冬の「あて」

寒くなると、鍋が恋しくなる。私は鍋物が好きなので、大鍋に沢山の具材を入れて火を通した「鍋の素」を作り置きして利用している。

 

具材は鱈又は鯛、ホタテ、牡蠣、つみれ、大根、人参、ネギ、白菜、シメジ、エノキダケ霜降り平茸、舞茸、なめこ等の魚介類、野菜、きのこの鍋物である。これを冷蔵庫に入れて保管し一週間ほど利用している。

 

大鍋から小鍋にとって豆腐を入れてポン酢でいただけば、鱈ちり/鯛ちり湯豆腐となる。晩酌の「あて」である。「締め」には、きしめんの生めんを入れて煮込めば「ほうとう風」の煮込みきしめんとなる。味付けは醤油+めんつゆのしょうゆ味、又はみそ味とその日の気分で変える。これがあれば、夕食時、他の料理を一品作る手間が省けるので助かる。

 

「あて」の料理は手間のかかるものは、苦手だし出来ないので、どうしても自分が好きで簡単に調理できる物に目がいく。

 

これからの季節、「鰤大根」はそういった意味からも冬の「あて」に適している。鰤のあらはスーパーで「鰤大根用」を買ってくる。これを熱湯で色が変わる程度に湯通しして冷水に晒す。大根は皮のまま乱切り、生姜は薄切りにしてこれらを大鍋に入れて水煮し、みりん、砂糖、しょうゆで味を付けて、そのまま煮詰めれば出来あがりである。

 

鰤の旨味の染み込んだ熱々の大根は、熱燗の「あて」としては最高だ。

 

その他、酒の「あて」で簡単なものは、「南瓜の甘煮」、「こんにゃく煮」「おでん」「炙り/焼もの」等だ。

 

「南瓜の甘煮」は、以前は一個の南瓜を包丁で切って面取りしていた。南瓜が硬くて切るのが大変だったが、今はスパーでカットしてあるものを買ってきて、これを鍋に並べ水をひたひたより少し多めに注ぎ、砂糖、しょうゆ、塩を加え落し蓋をして汁けがなくなるまで煮れば出来あがりだ。

 

「コンニャク煮」コンニャクは一口大に切って、隠し包丁を入れて湯がいておく。これを鍋に入れ水で浸し、しょうゆ、酒、昆布、鰹節、鷹の爪を入れて煮詰める。鰹節はできるだけ沢山使用する。

 

「おでん」は、昔はネタを一品ずつ買ってきて作ったが、これだとどうしても多くなりすぎて食べきれないので、今はパックに入ったものを買ってきて、温めてそのまま食べている。

 

「炙り/焼きもの」さつま揚げ、厚揚げは、炙って生姜醤油で食べるだけの超簡単な{あて」だ。焼シイタケは、どんこタイプの肉厚のシイタケを、フライパンでバター焼きしてして、しょうゆで絡める。

 

スーパーに新島産の真空パックに入った「くさや」があったので、買って食してみた。少しだけ匂ったが歯ごたえがあり美味しかった。

 

 

テレビの番組で、「晩酌の流儀」という番組があった。これは、栗山千明が演じる不動産会社に勤める独身OLが、夕食時の晩酌を如何に美味しく飲み食いできるかを生きがいにして生活する話だ。

 

毎朝の彼女は、会社へ出勤する前に、その夜の晩酌の為にビールとコップを冷蔵庫に入れる所から始まる。ビール、お酒を極力美味しく飲むために、ジムで汗を流したり、普段からエレベーター、エスカレーターは使わず身体を動かして喉を乾かしておく。

 

基本自炊なので、仕事帰りのスーパーで食材を調達する。帰宅して「あて」を調理し食卓に並べると、ドラマではあるがみんな凄く美味しそうで華やかある。そして冷やしたビールを冷やしたコップに注ぎ、今日一日の自分の働きを労い、ゴクゴクゴクとコップの7割位を一気に飲み干す。

 

その後、ビールや食卓の料理を実に美味しそうに飲み食いする様子をテレビは映し出す。栗山千明は痩せて小柄に見えるが、その飲みっぷり、食べっぷりはドラマながら見事なもので感心する。

 

食卓に並んだ大量の「あて」をビールを飲みながら完食して、大満足してドラマの一話が終わる。

 

このドラマを見ていて、毎回思うのは、会社で目いっぱい働いた後、スーパーで買い物をして、毎回手の込んだ料理を作るだけで疲れてしまうのではないか。それとビールをいっぱい飲んで料理を鱈腹食べて、その後の後片付けは嫌にやってしまうのではないかとツッコミを入れたくなる。

 

毎日美味しく飲み食いし、明日の活力になれば、それはそれで良いのだが・・・

 

 

 

 

               ー了ー