弥生三月

森山愛子「恋草子」の歌の文句「さくら三月 弥生の頃は 胸に涙の 花吹雪」の弥生三月となった。サクラにはまだ早いが、桃の節句でお雛様を飾って女の子を祝う様子がテレビで流れると、「あ~ 今年も春が来たな~」と心が躍る。

 

        写真ACより   kakkiko  さんの作品

雛祭りというと、私には情けなくも恥ずかしい思い出がある。このブログにも一度書いたが、それは、小学校一年生の学芸会で、私は内裏様役に抜擢されたのだが、お姫様と踊る時のスキップがどうしてもできずに、左大臣役に降格されてしまったのだ。当時から、運動神経が鈍かったのかな~

 

今では小学生でも凄くダンスの上手い男の子、女の子が沢山いて、彼らの踊りをテレビや YouTube で見る度に、私にはとてもできないその素晴らしさに感嘆し、彼らに尊敬の念を覚える。

 

 

2月末の週は寒くて、屋外でのテニスは防寒衣を身に着けてプレイした。それが一週間後の3月第一週になると急に暖かくなって、帽子は汗でビショビショになったので、タオルを頭に巻いてサンバイザーを付け、上衣は半袖という夏バージョンの恰好でプレイした。

 

 

 

暖かくなるのは嬉しいことだが、その代わり花粉が飛散するようになる。私は花粉に対しては、例年目がかゆくなったり、くしゃみが出る程度の軽度の花粉症であるが、今年はここ数年では最も多く飛散するとの予報だ。くしゃみの回数が増えた気がする。

 

 

 

3月2日(木)この日は朝から良い天気で、テニス、卓球も無い日だったので、久しぶりに「川の流れ」でも見に行こうと思いつく。海辺で寄せては帰す波を見るのが好きだが、川の水が流れる様子を長時間眺めているのも好きだ。ついでに土手で土筆(つくし)でも探して、春を感じたいと思った。

 

川は、わが県の中央部を流れる一級河川。これまでは歩いて行くことが多かったが、徒歩だと我が家からは片道2時間以上かかるため、今回は安直に車で行った。

 

この川の中流部にあるキャンプ場を目指す。

 

駐車場に車を停めて、歩いて散策する。川沿いのソメイヨシノは、枝に蕾が付き開花の準備をしていると言ったところか。「蕾膨らむ」とまではいっていない感じだった。

 

 

 

川の水は滔々(とうとう)とほとんど音もなく流れていた。静かではあるが、連続して大量の水が移動しているということは、凄いエネルギーが派生しているのだと感心する。急流域のように、大きな波音をたてて一気に川を下るのとは違った川の懐(ふところ)の深さを感じた。

 

 

 

キャンプ場の周りは公園になっており、色々な木や花が植えられているがこの時期咲いている花は少ない。土手横の平地に紅色の花をつけた樹木が並んでいた。紅梅かと思って近づいて、よく見ると河津桜だった。

 

 

 

 

 

椿も咲いていた。盛りは過ぎているようだ。

 

 

 

路傍には鮮やかの黄色と紅色の花が咲いていた。

 

オキザリス・グラブラ(グーグルレンズ調べ)

 

 

アカヤジオウ(グーグルレンズ調べ)

 

 

 

川端の茶屋で甘酒を求め、川の流れを見ながら時間をかけてすすった。土手で土筆は見つからなかったが、春の息吹が感じられた半日だった。