに身をまかせ

1986年 作詞:荒木とよひさ  作曲:三木たかし  歌唱:テレサ・テン

「つぐない」「愛人」に続いて荒木・三木コンビによる3番目のテレサ作品。いずれも大ヒットを飛ばし、この曲で、日本有線大賞3年連続グランプリを受賞した。

Sax Ruby さんは、テレサの曲では「空港」「つぐない」「時の流れに身をまかせ」の3曲をアップしており、テレサファンの私としては迷った末、この曲を選択した。

現在の自立した女性には、受け入れがたい詩の内容だろう。

 

もしも あなたと逢えずにいたら

わたしは何を してたでしょうか

平凡だけど 誰かを愛し

普通の暮し してたでしょうか

 

時の流れに 身をまかせ

あなたの色に 染められ

一度の人生それさえ 捨てることもかまわない

だから お願い そばに置いてね

いまは あなたしか 愛せない

 

もしも あなたに嫌われたなら

明日(あした)という日 失くしてしまうわ

約束なんか いらないけれど

想い出だけじゃ 生きてゆけない

 

時の流れに 身をまかせ

あなたの胸に より添い

綺麗になれたそれだけで いのちさえいらないわ

だから お願い そばに置いてね

いまは あなたしか 見えないの

 

時の流れに 身をまかせ

あなたの色に 染められ一度の人生それさえ 捨てることもかまわない

だから お願い そばに置いてね

いまは あなたしか 愛せない

 


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   ご視聴ありがとうございました。そしてお疲れさまでした。 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

ラジオ 2

前回に引き続き、私が聞いているラジオの番組について書きます。

 

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毎朝のTBS「森本毅郎スタンバイ」以外では、下記番組をよく聞いている。

 

① TBS「大沢悠里のゆうゆうワイド土曜日版」土曜日15:00~17:00

 

この番組は、平日の、8:30~13:00、30年間続いていたものが、2016年に終了し、以降土曜日の週一回の放送に生まれ変わった。

 

大沢悠里さんは、今はフリーのアナウンサーではあるが、ものまねとか話芸においては、いっぱしの芸人以上の才能を有している。リスナーから集めたちょっとエッチな話を、おもしろおかしく脚色して話す「お色気大賞」は、エッチではあるが下品でいやらしくなく、明るく笑えるところが良い。悠里さんの才能だろう。リスナーにも好評で、過去の放送で選りすぐったものを、まとめてCDで発売もしている。綾小路きみまろさんも脱帽だ。

 

番組では歌手とか、色々な分野の方をゲストに呼んでトークするのであるが、悠里さんはゲストを非常に大切にする。ゲストが来場する時は、いつもエレベーターの前まで足を運びお迎えするとのこと。

 

悠里さんは、放送人ではあるが、TVには出演せず、ラジオ一筋できた方だ。ラジオに対する思い入れ、愛情は並大抵ではない。悠里さんは番組の中でよく「ラジオは耳で聞いて想像することにより、無限に世界が広がる」とか、「リスナーとの距離感が、TVの視聴者のそれと比べて、近く親しみやすい」と 語っている。

 

前回、遠藤康子さんと気象予報士、交通管制センターキャスターとの録音放送へ生放送を入れ込むことを書いたが、このようなことは、放送の達人悠里さんにとっては、オチャノコサイサイである。

 

「ゆうゆうワイド」が午前に放送していた時、 毒蝮三太夫さんの「ミュージックプレゼント」という公開生放送のコーナーがあって、お互い生放送なので、番組中は丁々発止のやりとりをしていた。

 

ある日、「ミュージックプレゼント」が何かの都合で録音となったが、毒蝮さんは悠里さんが、スタジオにいるように話しかけて録音を済ませる。それを受けた悠里さんは、生放送で、さも毒蝮さんがその時点で、そこに居るがごとくに、受け答えをしたものだった。途中から聞いた人は、いつもの生放送と思ったに違いない。

 

 

② TBS「文学の扉」日曜日 21:00~21:30

 

この番組は、女優の中嶋朋子さんがパーソナリティを務め、洋の東西を問わず、名作とよばれている作品を一つ選び紹介している。毎回中嶋さんと一人のゲストの二人によって、その作品の名シーンを1回、又は2回でラジオドラマ化して放送している。

 

時には何十人もいる登場人物を、一人で4~5役かけもち、声を変えたりして対応する。大作も20~40分くらいで纏めなけばならないので、脚本は大変だと思うが、割と要領よく出来上がったものが多い。

 

ちなみに、6月20日、27日の2週にわたって紹介された作品は、堤中納言物語より「虫めずる姫君」だった。

 

題名は知っていても読んだことのない人に、興味を持ってもらい実際に本を手に取って読んでもらうキッカケを狙った番組だと思う。

 

 

③ NHK第2 「朗読の時間」 土曜日 21:45~23:00

 

これは、平日15分づつ放送しているものを、一週間の5回分をまとめた再放送だ。取り上げる作品は日本の近代文学、最近では川端康成の「痴人の愛」、有吉佐和子の「紀ノ川」現在は太宰治の「思い出」他の作品集が放送されている。

 

朗読は俳優やアナウンサーが担当している。NHKは、作品に合った声質の読み手を選んでいるようだ。「紀ノ川」を朗読した女優の藤田三保子さんは、和歌山弁が非常にお上手で、朗読も作品の内容にとてもマッチしていて、50回もの長編で、終わるまでに10週間かかったが、最後まで聞き手を惹きつけて終わった。

 

ラジオは想像力を掻き立てるので、映画やTVよりもリアル感が増幅されることがある。かなり前に放送された江戸川乱歩の「パノラマ島奇談」の朗読を聞いた時のことだ。主人公が墓に埋められた男と身代わりになる為、墓を掘り出し、腐乱した男の死体を柩(ひつぎ)から引きずり出し、自分がその柩の中に入るシーンでは、その詳細な描写の朗読で、身の毛のよだつ思いがしたものだ。

 

 

④ NHK第1 「ラジオ深夜便」 毎日 23:05~5:00

 

毎晩放送される深夜の長丁場の番組なので、私が聞くのは、0時頃までで途中で眠ってしまうことも多い。

 

私のお気に入りのコーナーは、月曜日の「深夜便かがく部」、火曜日の「深夜便ぶんか部」土曜日の「深夜便ビギナーズ」だ。

 

「深夜便かがく部」は、第2月曜日に生物学者本川達雄さんが生物学の話をされた後、その日のテーマに合わせて、自分が作詞作曲した曲を自ら歌って披露する。学者先生が、よくぞここまでするものと感心する。

 

「深夜便ぶんか部」は昆虫の話、縄文文化の話、等が聞ける。

 

「深夜便ビギナーズ」は、第2土曜日の森田美由紀アンカーと芸人の藤井隆さんそして第3土曜日の後藤繁栄アンカーと歌手の早見優さんのミッドナイトトークが面白い。毎回テーマを決めて、事前に募集したリスナーのお便りを読みあげ、自分たちの体験も交えながらトークを進める。

 

森田美由紀さんは、一時期ゴールデンタイムのニュースキャスターや、紅白の司会も務めた北海道出身のNHK花形アナウンサーだった人だ。深夜便のアンカーとしても、森田さんらしく上品にそつなくこなしている。

 

後藤繫栄さんは、Eテレきょうの料理」の司会を長く務め、ダジャレを頻繁に使うNHKのアナウンサーらしからぬ人だ。深夜便では後藤さんの飾らない人柄と、早見さんとの絶妙のコンビで、笑いを誘うトークが楽しい。

 

 

⑤ TBS 「こんばんは!吉永小百合です」 日曜日 22:30~23:00

 

毎回欠かさず聞いているわけではないが、時間があれば聞いている。小百合さんの近況や、出演映画・ロケの話とか、旅の話(最近はコロナでほとんど無いが)とか、リスナーからのお便りの紹介を、途中音楽を交えながら放送している。

 

いつまでも若くて美しく品のある小百合さんの声を聞くのを、楽しみにしている世の中の根強いサユリストに支えられた番組だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ラジオ 1

 

ラジオが好きでよく聞いている。ラジカセ類は処分してしまったので、今我が家にあるラジオは三台で、一台はCDも使用できるやや大き目の受信器で、台所と居間の間のカウンターに置いてある。二台目台は携帯ラジオで、主に寝室のベットで寝ながら聞いている。もう一台は、懐中電灯と兼用の防災用だ。

 

 携帯ラジオに、最近雑音が頻繁に入るようになったので、先日近所の家電量販店へ、新しいラジオを買い替えに行ってきた。ラジオ売り場は、大きなPC売り場の隣にあって小さく、控えめに陳列していた。

 

種類は少なく、価格は驚くほど安い。AM/FM対応で2000円くらいからある。ラジオは最近では、ラジコで、PCでもスマホでも聴けるようになったので。受信器の需要は減っているのだろう。今までの、単三乾電池二本の手のひらに乗るような小さなものから、東芝製の単一乾電池三本の前よりは少し大きなラジオにした。4200円だった。

 

ラジオで何を聞くのかと言うと、朝はTBSだ。6:30前に起床した時は、「生島ヒロシのおはよう一直線」生島さんの元気な声で、眠気を吹き飛ばす。

 

続いて6:30~8:30は「森本毅郎スタンバイ」この番組については、2020年3月28日に「TBSラジオ」のタイトルでこのブログに投稿しているので、よろしかったら一読下さい。

 

前回も書いたが、この番組を聞くだけで、数紙の朝刊を読むのに匹敵する情報が入手できる。しかも丁寧な解説付きだ。日替わりの政治、経済、社会専門の個性豊かなコメンテーターと、お年を召されて益々冴えわたる毅郎さんの鋭いツッコミで、最新のニュースを俎上(そじょう)に載せ、切っていく。

 

ラジオの良いところは、朝食の準備をしながら、朝食を食べながらと「ながら」で聞けることだ。

 

毅郎さんは、番組冒頭に前日から当日朝までのニュースの中から、問題のありそうな話題を取り上げ、自分の意見を述べる。そして7時前の「朝刊読み比べ」のコーナーでは、一つのテーマについて、各紙がどういう見解を述べているかを示し、分析して各紙の論点に矛盾があれば鋭く指摘し追求する。

 

当日のニュースを一通り放送した後、そのニュースの中から、一つを選んでリスナーの意見を、メール、ツイッターで募集し、番組最後に発表する。この番組は関東ローカルであるが、ラジコで日本全国で聞けるので、全国から意見が集まる。

 

この番組のリスナーで、自分の意見をメールする人は、厳しい考えの方が多く、現内閣の支持率は一般紙のそれと比べると格段に低いと思われ、五輪の開催可否についても圧倒的に中止論が多いが、少数派の開催賛成の意見も紹介する。

 

五輪開催について、首相は「安心安全にして開催する」と言うのみで、具体的な方策を語らず、多大なリスクを冒して開催することの理念を国民に示すことがができない。

 

そんな首相をリスナーのメールは「国会答弁でも、官僚の書いた作文を読むのみで、自分の言葉が全く無く、質問にもまともに答えられない。そこまでして、五輪をやりたいのは、日本選手が金メダルを取れば国も盛り上がり、ワクチンもある程度進めて解散総選挙すれば、自民党が勝って、自分も総理に再選されるとの腹積もりからだろう。国民の生命より、総理を続けたいと言う自分の保身を優先する態度が我慢できない。」と手厳しい。

 

 

6:30に番組が始まって、毅郎さんの冒頭の話とヘッドラインニュースの後は、アシスタントキャスター遠藤康子さんの「歌の無い歌謡曲」のコーナーだ。ここでは遠藤さんが曲をバックに、新聞の社会面、文化面から拾った話題を提供してくれる。

 

遠藤さんの声は30年以上も聞き続けているので、その声を聞くと安心し心安らぐ。(尚、歌謡曲とあるが、かかる曲は、ポップス系やカーペンターズビートルズといった洋楽が多い)

 

 

この番組は、朝の通勤通学の時間帯の放送なので、天気予報と交通情報は欠かせない。交通情報は、警視庁交通管制センターの女性キャスターから、2時間の番組内で7回約15分おきに流される。

 

この人達は、警視庁の職員さんかと思ったらそうでなく、日本道路交通情報センター(JARTIC)の職員又はTBSラジオが派遣したキャスターで、JARTICのブースから巨大な管制ボードを見ながら放送しているそうだ。

 

ラジオからは東京、神奈川、千葉、埼玉の交通情報が、下記7人の声で、日替わりに流れてくる。

 

碓氷浩子、白井京子中村愛美、長谷川万希子、飯島純、楠葉絵美、櫻井園子

 

彼女らの勤務は当番制なので、リスナーには当日の担当が誰なのか、声を聞くまで分からない。毎朝、声を聞いて誰なのか当てるのが日課になった。

 

碓氷さんは一番のベテランで余裕なのか、時々「・・~箱崎~・・・」と情報を読み上げている途中で言葉を伸ばしたりする。事前に書いた原稿を読むだけでなく、管制ボードを見て確認をしながら読んでいると思われる。

 

白井さんは、交通情報を担当する前の、街へ出て取材をするキャスターだったころから聞いている。7人の中では、一番高音で歯切れが良くって、爽やかな話しぶりだ。毎回交通情報の中身よりもその声の良さ、話し方に聞き惚れている。

 

楠葉さんは、声が低くてハスキーで、初めてその声を耳にした時には、失礼ながらこの人には、交通情報に向いていないのではないかとさえ思った。しかし、何回も聞いているうちに、白井さんとは対極にあるが、この声質は味わいがあって、好ましいものに思えるようになった。

 

中村さんの声はもう長く聞いているが、特徴が無いのが特徴というような声で、一声聞いて中村さんと判断することは難しい。中村さんの声と判断するには、「碓氷さんでない、白井さんでない、楠葉さんでもない・・・」と消去法しかない。

 

長谷川さんと櫻井さんは区別が難しい。二人とも白井さんより二音くらい音程が低く、櫻井さんは少し鼻にかかったような声と思うのだが、まだ聞き分ける自信はない。

 

飯島さんも最近まで判別できなかったが、話し方が白井さんに似ていて、音程が一音くらい低いのが彼女の特徴と思うようになった。

 

 

生放送の「歌の無い歌謡曲」の中で、7:50頃、気象情報と交通情報を続けて流している。いつもは遠藤さんが気象予報士と交通情報キャスターを取り仕切って放送している。遠藤さんが年末休みの時は、この「歌の無い歌謡曲」のコーナーは事前に録音したものを放送する。

 

この時、気象予報士と交通情報キャスターは、遠藤さんの録音の「それでは、気象情報をお願いします」との声に合わせて、生で話さなくてはならない。気象予報士は気象情報を話した後、いつもは遠藤さんが言っている「続いて交通情報をお願いします」との言葉を足して、交通情報キャスターに繋ぐ。

 

引き継いだ交通情報キャスターは、約1分後に遠藤さん録音の「ありがとうございました」の声が発せられるまでの限られた時間の中で、当日の交通情報を過不足なく伝えなくてはならない。

 

毎年年末は、この録音放送と生放送の連係に注目して聞いているのだが、今迄一度も不自然さを感じたことはない、実にスムースに生放送のように放送された。将に皆さん、秒単位のプロのお仕事をされている。

 

 

                 (続く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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           写真ACより Rio 3 さんの作品

 

蛍の季節になった。蛍の飛交う姿は、TVで時々見るくらいで、実物を見たのはいつのことだろう?子供の頃、蛍を捕まえ、両掌(てのひら)で丸めた囲いの中に入れて、指の隙間から蛍の点滅する様子を見ていた。その時、草の匂いのような、仄かな良い匂いがしたことを懐かしく思い出す。

 

 

今回は、時節がら松原のぶえさんの「蛍」という曲を紹介します。

 

この曲は、私のお友達が大好きな曲で、この方が歌っているのを聞いて、初めて知り、私も好きになった。歌詞は演歌だが、メロディはどこか懐かしさを覚える演歌っぽくない曲調だ。

 

松原のぶえさんは、大分県出身、1979年 「おんなの出船」でデビューし、その年のレコード大賞新人賞を受賞、「演歌みち」「なみだの桟橋」をヒットさせ、紅白にも7回出場している実力派の演歌歌手だ。

 

 

「蛍」(2013年リリース)

松原さんはこの曲を、力を抜いて軽~く優しく歌っている。聴かせる歌い方なので聴き入ってしまう。上手いです。

  

作詞 :たかたかし  作曲 :弦 哲也  歌唱 :松原のぶえ

動画 :queen  chieko  チャンネル

 

1 はぐれ蛍が  よりそって

 しあわせて手さぐり  夢さぐり

 きれいごとでは  愛しきれない

 この人と  この人と

 命かさねて

 生きるふたりの  濁り川

 

2 抱いてください  おもいっきり

 明日(あした)のゆくえも  わからない

 夜のすき間を  こぼれて落ちて

 この人と  この人と

 身体こがして

 生きるふたりの  蛍川

 

3 水が濁った  この川に

 蛍は住めぬと  人はいう

 いいの一緒に  翔べたらいいの

 この人と  この人と

 おなじ運命(さだめ)を

 生きるふたりの  情け川 

 


www.youtube.com

 

 

この曲「蛍」は、多くの女性歌手が、カバーしている。香西かおりさんは、この「蛍」を自分の持ち歌のようによく歌っていて、動画も多い。その中から、蛍の描写が美しい動画を紹介します。

 

この動画は、4年前にUPされたものだが、再生回数が127万回を超えている秀作だ。 出だしから香西さんならではの節回しで、香西ファンには堪らない歌唱と思う。

 


www.youtube.com

 

 

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蛍と言えば、昔読んだ宮本輝の1978年芥川賞受賞作「蛍川」を思い出した。今回本棚にあった文庫版の「蛍川」を取り出し、もう一度読んでみた。あらためて宮本輝の蛍の描写が凄いなと感心した。

 

「蛍川」は昭和30年代の富山を舞台に、一人の少年(竜夫)の成長を描いた作品だ。

 

四月に大雪が降ると、その年は蛍が大量に発生すると言い伝えがあり、その四月は大雪が降った。初夏となり、死んだ父親の友人(銀蔵)が、竜夫とその母親(千代)、それに竜夫の幼馴染で彼が思いを寄せる少女(英子)の三人を連れて、蛍が出るという川の上流に向かう。そこで四人は何万何十万もの蛍火が川の淵で静かにうねっているのを見て、金縛りになって立ちつくす。

 

それは四人が心に描いていたような華麗な景色ではなく、沈黙と死の光を放っていたのだ。

 

 <原文>※【蛍の大群は、滝壺の底に寂寞(せきばく)と舞う微生物の屍(しかばね)のように、計り知れない沈黙と死臭を孕(はら)んで光の澱(おり)と化し、天空へ天空へと光彩をぼかしながら冷たい火の粉状になって舞い上がっていた。】

 

  

竜夫は、蛍の集まる傍まで降りていこうと英子を誘うが、英子は「ここで見るだけでいい」と言う。竜夫が川のほとりに下りようとすると、英子は竜夫のベルトを掴んで「やめようよ」と言いながらもついていく。

 

<原文>【間近で見ると、蛍火は数条の波のようにゆるやかに動いていた。震えるように発光したかと思うと、力尽きるように萎(な)えていく。そのいつ果てるともない点滅の繰り返しが何万何十万と身を寄せ合って、いま切なく侘しい一塊(ひとかたまり)の生命を形づくっていた。】

 

その時、一陣の強風が木立を揺り動かし、川辺に大きな塊となって溜まっていた蛍たちを巻き上げる。光は波しぶきのように二人に降り注ぐ。

 

<原文>【英子が悲鳴を上げて身をくねらせた。「竜っちゃん、見たらいややァ~」半泣きになって、英子はスカートの裾を両手でもち上げた。そしてばたばたとあおった。「あっち向いとってェ」

 

夥(おびただ)しい光の粒が一斉にまとわりついて、それが胸元やスカートの裾から中に押し寄せてくるのだった。白い肌が光りながらぽっと浮かびあがった。竜夫は息を詰めてそんな英子を見ていた。

 

蛍の大群はざあざあと音を立てて波打った。それが蛍なのかせせらぎの音なのか竜夫にはもう区別がつかなかった。このどこから雲集してきたのか見当もつかない何万何千万もの蛍たちは、じつはいま英子の体の奥深くから絶え間なく生み出されているもののように 竜夫には思われてくるのだった。】

  

土手の上にいた銀蔵や千代の周りにも、蛍が風に吹き流されて舞っている。元芸者の千代の耳には三味線のつま弾きが聞こえ、耳をそらしてもその音は消えない。千代が立ち上がって、土手の上から川べりを覗(のぞ)き込む。

 

<原文>【千代の喉元からかすかな悲鳴がこぼれ出た。風がやみ、再び静寂の戻った窪地の底に、蛍の綾なす妖光が、人間の形で立っていた。】(了)

 

と、ここで小説は終っている。英子の体に取り付いた蛍の灯が、土手の上から見た千代の目には「静寂の中、蛍の綾なす妖光が、人間の形で立っていた。」と見えたのだ。何と言う幻想的な光景であろう。

 

この文庫の解説で水上勉が、「宮本輝は、生きの人の世をえがくに、死がいつも裏打ちになっている」と書いているが、この小説でも、※の描写があるからこらこそ、その後の蛍の怪しい美しさが、際立つのだろう。

 

 

 

 

読めそうで読めない

パソコンのニュースサイトMSNを見ていたら、「この漢字 強か 読める?」と囲みサイトがありました。ウ~ン読めない。正解は「したたか」でした。

 

このサイトは「読めそうで読めない漢字クイズ」という名前で投稿人は、「渋谷区OLちゃん」という渋谷区で働く社会人7年目のOLさんです。他にもいっぱい私の読めない漢字がありましたので、このサイトから引用して、紹介したいと思います。

 

尚、2020年9月4日にも 同じような内容のブログ「甘味処(簡単なのに読み間違えやすい熟語)」を投稿しています。よろしかったらアクセスしてください。

 

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       間違った読み     正しい読み方     他の訓読み

 

1. 具に                                         (つぶさ)に     (そなわ)る 

                                

 2. 諭う             (あげつら)う      (さと)す 

 

3. 強ち              (あなが)ち   (つよ)い、(し)いる

 

4. 徐に              (おもむろ)に

 

5. 然も   (しか)もは ✖    (さ)も

 

6. 偶に               (たま)に  (たまたま)、(たぐい)

 

7. 労る               (いたわ)る   (ねぎら)う

 

8. 目眩く             (めくるめ)く  <送り仮名が無いと、 

                               (めまい)>

                                                                                

9. 凡そ   (おおよ)そ は ✖  (およ)そ     (なみ)

 

10. 肖る   (けず)る は ✖   (あやか)る

 

11.  予め              (あらかじ)め    (かね)(あた)他

 

12. 忝い             (かたじけな)い   (はずかし)

 

13. 竦む               (すく)む     (おそ)(つま)他

 

14. 存える             (ながらえ)る    (あ)(たも)他

 

15. 準える             (なぞらえ)る

 

16. 跪く   (もろ)く は ✖   (ひざまず)く 

 

17. 態と                (わざ)と

 

18. 唆す   (さと)す は ✖    (そそのか)す 

 

19. 詰る   (つめ)る は ✖     (なじ)る     (つ)

 

20. 拵える               (こしら)える   (よ)

 

21. 潤ける               (ふやけ)る   (うるお)う

 

22. 普く                 (あまね)く

 

23. 円やか  (まど)やか は  ✖   (まろや)か  (まる)(まど)他

 

24. 挙る    (あげ)る は ✖    (こぞ)る <残らず集めること>

 

25. 燥ぐ                 (はしゃ)ぐ  (かわ)

 

26. 努々                 (ゆめゆめ)  (つと)

 

27. 象る                 (かたど)る   (かたち)

 

28. 尽く                 (ことごと)く  (つ)(すが)

 

29. 転寝                 (うたたね)

 

30. 恭しい                (うやうや)しい

 

31. 幼気                  (いたいけ)

 

32. 為人                  (ひととなり)

 

33. 感ける                 (かまけ)る

 

34. 生る     (いき)る は ✖     (な)る   (い)(う)

 

35. 設える                  (しつら)える  (もう)

 

36. 与する                  (くみ)する   (あた)

 

37. 集く                   (すだ)く     (あつ)

 

 

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お疲れさまでした。37題中、いくつ読めましたか?

 

私は、ここに挙げた漢字で読めたのは、「30番の恭(うやうや)しい」ただ一つでした。正解を見てなるほどと納得したものや、「エッこんな読み方するの?マジで~?」と新発見の連続でした。

 

そういえば、

「34番生(な)る」は、学生時代に「生川(なるかわ)」さんという先輩がいたな~とか

 

「37番 集(すだ)く」は、ハワイアン(大橋節夫とハニーアイランダース)の「倖せはここに」で「秋の世は更けて すだく虫の音に・・・」と一番の歌詞で、出でてきますが、「すだく」とは「集まる」ことだったんですね。今回初めて知りました。

 

それと、一度全部の正解を読んでから、もう一度読み直してみても、「アレ何だったっけ」と思い出せないものが数多くありました。そして二度三度と読み直しても、それでも覚えきれないものが、いくつもありました。記憶力、学習能力が減退しているのですね。

 

それにしても、日本語って難しいです。