自宅リハビリ生活 4

MRI検査>

 

入院中に行う予定だったものが、私がペースメーカーを装着しているため、撮影には心臓電子機器や放射線専門の医師の立ち合いが必要で、入院期間中は、立ち合いの医師の調整が取れず、結局退院8日後の、1月27日の16:00から外来での検査となった。

 

MRI 検査は、強い磁力を発生する為、私のように体内に電子機器があると、発熱や移動が起こり、機器を損傷したり誤作動を起こすので、一般には撮像できない。

 

私が植え込んでいるペースメーカーは「条件付きMRI対応心臓電子機器」なので、特定の条件下ではMRI撮像が可能である。

 

MRI検査を受けることについては、今回この病気になって、まだ受けていなかったので、CTよりもより詳しく撮像できることから、私の方から希望していたくらいだ。

 

しかし、検査の前に、今回MRI検査を受けるに当たって、循環器内科の先生から、上記の説明と、危険性の話があった。

 

それによると、心臓電子機器による付加的な危険が生ずる可能性は0.1%未満、その内訳は、心停止(0.02%)、致死的不整脈誘発(0.06%)、デバイスの故障(0.03%)という。

 

循環器内科の先生は、これらの話をしたので、検査を受けるに当たって、同意書を書くよう求められ、私はその場で同意書に署名して提出した。

 

そして検査の当日、1月27日になって、この検査の危険性を思い出し、急に怖くなった。

 

危険の生ずる確率は、0.1%と低いがゼロではない。しかも0.1%という数字、飛行機の落ちる確率0.0009%に比べたら、100倍も高いではないか。

 

この日は、息子が付き添ってくれる。

 

病院へ行く前に、息子にMRIの危険性と、万一の場合も想定し覚悟するよう話し、娘には同様のことをメールして出発。

 

病院では、検査に入る前に、1時間以上待たされ、又検査室の前の廊下でストレッチャーに乗せられたまま、ペースメーカーのチェック等で30分以上かかり、ようやくMRIのドームの中へ身体全体が挿入された。

 

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          写真ACより acworks さんの作品

 

と同時に、「カンカンカンカン」というけたたましい音、そしてゴーっという音が連続する。耳にはヘッドホーンがしてあるが、あまり効果ない。

 

30分位ドームの中で騒音に耐えて、ようやくドームの外に出た。ホッと肩の力が抜ける。「あ~やっと 終わった!」と安堵の一声を発する。

 

それにしても、20年位前、この病院で、脳ドックMRIを受診したが、その時は、こんな音はしなかったと思う。

 

心配をかけた娘と、たまたま検査前にメールをくれたお友達に、検査無事終了のメールを送る。

 

息子は受付で1.5時間位待っていた。コロナで、付き添いは入室できないのだ。

 

息子と、とんかつ屋に寄って夕食とする。