コンピューターウィルス

1月11日の水曜テニスから帰宅して、お昼頃パソコンのネット記事を見ていたら、突然大きな警報音ともに「あなたのパソコンは『木馬○○ウィルス』に感染しました。至急下記の番号に電話して下さい。」とマイクロソフトインターネットセキュリティーと称するところからメッセージが入った。

 

一瞬、詐欺かなと頭をよぎったが、大音響の警報メッセージが画面右上の「✕」を何度クリックしても消えない。音だけでも消してもらおうと、指定の番号に電話する。

 

対応したのは、日本語を話す外国人だった。欧米人ではなくアジア系のようだ。インド人には、理数系の得意な人が多いと聞いていたので、浅黒い顔立ちのインド人を想定した。

 

彼は「ワタシはマイクロソフトインターネットセキュリティーセンターの『✕✕✕✕』です。あなたのパソコンは、コンピューターウィルスに感染しましたので内容を確認します」と言って、私のパソコン操作を誘導して、彼から遠隔操作ができるようにする。

 

彼は私のパソコンの中身を見ながら、「セキュリティーが甘いようですね。ウィルスで今7割のアプリが停止しています。今まだこのパソコンが使えるのは、残りの3割が動いているからです」と言って、しきりに私のパソコン内の情報をスクロールする。

 

そして「この問題を解決するには、私どもが開発したアプリをインストールする必要があります。それには費用が派生します。①4年保証コース 4万円 ②5年保証コース 5万円 ③永久保証コース 10万円  どれになさいますか?」

 

「やはり、そうきたか、この話おかしいな」と思い、早く打ち切ろうと考え、4万円コースと答える。

 

すると、「最寄りのコンビニでグーグルプレイカードを4万円分買ってきてください。その後の操作の仕方は、カードを買って戻ったら教えます。電話は切らずにそのままにしてください」と言う。

 

「これは詐欺!」と確信して、電話はそのままにして放置する。PC画面は詐欺グループが操作した状態のままで、元の状態に戻せない。

 

「さてこの後どうするか?」パソコン操作で困った時はいつも、JCOMのお任せサポートに相談しているので、JCOMに電話する。事情を話し「JCOMの遠隔操作でパソコンのウィルス除去をしてもらいたい」というと、「詐欺グループにスクロールされたソフトは JCOMでは対応できない」と断られてしまった。

 

メーカー(東芝)のお客様相談の電話番号を教えてもらい電話するが、相談員に繋がらない。仕方なくパソコンを購入した家電量販店にこれを持ち込んだ。

 

担当者は私の話を聞き、パソコン内ソフトにスキャンをかけ、ウィルス除去作業をするには時間がかかるので、これを預かると言う。

 

店に預けて帰宅し、夕食を済ませた18時頃作業終了の連絡があり、元に戻ったパソコンを取りに行った。ウィルス除去費用は3300円だった。グーグルプレイカードを買わなくてよかった。

 

担当者に「ウィルスは除去されても、詐欺グループは私のパソコン内の情報をスクロールしているので、クレジットカードの情報がフィッシングされ、不正に現金が引き出されたりするのではないか?」と私の心配事を伝える。

 

担当者は、「大丈夫だとは思いますが、心配ならカードを作り直すんですね。警察に相談したらどうですか」と言われる。

 

19:30 地元の警察に電話する。刑事課の職員が対応してくれ、量販店担当者と同じことを言われる。そして警察に相談したことを書類で残しておくと言われた。

 

この日は一日、パソコンウィルス騒ぎに振り回された。詐欺グループに電話してしまったのは、大音響の「パソコンウィルス感染」メッセージが消せなかったことが原因である。後になって冷静に考えると、電源を切ればよかったのだがその時は思いつかなかった。

 

彼らは、大音響で相手を混乱させておいて、心の隙をついて要求をしてくる。詐欺グループの常套手段だ。現在特殊詐欺がこれだけ注意喚起されているのに、彼らの被害に遭う人達が後を絶たない。詐欺グループの手口も巧妙になっている。普段から注意を心掛けなければと思った。