師走第二週

今年も私の嫌いな師走が到来した。グータラな私には、年末の大掃除や正月準備で大忙しするのが嫌でこの時期は気が重い。いつも大掃除などは年末ギリギリまでしないので、師走も前半はだらだらと過ごしている。

 

今回は、師走第二週の日々を綴ることとする。

 

 

12月4日(月)

当地は、暖かかった11月から12月に入ると冬らしく寒くなった。特に朝の気温は0℃近くまで下がり、今朝は-1℃まで冷え込んだ。日中には気温も13℃シまで上がり、天気は三日続きの快晴で気持の良い青空が広がっていた。

 

昼には昔からの友人とランチに出かけた。コロナの扱いもインフルエンザと同じ5類相当となったので、罪悪感も無く食事を楽しめた。

 

この日は、H卓球の日であったが、Hさんに私の代理で会の取りまとめをお願いして欠席した。

 

夕方、そのHさんからメールが入り、私の留守中に「S」と名乗る人が、私にアイリスを渡すために練習会に来たと報告された。「S」さんは、私が休んでいると聞くと、次の練習会に又来ると言って帰ったそうだ。

 

私には、「S」さんもアイリスも全く心当たりが無い。人違いであろうとは思うが、それにしても、私の苗字は世間では少ない方なので、何故私の名前が出てきたのかが不思議だ。次の練習会には判明するが・・・。

 

 

12月5日(火)

今日は12:30からのテニスに参加したが、このシーズンで一番寒かった。その時点での外気温度は9℃、ダウンジャケットを着たままプレイし始めたが、2ゲーム程プレイしても、身体が温まらずジャケットが脱げない。まだ風が無くて助かった。

 

私は汗かきで、プレイ中は直ぐに身体が熱くなって汗をかくので、先週は半袖のTシャツ一枚でプレイした。さすがに今日は半袖一枚とはいかず、3ゲーム以降は、上に長袖のシャツを着た状態で続けた。休憩中はもちろんジャケットを着込む。

 

今年は、長い夏から秋を飛び越えて、一気に冬に突入したと言う感じだ。

 

寒くなってきたので、夕飯の晩酌のあてに「鰤大根」を作った。土井善晴さんのレシピを参考にする。鰤のあらはスーパーで「鰤大根用」として売っている。大根は一本まるごと使う。我が家の大鍋では一回ではできないので、二回に分けて作った。

 

あめ色に煮詰めた大根は、鰤のエキスをたっぷり吸い込んで、箸で切れる程柔らかくなっている。炊き立ての大根をフーフーと冷ましながら食べて、熱燗を流し込む。身体が一気に温かくなった。

 

 

12月6日(水)

8:30からの早朝テニスに行く。朝から雲一つない快晴だ。今日は朝も早いことなので、昨日のような寒さを覚悟したが、体感温度は昨日と比べるとずっと暖かく、ゲームの初めからシャツ2枚でプレイできた。

 

季節は昨日の冬から又秋に戻ったようで、青空の下快適にテニスを楽しむことができた。

 

 

友人のSさんも一緒にプレイをして、いつもはテニスの後に二人でMACへ行くのだが、今日はSさんに用事ができ、コーヒー&談話は取りやめとなった。

 

時間ができたので、近くの市立図書館に行く。ここを訪れるのは久しぶりだ。館内のシーンとした雰囲気が懐かしさを覚える。

 

本棚の「漫画 吾妻鑑」(鎌倉時代の歴史書)を手に取ってパラパラと見ていたら面白そうで閲覧室に持ち込み、上中下3巻を2時間かけて全巻を通読した。

 

 

12月7日(木)

リハビリへ通うのは毎週金曜日であるが、明日の金曜日は、ペースメーカー外来の受診日のため、リハビリを今日7日に振り替えた。

 

木曜日の施設利用者数は、金曜日とほぼ同じであるが、顔ぶれが全く異なるので、雰囲気も全然違う。金曜日は、8:30に利用者の中では私が一番早く施設に入るが、今日木曜日は、私が施設に着いた時には、既に5~6人がマシントレーニングをしていた。

 

木曜日のメンバーの方が、真剣にトレーニングしている人が多いようだ。昨年夏頃に、同じく木曜日に振り替えた時、一人の男性利用者が、リハビリの内容やその日の記録、課題等をノートに筆記しながら、懸命にリハビリをしている姿が目に入った。

 

後から知ったことだが、その人は私の友人Sさんの親戚の方だった。Sさんの話によると、彼は私より10才位若く、在職中にパーキンソン病になりリハビリを続けているとのことだ。病気になる前は、野球他のスポーツをやって活発に身体を動かしていたという。

 

一年以上経って再会した彼は、残念ながら去年の夏より更に身体の自由度が減少したように見えた。あれだけ熱心にリハビリに励んでいるのに、病状は良く成るどころかより進行している。世の中の不条理に胸が痛くなった。

 

 

12月8日(金)

2006年に「完全房室ブロック」という心臓の病気になった。人間の身体は、心臓の心室の収縮によって血液が全身に流れるが、その心室の収縮を促す洞結節からの電気信号が伝わらなくなって極端に遅い脈拍になる病気だ。

 

その治療法として、体内(鎖骨の下)にペースメーカーを埋め込んだ。この文明の利器のお陰で、そのままでは失神したり心不全になって最悪死に至るところを免れ、私はそれ以降、運動を含む日常生活を享受している。

 

私にとってペースメーカーは命の恩人であり、無くてはならない最大限に重要な小型電子機器だ。

 

この重要なペースメーカーが正常に作動しているかチェックする為、一年に二回これを埋め込んだ大学病院で定期点検検査をしている。車と同じだ。

 

今日はその検査の日で、病院へ行ってきた。半年前の前回の点検で、そろそろ電池の寿命で交換手術時期が近いと言われた。2006年に埋め込んだ後、2017年に新しいものに交換している。今日はニ回目の具体的な手術日程が告げられると覚悟した。しかし検査の結果、電池はあと半年以上はもつことが分かり手術も延期が決まった。

 

大学病院はいつものように混んでいたが、コロナ禍の時のような病院全体に広がっていた切迫感は無くなっていた。

 

 

12月9日(土)

今週は月、火と寒かったが、水曜日から又暖かくなり、師走と言うのに10~11月のような温暖な日が続いている。今年は、一日の寒暖差そして日毎の寒暖差が激しい年だ。大きな寒暖差により自律神経が不調となり、体調を崩す人も多いと報じられている。

 

今日も又20℃近くの陽気となった。買い出しに行ったスーパーは、正月飾りや飾り餅等の正月用品の売り場面積が増えたようだ。これから歳末商戦はいよいよ本番となるが、私の年末のスイッチはまだ入っていない。