九月になって

今年は、八月下旬は猛暑日も何回かあり結構暑かったが、九月に入ると急に涼しくなって、例年のような残暑に悩まされることが無く、快適に生活できてありがたかった。その代わり、9日までは前線が停滞したのか、雨や曇りの日ばかりで、その後も二日ほど晴れたものの、その他は天気が悪く、日照時間が極端に少ない九月前半であった。

 

コロナの新規感染者数は感染爆発した八月に比べるとかなり減ってきて、九月に入ると急激に減少した。喜ばしいことではあるが、重症者数、医療体制の逼迫(ひっぱく)状態は、まだ十分に改善されていない。9日には緊急事態宣言も、19都道府県で30日までの延長が決まり、わが町も延長となった。

よって、テニス、卓球のサークルも九月末まで休止期間が再延長された。

 

<九月前半のトピックス>

① 病院受診

ⅰ)9月1日: 今年1月末に退院した脳内神経科の経過診察

主治医に「退院して半年以上になるが、まだぼーっとした感じやフラツキがとれない」と訴えると、「脳梗塞だからね。後遺症で仕方ない」というような返事だった。この感覚は一生の付き合いになることを覚悟した方が良さそうだ。

 

血糖値、尿酸値等の血液検査の値は、2か月前とほぼ同じだった。

 

(ⅱ)9月10日: 年2回定期検査をしているペースメーカー検診

ペースメーカーの機器は正常に作動しているが、心電図では心房細動の不整脈が今回もみとめられた。前回の診察でこのような状態では、カテーテルアブレーション施術は当面しないと決めたので、引き続き様子見とする。

 

運動をしていて、負荷を上げるとすぐに「ハーハー」と呼吸が苦しくなるが、下げるとすぐに回復する。これはやはり脈拍が、ペースメーカーの設定値以上になると、、自分の心臓だけの対応となることによる現象らしい。

 

⓶9月3日、9月9日:リハビリセンター

8月にわが県に緊急事態宣言が発令されて以来、人と会話したり人と運動するのは、このリハビリセンターだけとなったので、週一回通所するのが楽しみになり、フィットネスクラブへでも行くような気持で通っている。

 

ここに通うようになって、7ヶ月以上過ぎた。入所当初から普通に動くことができたので、入院時のリハビリのように、日に日に出来なかったことができるようになるという目に見えた成果が実感できないでいる。

 

リハビリセンターのメニューは、理学療法士Mさん指導によるストレッチ、下肢、体幹、関節筋力増強、バランストレーニング90分、言語聴覚士Iさん指導による構音訓練、呼吸発声訓練20分、マシントレーニング40分、歩行/ランニングマシン30分だ。

 

マシントレーニングは、入所時に比べ負荷を30~40%位増やして、できるようになった。歩行ランニングマシンは15度の登り勾配を付け、速度を緩急つけてインターバルにやっているので、これが一番きつい。ハーハー言いながらやっているのだが、余りに苦しくて途中マスクをはずしたら、Mさんに感染防止上マスクははずさないようにと注意された。

 

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          写真ACより    まぽさんの作品

 

言語聴覚士のIさんは、今、山にはまって、毎週のように山登りをしている。私も若いころよく山に行っていたので、訓練の前後の短い時間であるが、よく山の話をしている。今月末に南アルプス北岳を予定しているそうだ。

 

Sさんは、元気でチャーミングな若い看護師さんだ。4月ごろまではマシントレーニングの補助をしてもらったり、帰宅の準備をしている時などによく雑談をしていた。5月以降Sさんの勤務シフトが変わり、私の通所金曜日は来なくなり会えなくなってしまった。

 

第二金曜日の10日は、私が病院へ行く日に当たったので、Sさんが出勤する木曜日の9日に 振り替えてもらった。当日私が歩行マシンでハーハーやっていると、背後から「〇〇さ~ん、(〇〇さんとは私のこと)ガンバってやってるね」と明るく大きな声をかけられた。

 

休憩時の雑談で「鼻うがい」の話になり、彼女もやったことがあるというので、訊いてみた。それは「鼻うがい」をして就寝すると、うがいの塩水が完全に鼻から抜けきらず、寝ている間にのどに戻ってくるがどうしたものかということだ。

 

彼女が言うには、「うがいをしてすぐに就寝するのではなく、30分か1時間位頭を立てて残った塩水が重力でのどに落ちるのを待ったら」ということだ。

 

久しぶりに会って、彼女の明るい笑顔と話し声を聞き元気をもらった。

 

先に書いた、ぼーっとした感じやフラツキは、7ヶ月のリハビリトレーニングをしても顕著な改善がみられなかったが、最近リハビリセンターで3時間みっちりトレーニングをすると、爽快な気分となり、フラツキも少し良くなっているような気がしてきた。

 

③9月9日:金木犀の香り漂う

歩いてリハビリセンターへ行く途中、どこからか仄かな甘い香りが漂ってききた。「・・・ん、これはもしかして金木犀?今日はまだ9日なのに早すぎないか?」と思って、帰宅後、わが町における最近の金木犀の香りが漂い始めた日付を、調べてみる。

 

2016年    2017年   2018年   2019年   2020年    2021年

9月27日   9月24日  (記録なし) 10月14日  10月1日    9月9日

 

この6年間では、今年がダントツに一番早い。今年は九月になって涼しい日が続いたせいなのだろうか、よく分からない。いずれにせよ、金木犀の香りが漂う住宅街を歩いていると、幸せな気分になる。しばらくは、この香りを楽しませてもらおう。

   

 

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おまけに、今の時期に相応しい曲を掲載します。

 

<誰もいない海>

作詞:山口洋子  作曲:内藤法美  歌唱:トワ・エ・モア

作詞の山口洋子さんは、「よこはま・たそがれ」や「夜空」を作詞した山口洋子さんとは同姓同名の別人の詩人、作曲の内藤法美さんは、越路吹雪さんの夫君

 

 今はもう秋 誰もいない海

 知らん顔して 人がゆきすぎても

 私は忘れない

 海に約束したから

 つらくても つらくても

 死にはしないと

 

 今はもう秋 誰もいない海

 たった一つの夢が 破れても

 わたしは忘れない

 砂に約束したから

 淋しくても 淋しくても

 死にはしないと

 

 今はもう秋 誰もいない海

 いとしい面影 帰らなくても

 わたしは忘れない

 空に約束したから

 ひとりでも ひとりでも

 死にはしないと

 

 ひとりでも ひとりでも

 死にはしないと

 

この曲は今まで漠然と、次のように解釈していた。

すなわち、「若い女性が一人初秋に旅に出て、誰もいない海に来て感傷にふける」というセンチメンタルな曲。それにしては、歌詞各節の後ろで「死にはしないと」とシリアスな言葉が入っていて、なんかイメージと合わないないな~とは感じていた。

 

スマホのネットサイトを見ていたら、「健康オタクの【あんこう】」さんが、これは、恋人か肉親の大事な人を亡くした女性の歌というのだ。

そうか、そう考えると歌詞の意味も納得できるなと合点した。

 

 


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