私の脳梗塞 (発症から退院まで 8)

1月10日(日)

今日の日勤の看護師さんは、「この病院の規則、決まりのことなら、何でも聞いてください」というようベテラン男性看護師さんと、実家が娘の住む町にある頑張り屋さんの若手女性看護師さんだった。

 

今日は三連休の中日で、終日静かで落ち着いたSCUであった。

 

1月11日(月)

 

朝食前の朝早く、一昨日誕生日を迎えた7才の孫が、10才のお姉ちゃんからケータイを譲り受けたというので、メールする。

 

「たんじょうび おめでとう! がっこうたのしいかい?4月からは2年生。いっぱいべんきょうしてね!」

「たのしいよ」「がんばるよ」「2年生になってもがんばる」との返事「へんじくれてありがとう」に対しては、「いいよ!!!」と可愛い。

 

 

一番上の小5の孫は、去年ケータイからスマホに替えたということで、私の入院前のブログを読んでくれて、感想も送ってくれた。10年前彼女が生まれた当時のことが思い出され、あの時の赤ちゃんが、今スマホを操っているんだと思い、子供の成長って本当に早いものだと痛感する。

 

今日から隣のベッドの女性の患者さんが一般病室に移り、新しい女性の患者さんが入れ替わり入った。この患者さんは、運動機能は特に問題ないようで、入院三日目ぐらいから自力で歩行でき、トイレも介助なしで行けるようになったのには私より断然早くビックリした。

 

今日の日勤看護師さんは、なんでもよく知っていそうな中堅女性看護師さんと元ICU勤務の若手男性看護師さんの2名、休日の日勤は2名体制のようだ。

 

午前中は、衣類と一緒に自宅からもってきてもらった「声に出して読みたい日本語2」の中の「ういらう売り」を言語リハビリの自主練として音読する。

 

これは、昨年の5月17日にこのブログでも紹介させてもらった早口言葉の口上だ。

 

昨年はコロナでテニスや卓球の仲間と会えなくなって、話す機会が少なくなり声もかすれてきたので、その予防にタイムを計って音読することにした。昨年は、何回も読むうちに、最初10分以上かかったものが、3分を切るところまで上達した。

 

さて今回構音障害を患った後の音読は、どのくらいになるのだろうか?

 

一回目は、4分30秒と以外と早く読み切ることができた。 4回トライしたが、いずれも4分を切った。思ったより早くは読めはしたが、正確さにおいては、かなり劣っていたと思われる。

 

 

1月12日(火)

 

さて3連休も終わって、SCUも平日の勤務体制となり、日勤はベテラン女性看護師に、入院時明るく挨拶をしてくれたカワイ子ちゃん看護師プラス2名の若手女性看護師さんが加わり、4名の体制となった。

 

昨日までの静かなSCUが平日の活気ある職場に変身した。

 

リハビリの先生方ももどってきて、リハビリ再開、T先生は3連休で地元富山へ友人の結婚式に出席するために帰ったが、北陸地方の大雪で交通が止まって散々な目にあったそうだ。

 

実家に泊まりたかったが、緊急事態宣言が発令されている中、母親に首都圏から来た息子の自宅での宿泊を断られ、ホテルに泊まったとT先生は、母親の仕打ちに憤慨していた。

 

N先生による下半身のリハビリは、順調に進み、スクワット等のルーチンの他、自立歩行、階段上り下りも初めて行い、先生から本日より介助なしでトイレへ行ったり顔を洗ったりすることが許された。

 

言語のリハビリは、今日は先週同様SCUで行ったが、明日から2階の耳鼻咽喉科言語聴覚士の部屋で行いましょうと言われた。

 

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      写真ACより けんぽさんの作品 

 

 

看護師さんに、朝、病院内の床屋さんへ行きたいと伺いをたてると、許可された。15:00頃助士さんに車いすを押されて行く。床屋さんは散髪というよりも、ヒゲを剃刀で剃ってもらいたかったのである。

 

病室内で剃刀は禁止されており、電気カミソリでは剃った気がしなっかったのだ。

散髪、洗髪、髭剃りとしてもらい、入院以来始めて味わう爽快な気分になった。助士さんに迎えに来てもらい、帰りにコンビニへ寄って、ペットボトル等を買ってSCUへ戻る。

 

外は雪が降っていた。

 

                    ー続くー