師走になって

今年も早いもので、もう師走になってしまった。グータラな性格で普段は家の整理整頓、清掃をいい加減にしており、歳末に一度にまとめてしようとして疲労困憊するのが常なので、私は師走が嫌いだ。

 

そう思うのなら、今からでも少しづつ掃除や片付けを始めればいいのだが、学生時代の試験勉強と同じで、ギリギリにならないとその気になれない。今年も12月の下旬頃までは、いつもの生活が続くのだろう。

 

1⃣ ウクライナ情勢

ウクライナでは、ロシアが、ウクライナ発電所等のインフラ施設を破壊する為のミサイル攻撃をしており、これによってウクライナ都市部の停電が常習化している。冬になって首都キーウの気温はマイナス20℃にもなるそうで、停電により暖房が滞り市民生活は多大なる犠牲を強(し)いられている。

 

ロシアのインフラ施設への攻撃は、人道的にも許されざる行為で、国際的にも非難されているが、そもそもウクライナへの侵攻自体がプーチン大統領の独善的思考に基づくものなので、大統領の耳には国際世論などはどこ吹く風なのだろう。

 

自由に暖房を取れる遠く離れた平和な日本では、キーウ市民の苦難をどの程度理解できるかは分からないが、彼らの塗炭の苦しみには常に思いを馳せていたい。

 

2⃣ 新型コロナ

国内では、新型コロナが第8波の波に入り、感染者が連日増え続けている。国内の新規感染者数は12月2日現在11万人弱、東京都1.1万人強となったが、これまでと比べ、国民の警戒心は相当緩くなったように感じる。

 

ニュースの扱いも初期と比べ随分小さくなった。国は8波が拡大している中で、外国人の入国制限や国民への行動制限はしていない。厚労省は11月末に、新型コロナを感染症法の「2類相当」からインフルエンザ並みの「5類相当」に見直す検討を本格的に始めると発表した。

 

このような状況なので、国内観光地は8波が拡大中ではあるものの、秋の行楽期もあって、かなりの人出で賑わっているようだ。

 

私の感覚でも先月初め名古屋へ行った時、名古屋駅の混雑ぶりにはびっくりした。私の周りでは火曜テニスの仲間が、全国旅行支援(県民割)を利用して、北九州の実家へ行ってきたとか、水曜テニスの仲間は同じく県民割を利用して北海道へ観光旅行してきたとの報告を聞いた。それぞれかなりお得な特約があったそうで、目的地の人出もかなり多かったということだ。

 

コロナ禍となって3年、私を含めた国民の大半は、自粛自粛の自粛生活には、いい加減うんざりし、息抜きしたくなるのは当然だと思う。

 

8波が拡大しても、国や行政主導の行動制限は不要で、各個人が自分で判断して、ワクチンを接種し、感染症対策を徹底すれば、このままの生活を続けてもいいのではないかと思う。

 

そのワクチンだが、先日5回目の接種案内(12月4日)ハガキが届いた。私のワクチン接種歴は、1、2回目がファイザー、3、4回目がモデルナである。1~3回目は接種後、特に異常はなかったが、4回目は、打った後2日間腕の痛みと、かなりきつい倦怠感に襲われた。

 

また4回目のような症状が出ると嫌だなと接種に気が進まなかったが、今回の5回目はファイザーのオミクロン株、BA4-5対応ということで、重症化を予防する為にも打っておこうと思う。

 

3⃣ 師走初めの日常

スーパーには、お正月用の鏡餅やしめ飾りが並び始めた。スーパーレジ係のHさんは、私の顔を覚えてくれたようで、私が買い物かごを台に乗せると、「レジ袋は、大3、中2ね」と言ってからレジを打ち始める。(ゴミ出し用にこの袋を毎回買っている。)

 

一週間分の買い物をして、帰宅後冷蔵庫等へ収納すると、ホッと一息つき何故か喉が渇く。いつもここで、オハギをお茶請けにしてお茶を飲んだり、ホットミルクや暖かい甘酒を飲む。師走の昼下がり、至福のひと時だ。

 

師走に入っても、来年のカレンダーと日記帳を買いに行ったり、年賀状の準備をするくらいで、週2回のテニスと卓球、金曜日のリハビリ通いの生活は変わらない。先週雨でテニスが中止となった翌週、久しぶりにテニス、卓球を連チャンで目いっぱいプレーし帰宅したら、どっと疲れを感じた。

 

夏の盛りに大量に汗をかいて、疲れることは何度もあったが、冬で汗もそんなにかかないのに疲れを感じるとは、やはり加齢による体力減退かと寂しい思いになる。

 

H卓球の練習後、いつものように同年のSさんと、近所のMACへコーヒーを飲みに行った。このMACは11月初めから店内改装で休店し、11月28日に新装開店したばかりだ。店は明るく綺麗になり、コロナ対策のアクリル板は撤去されていた。

 

Sさんは、早朝のラジオ体操を主催しており、毎朝6:10にラジオを持って広場へ行き、参集者と体操をして帰ってくるそうだ。今年で19年、来年は20年目に入るという。その継続力には敬服する。

 

 

4⃣ リハビリセンター

金曜のリハビリセンターで、右手足のリハビリに通っている利用者のYさんが、病気発症前は卓球をしていて試合にも出場し活躍していたと知った。私が参加している S卓球サークルにも、別のクラブチームから試合出場している卓球の上手いKさんという女性がいる。

 

Yさんに「Kさんって知ってる?」と訊くと、知っていると答えた。「Kさんは上手くって初めのころは全然勝てなかったが、病気前には少し勝てるようになった。」と言う。

 

S卓球サークル開催日に、Kさんに「Yさんをご存じですか?」と訊くと、その時は思い浮かばなかったようだ。後日Kさんから私に電話があり「多分若くて可愛い人で、最近急に上手くなった人だと思う。確認したいので次に会う時、許可がとれれば彼女の写真を撮って来て欲しい」と言われた。

 

翌週リハビリセンターで、Yさんが「今の姿を昔の知人に知られるのは嫌だ。」と思っているとしたら、「写真を撮らせて」と言うのは失礼な気がして、言い出せずに躊躇した。しばらくして断られるのを覚悟で話すと、あっさりOKしてくれた。バイクマシンに座っているYさんを撮らしてもらった。

 

その後Yさんは、私がストレッチトレーニングしているところへスマホを持って現れ、昔卓球をしていた頃に仲間と撮った集合写真を見せてくれた。なんとその写真のYさんは長髪で(現在のYさんは短髪)、短髪の姿しか知らない私には全く別人に見えた。(女性は髪型で印象が大きく変わるものだ。)

 

先程撮らせてもらった短髪のYさんの写真では、Kさんも分からないかもしれないと、集合写真を拡大して私のスマホに写した。

 

次のS卓球サークル練習日に、Kさんに、二枚の写真(長髪の昔のYさんと短髪の現在のYさん)を見せると、「そうよ、私が思ったのはこの方よ」と言って、もう3年以上も会っていないYさんを懐かしんだ。

 

Kさんは、「卓球が強くなってきた時だけに、病気になって残念ね。悔しい思いをしたんでしょうね。」と言い、Yさんへのお見舞いと「リハビリに励んで、又卓球ができるよう祈っています」とのメッセージを預かった。

 

世の中広いようで狭いものだ。私が仲介となって、YさんとKさんが繋がった。

 

 

5⃣ おまけ

今回も今の時期に相応しい動画「秋冬」を貼付します。

 

「秋冬」 作詞:中山丈二  作曲:堀江童子  歌唱:原 大輔

 

この曲は中山丈二の遺作である。1983年から1984年にかけて複数の歌手によって競作された。高田みずえ三ツ木清隆の歌唱も魅力的ではあるが、私は原大輔の歌唱が一番好きだ。彼の歌声を聞くたびに「何と良い声なのだろう!」「なんて歌が上手いんだろう!」と感嘆する。

 

 しゃれた日焼けに 涙が流れる

 ああ秋かしら

 やさしく説くように 別れを告げた

 あなたでした

 心の水面に さざ波が立って

 ああ秋ですね

 鏡を見つめて 小さな声で

 一人でつぶやく秋の詩(うた)

 季節の変わり目を

 あなたの心で知るなんて

 もう恋も もう恋も 終わるのね

 

 好きな曲ばかりラジオに流れる 

 ああ秋かしら

 私の我儘(わがまま)にいつも微笑んだ

 あなたでした

 遠い空から 枯葉が舞って

 ああ秋ですね

 あなたが返した合鍵が似合う

 無口な私になりました

 季節の変わり目を

 あなたの心で 知るなんて

 もう恋も もう恋も 終わるのね

 

 別れの北風が

 あなたと私に吹き込んで

 もう冬も もう冬も 近いのね

 


www.youtube.com