いつもの夕方

いつも夕方は、YouTubeの音楽を聞きながら夕飯作りをし、4時半頃から晩酌しながら夕食を始める。5時になるとテレビをつけて、番組を見ながらお酒を楽しむ。番組は、NHK総合の「ニュースLive !夕5時」だ。(大相撲中継のある時は、もちろん相撲観戦)

 

「夕5時」は、その日の出来事を短くまとめたニュースとニュース解説それに日本各地の生中継を取り入れて各地の話題を生で提供してくれる。

 

男性キャスターは、今年の3月まで高瀬耕造アナだったが、4月から大阪転勤となり、代わって小田切千アナが務めている。小田切アナはそれまで、「のど自慢」や歌番組の司会が長かったので、交代直後は若干違和感があったが、3ヶ月も過ぎると、見慣れてきた。

 

女性キャスターは、片山千恵子アナ、去年「夕5時」の番組が始まって以来担当している。6才と3才の二児の母でもあることから、番組内の子育ての話題では、自分の経験からの発言もある。明るく番組を盛り立てる術(すべ)がお上手な優れたキャスターだ。

 

片山アナは、福沢諭吉が母方の先祖に当たり、父親は日本舞踊名古屋西川流の西川鯉之亟と由緒正しき血統の持ち主だ。本人も西川流の師範で、テレビの番組で踊りを披露したこともあるという。

 

天気予報コーナーは、田中美都気象予報士が担当している。この娘(こ)がまた可愛い。声や話し方が、幼げではあるが、新人のように一生懸命に伝えようとしているのが垣間見られ、好感が持てる。つい応援したくなる。

 

 

趣味はお城巡り、城郭の写真を一目見れば何城か分かるそうだ。今年6月に実施された「NHK好きな女性お天気キャスター」アンケートでは、約2000票の投票結果で、彼女は第3位にランクされた。

 

 

6時頃になると、夕食も〆時だ。テレビは「夕時」から「首都圏ネットワーク」に引き継がれる。「夕時」が全国放送なのに対して、「首都圏」は関東1都6県のローカル放送だ。

 

この番組の謳い(うたい)文句は、「最新ニュースから、防災や経済などの生活に役立つ情報を満載した地域密着番組」だそうだ。6:30からは、関東南部の千葉、神奈川、埼玉、東京(頭文字をつなげて「ちかさと」)に特化したニュースや話題を流している。

 

キャスターは、井上裕貴アナと上原光紀アナ。

 

 

井上アナは、30代後半の働き盛り、高校までアメリカで育ち、日本の大学ではボート部に所属していた体育会系。外見はおっとりとしていて、何の悩みも無く育った育ちの良さそうな好青年に見える。清潔感に溢れ、女性の好感度は抜群と思われる。

 

そんな井上アナが、番組中に即興で絵を描くことになったが、その出来上がりが幼稚園児のようなものだった。相方の上原アナがその絵を見て、何とコメントしていいか分からず絶句していた。

 

「好男子の井上アナにもそんな一面があるんだ」とかえって親しみを感じた。

 

 

上原光紀アナも、「学生時代までは厳格なご両親に厳しく育てられたお嬢様」という印象だ。大学時代は、フィールドホッケーに打ち込んだスポーツウーマンだったという。趣味は絵を描くことで、小学生の時に絵画コンテストで受賞したくらいなので、井上アナの絵を見て、さぞかしびっくりしたことだろう。

 

上原アナが立って原稿を読んだり、話をするときは、必ず両足をクロスに組んで立っている。多分足を美しく見せるスタイルであろうが、一人で立っている時はまだしも、井上アナとか数人並んで立つときは、画像としては何か不自然に見える。「そこまでしなくても、十分お美しいのだから」とその姿を見る度に思う。

 

 

天気予報は、男性の舟木正人さんと女性の片山美紀さんの二人の気象予報士が一週間づつ交互に出演している。

 

片山さんは、髪の毛がお尻あたりまである長髪であったが、ある時、バッサリと肩の上まで切ってテレビに現れたのでびっくりした。顔の印象がすっかり変わり、慣れるのに一週間ほどかかった。

 

ちなみに、「女性お天気キャスターランキング」では、片山さんは5位にランクされていた。

 

 

天気予報の前に「お帰り天気」というコーナーがある。もう一人の気象予報士黒田菜月さんが、首都圏の各地へ行って、現地の天気情報を生で中継するものだ。この時彼女は、右手に「しゅと犬くん」と言う腹話術師が持つような縫いぐるみを操りながら、その土地の天気情報を報告する。

 

 

この「しゅと犬くん」が可愛くて、視聴者の子供たちに人気となり、番組へも励ましの手紙が沢山届くようになった。今ではこの犬「しゅと犬くん」が、この番組のマスコットキャラクターとして、番組のあちこちに似顔絵で登場する。

 

 

余談だが、この番組は、鈴木奈穂子アナ、合原明子アナ、林田理沙アナを輩出しており、それぞれ「首都圏ネットワーク」を卒業後は、NHKの看板女子アナとして活躍している。

 

 

首都圏ネットワーク」が終わる頃には、食事や食後の後片づけも終わって一段落し、「いつもの夕方」もおしまいとなる。