サクラが咲いた

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そこはかとなく香り漂う楚々とした梅の花は愛おしい。濃厚な白い花びらの艶やかなハクモクレンも好ましい。だが、私は日本人、パッと咲いてパッと散るその潔さのサクラが一番好きだ。満開の絢爛豪華の様、夜桜の妖艶な美しさにおいて、他の花とは比べようがない。

 

緊急事態宣言が解除されたとは言え、感染者の数は一向に減少せず、第4波の兆しさえも窺がわれる。

 

こんな中、関東近辺はサクラも見ごろとなった。国や自治体は感染防止上、飲食を伴う花見には自粛を求めているが、サクラの有名所は結構人が出ているようだ。

 

日本には、「福島県三春の滝桜」「山梨県山高の神代桜」「岐阜県根尾谷の薄墨桜」の三大桜を始めとして、全国各地にサクラの名所が数限りなくある。

 

去年に続き今年も、花を求めての遠出はできない。

 

今回は、家の近くで歩いて行けるサクラの見どころを取り上げる。

 

わが町のサクラも、4~5日前は5~6分咲きだったものが、一気に満開となった。

 

① 地元の小さな神社のサクラ 

  小さな神社であるが、いつも掃き清められていて、気持ち良い。

  右の赤っぽいサクラは「コシノヒガンサクラ」の名札が付けられていた。

 

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⓶ わが町中心部の桜並木

  ここから1.5㎞続く桜並木

 

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 ③ 前日の大雨でできた水溜まりに映る公園のサクラ

 

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 ④ 団地広場の一本桜

  この団地ができる前からこの地に生えていた。

  樹齢50年以上(100年位か)のソメイヨシノと思われる。

  幹回り4.34m(直径1.4m)の大木だ。

 

 

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サクラの妖艶さについて> 

 

 

サクラの美しさについては古来、幾多の歌人に詠まれ、作家に書かれ、画家に描かれ、写真家に撮られ、キャメラマンに撮影されてきた。

 

その中で、梶井基次郎の「桜の樹の下には」と坂口安吾の「桜の森の満開の下」はサクラの妖艶な美しさについて描かれた傑作だ。

 

桜の樹の下には」は冒頭「桜の樹の下には屍体が埋まっている!」と衝撃的な文章ではじまる。主人公は、、サクラが余りにも美しいので、その訳を色々考える。そして、サクラは屍体からしたたる水晶のような液を吸いとっているので、あんなに美しく咲いているという結論に達するという話。

 

作者は、生の裏には死があり、死の裏には生がある、それらが一体化することで、安定し美しさを発揮する。だからサクラはあんなに美しいんだと言いたかったのだろう。

 

 

 

桜の森の満開の下」のあらすじは、峠の山賊が、襲った旅人の美女を女房にしたが、その女はしたたかで山賊を手玉にとる。女の要求で都へ行き、グロテスクな遊びをしながら暮らすが峠に帰ることとなり、女を負ぶって満開のサクラの森を通る。そこで女は鬼に変貌して山賊を襲うが逆に山賊に絞殺される。しばらくすると、鬼は美しい女房に戻り、女の体はサクラの花びらに変わり、山賊の体も花びらとなり、満開の下には花びらだけが残ったというお話。

 

確かに、満開の桜の森には人っ子一人いなくて、花吹雪が舞っているところに、自分が身を置いたと想像すると、怖い感じがする。美しさも極まると恐怖の感覚が芽生えるということか。

 

作者は、恐怖心を抱かせるほどの満開の桜の美しさにの中に、サクラの妖艶さを描こうとしたと思う。

 

 

 

それから、私が見た映画で、サクラの美しさ、妖艶さに感動したのは、1989年に公開された「桜の樹の下で」だ。(公開当時の映画館ではなく、数年前CS放送で観た)

 

この作品は、原作:渡辺淳一 監督:鷹森立一 撮影:林淳一郎

      キャスト:岩下志麻津川雅彦七瀬なつみ

 

あらすじは省略するが、何しろこの映画のサクラの映像は素晴らしかった。プロ中のプロが撮影しているのだから、当然かもしれないが、特に京都の(醍醐寺か?)夜桜の美しさには目を見張った。サクラの妖艶さとはこういうものなのかとその時思った。

 

 

 

戦車道路(尾根緑道)

私の北東のウォーキングコースは、先日投稿した「境川」の北東から北方に位置する「戦車道路(尾根緑道」)だ。

 

「戦車道路」とは恐い名前であるが、緑道に立っている案内板によると、この道路は第二次世界大戦末期、約1.2㎞南西にあった陸軍造兵廠で製造された戦車の走行テスト用に作られたものだそうだ。

 

戦後この道路が所在する自治体(私の隣町)が、全長8㎞に及ぶ旧戦車道路を国から借り受け、市民が四季折々楽しむことができるよう整備してきた。

 

ここは富士山や丹沢の山々を一望できる景観の地で、名前も「尾根緑道」と名付けられ春は桜、秋は紅葉と市民の憩いの場となり、「戦争の遺物」から「平和の象徴」へと生まれ変わったと案内板に書いてある。

 

そのような「尾根緑道」を、税金も払ってない隣町の住人の私が勝手に利用させてもらうのは、少々気が引けるが、わが町の中にある「水道みち」より、隣町の「尾根緑道」の方が近いので、こちらの利用回数の方が多くなってしまう。

 

3月23日(火)晴れ、最高気温14℃

 

緊急事態宣言が解除された前日は、天気も余り良くなかったが、この日は朝から晴れて、気温も歩くには丁度良さそうだったので、桜の開花状況を確認がてらにウォーキングに出かける。目指すは「戦車道路(尾根緑道)」

 

尾根緑道の東端取りつきまでは、住宅街を歩いて約1時間を要する。

 

途中小学校の横を通ると、校門前に「卒業証書授与式」の大きな立て看板が掲げてある。「エッ、卒業式は正式には卒業証書授与式っていうの?」と思い調べてみると、昔(明治時代)は卒業証書授与式って呼ばれていたが、現代は、小中高すべて卒業式が正式名称で、文部科学省の指導要領にも明記してあるということだ。

 

この学校の校長先生が、卒業式より卒業証書授与式の方が威厳があってカッコイイと思い「これでいこう!」って決めたのかしら?

 

小学校の桜(ソメイヨシノ)は五分咲きくらいか。

 

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戦車道路(尾根緑道)東端 到着

 

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ここから1.5㎞くらいまでは18品種の桜を中心に植樹された並木が続く。

 

桜はソメイヨシノが五~六分咲、他の品種はまだ全然咲いてないものから、咲いていても三~四分咲であった。

 

下の写真の桜の木の名前は、木に巻き付けられた名札による。

 

 

オオシマサクラ

 

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コシノヒガンサクラ(薄紅色の一重咲 エドヒガンよりやや大きい、と名札に書いてある)

 

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盛りの過ぎたコブシ

 

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ソメイヨシノの並木

 

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レンギョウ

 

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ベニシダレ

 

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ヤエベニオオシマ

 

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スイセン

 

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 緑道東端から歩いて30分ほどの、緑道から一段下がった所に菜の花畑がある。緑道沿いにはソメイヨシノが植えられていて、まだ五~六分咲きだが、菜の花は今が盛り。

 

菜の花のほのかな香りが漂うあぜ道に降り立つ。ここは、この緑道のハイライトで、サクラのピンクと菜の花の黄色のコントラストが映える人気スポットだ。

 

今回はサクラの時期が早く、ピンクの色調がイマイチで残念。

 

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緑道から少し外れた民家の生垣にオトメツバキツバキが咲いていた。

 

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頼みのグーグルレンズがこの時不調で、この花の名前は分からない。

 

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西方の山並み、雲もなく空気が澄んでいると、富士山山頂のほんの一部を見ることができる。(この写真では無理だが、これを発見できた人はハッピーである)

 

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ここまでの戦車道路(尾根緑道)は緑道の横に平行して一般道がある。その道は車も時々通り、緑道との間には植栽が植えられており、歩くのに支障はないが、ウォーカーにとっては、できることなら、車の通る道は無い方が良い。

 

ここから戦車道路(尾根緑道)の西半分は、完全に歩行者専用道路となる。(自転車も通行はできるが、「自転車は歩行者の妨げにならぬように」との歩行者優先の立て札もたっている)

 

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自動車の音は完全に聞こえなくなり、静寂な中を歩いていると、時々ウグイスの鳴き声がする。気持ち良い。

 

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ユキヤナギ

 

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この日始めて見た満開の桜

 

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緑道西端から2㎞程は、歩道に木片チップが敷き詰められ、絨毯の上を歩いているようで、歩きやすく膝にも優しい遊歩道だ。

 

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このまま西端まで行くと、また帰りが遅くなるので、本日の戦車道路(尾根緑道)歩きはここまでとする。

 

戦車道路(尾根緑道)西端の先はさらに12㎞位遊歩道が続いており、そちらは、私の北ウォーキングコースとなる。

 

 

尾根から下って、「境川」の上流を渡り、わが町に入り住宅街を通って帰宅。

 

 

    歩行時間:4時間  歩行距離:17.6㎞  歩数:27,100歩

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

森山愛子さん(愛ちゃん)5

森山愛子さん(愛ちゃん)1  2020年6月13日投稿

森山愛子さん(愛ちゃん)2  2020年9月11日投稿

森山愛子さん(愛ちゃん)3  2020年11月27日投稿

森山愛子さん(愛ちゃん)4  2021年3月1日投稿

 

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愛ちゃんが、2月16日から出演していた明治座の「坂本冬美芸能生活35周年記念公演」も3月15日無事千穐楽を迎え、終わった。

 

坂本冬美さんと同じ舞台に立たせてもらい、色と々勉強もさせてもらい、愛ちゃんも一回り成長したのではないかと思われる。

 

これらの情報は、愛ちゃんのブログから仕入れているのだが、彼女のブログは、若い女の子の感覚そのままで書いている。

 

年配のファンの中には、36才にもなって、10代か20代の女子のようなチャラチャラした書き方は如何なものかとの声もあるようだが、私はそうは思わない。

 

愛ちゃんらしくて、良いのではないかとと思っている。お正月とか、デビューの日とか、記念日とかで、締めるときには、ちゃんと締めてしっかりした大人の文章を書いている。

 

ブログでは愛ちゃんの素の姿が垣間見える。

 

好きな食べ物では、ホヤとか、生牡蠣、レバー刺しといった酒飲みのオジサンが好きそうなものが、大好きだ。それにたこ焼き、餃子(宇都宮出身だから当然か)、お母様の作った山芋、ピーマンの漬物

 

実家で猫を飼っていたので、猫好き、特に黒猫には目が無く、よく路地裏で見かけた黒猫を写真に撮ってブログに掲載している。

 

彼女は茶目っ気なところがあって、撮った写真の顔を変顔にするアプリで自分の顔を撮り、それをブログに載せることもある。

 

親しい友人とそれを見て笑い転げるということは、よくあることだろうが、それを自分のブログで公開してしまうところが、愛ちゃんらしいと言えば愛ちゃんらしいのか。

 

 

ブログで公開している愛ちゃんの変顔写真

 

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こちらが、実物

 

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さて、今回は、古い日本歌謡を歌っている愛ちゃんの動画を紹介しよう。

  

「すみだ川」「野崎小唄」「十三夜」の3曲が一本の動画に入っている。

 

この動画は、動画のコメント情報にによると、愛ちゃんのファーストコンサートで撮影されたものらしい。そうだとすると、愛ちゃん21才の時の歌唱だ。

 

3曲とも昭和の10年代に作られ、一世を風靡した名曲である。戦後も榎本美佐江、美空ひばり島倉千代子等の名だたる歌手によって歌い継がれた、言わば日本歌謡のスタンダードクラシックともいえる曲だ。それを21才の愛ちゃんが歌っている。しかも完璧に歌いこなしている。花簪(はなかんざし)に薄桃色の振袖が良く似合っていて、健康的な色気も感じる。

 

愛ちゃんはカバーして歌う時は、いつもそうだが元歌の真似ではなく、完全に自分の歌として、歌い込んでいる。森山愛子のオリジナルのつもりで練習しているのだろう。

 

この3曲も、かつての超有名どころとは一味違った愛ちゃんの若く瑞々しい感性が歌に現れていて素晴らしい。

 

このブログを書くに当たって、再度動画を視聴してみたが、何回聴いても飽きない、飽きないどころか、何度も聴きなおしてしまう。こんなに若いときの愛ちゃんでも奥が深い。

 

余談だが、舞台の司会は元NHKのど自慢の司会をされていた金子辰夫さんだと思う。

 

 

 

①「すみだ川」 作詞:佐藤惣之助、作曲:山田栄一、唄:東海林太郎

今は芸者の主人公が、昔別れた初恋の青年と、隅田川で再開するストーリー。東京の下町情緒を存分に醸し出している傑作だ。昭和12年に発表された。台詞は田中絹代

 

1 銀杏返しに黒じゅすかけて

 泣いて別れたすみだ川

 思い出します 観音さまの

 秋の日暮れの鐘の声

 

(台詞)「あゝそうだったわねぇ あなたが二十歳(はたち)あたしが十七の時よ 

     いつも清元のお稽古から帰ってくると

     あなたは竹屋の渡し場で待って居てくれたわねぇ

     そうして 二人の姿が水に映るのをながめながら

     ニッコリ笑ってさみしく別れた

     ほんとにはかない恋だったわねぇ」

 

2 娘ごころの仲見世あるく

 春を待つ夜の歳の市

 更けりゃ泣けます今戸の空に

 幼な馴染のお月様

 

3 都鳥さえ一羽じゃ飛ばぬ

 むかし恋しい水の面

 あえばとけます涙の胸に

 河岸(かし)の柳も春の雪

 

始めてこの動画を見た時、「愛ちゃん、台詞 上手く言えるかな~」と少し不安になったが、聴いてみると、何の何の可愛らしく仕上がっていた。オリジナルの田中絹代さんの台詞も聴いてみたが、令和の人間には愛ちゃんの台詞の方がすんなりと耳に入るのではなかろうか。

 

 

    

 ②「野崎小唄」 作詞:今中楓渓、作曲:大村能章、唄:東海林太郎 昭和10年発表

江戸時代、大阪城近くの船着き場から屋形船で寝屋川をさかのぼって、生駒山中腹の野崎観音に参詣する野崎参りが流行した。屋形船の乗客と土手を歩いて行く人々との間で、互いに冷やかしたりする「ふり売り喧嘩」という口喧嘩の風習があったという。一番は その様子を歌っている。

 

1 野崎参りは 屋形船でまいろ

 どこを向ても 菜の花ざかり

 粋な日傘にゃ 蝶々もとまる

 呼んでみようか 土手の人

 

2 野崎参りは 屋形船でまいろ

 お染久松 切ない恋に

 残る紅梅 久作(きゅうさく)屋敷

 今も降らすか 春の雨

 

3 野崎参りは 屋形船でまいろ

  音にきこえた 観音ござる

  お願かけよか うたりょか滝に

  滝は白絹 法(のり)の水

 

出だしの「野崎参りは~」の愛ちゃんの高音に痺れる。愛ちゃんの声は、なんて素晴らしいのだろう。柔らかく優しくズンズンと胸に染み込んできて心地よい。

惚れ惚れとする歌いっぷりだ。

 

 

 

③「十三夜」 作詞:石松秋二、作曲:長津義司、唄:小笠原美都子 昭和16年発表

隅田川」同様、下町情緒たっぷりの名曲、戦後は榎本美佐江さんが歌ってヒットした。

 

1 河岸(かし)の柳の 行きずりに

  ふと見合わせる 顔と顔

  立ち止まり 懐かしいやら嬉しいやら

  青い月夜の 十三夜

 

2 夢の昔よ 別れては 

 面影ばかり 遠い人

 話すにも何から話す 振袖を

 抱いて泣きたい 十三夜

 

3 空を千鳥が 飛んでいる

  今更泣いて なんとしよう

  さよならと こよない言葉かけました

  青い月夜の 十三夜

 

  (動画では2番まで)

 

 

野崎小唄で使った日傘を床に置き、膝を曲げてしゃがみ、中腰の状態で一番を歌いきる。こんな状態でよく声が出るものと感心する。

 

これまた上手い。上手すぎる。愛ちゃんの歌声を聴いて感動するのは、彼女の声が、日本人が持っている心の振動数に同調して、共振するからではなかろうか?

 

 

 それでは、ご視聴下さい。

 


すみだ川.wmv

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あてなよる

コロナ禍の現在、お店での飲食は、自由にできない状態です。

こんな時だからこそ、私の理想とする飲食をテーマに選んでみました。

 

私はお酒は強くありませんが、気心の知れた少人数で、色々と由無し事を語らいながら飲むことは嫌いではありません。これに美味しい料理が付けば尚更です。

 

今回は、お酒好きには堪らない番組を紹介します。

 

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「あてなよる」というNHKのBS4KとBSPで放送している番組がある。BS4Kは定期に放送しているようだが、我が家はBS4Kが見られない。BS4Kで放送したものを、BSPで非定期に再放送しているので、気が付いた時はBSPで見るようにしている。

 

冒頭に、石橋蓮司さんがこの番組を、渋い語り口で「酒の肴(さかな)のことを、日本人は愛情をこめて「あて」と呼ぶ。酒にあてがうもの、酒の味を引き立ててくれる伴走車。極上の「あて」と酒で楽しむ大人のエンターテインメント。」と紹介する。

 

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大原千鶴さんと若林英司さんが、大原さんのキッチンアトリエで、一人か二人のゲストを招いておもてなしをする番組だ。

 

大原千鶴さんは、NHK「きょうの料理」の講師などで活躍している京都在住、50代で2男1女のお子さんがいる美人料理研究家だ。実家は洛北の歴史ある料理旅館で現在は弟さんが4代目として後を継いでいる。大原さんは本番組では、あての求道者と呼ばれている。

 

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 若林英司さんは、長野県出身、現在は銀座の一流フレンチレストランのシェフソムリエとして活躍中。本番組では、あてと酒の媒酌人と呼ばれている。

 

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キッチンアトリエは、京都御所南の閑静な町家の一画に、築30年の古い一軒家を改築した大原さん所有のもので、内装も風情豊かで映画かテレビのセットのようだ。大原さんの仕事場であり、おもてなしの場でもある。

 

 

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アトリエの名前は「遇酒旦呵呵」と名付けられ、意味は「酒を飲んだら、ひとしきり大笑いしましょう」「陽気に飲みましょう」ということらしい。

 

番組では毎回、食材のテーマを決めて、「〇〇で呑む」と題して、大原さんが一つの食材で4品ほど作り、若林さんがその料理に最も合うお酒を選定し、ゲストに提供する。

 

大原さんは、料理を作りながらその料理に纏わる話をし、若林さんは、なぜその料理にこのお酒が最適なのかを、いろいろ蘊蓄を交えて説明する。

 

お酒は、各種日本酒、各種焼酎、各種ビールにワイン(赤、白、ロゼ)、ウイスキー(モルト、グレーン、スコッチ、アイリッシュ、バーボン)、ブランディ、シャンパン、ウォッカテキーラ紹興酒、他ありとあらゆるお酒の中から選ぶのであるから、若林さんのお酒の知識たるや半端でない。 

 

また提供する時、その料理がより美味しくいただけるように、提供する時のお酒の温度にも気を配る。

 

大原さんが料理を作る間、カウンターを挟んで、大原さん、若林さん、ゲストが料理、お酒その他を話題にして語り合う。実に楽しそうである。

 

そして料理が出来上がり、それにピッタリのお酒が供され、それらを飲食した後、ゲストが感想を述べるのであるが、あまりにも料理とお酒の相性がマッチし、旨さが増幅され、ゲストがその旨さを何と表現したらよいか、言葉に窮することも多々ある。

 

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最近再放送で、「牛肉で呑む」編を見た。

ゲストは俳優の鈴木浩介さんと女優の戸田菜穂さん

 

まず近江牛のブロックを5㎝ほどの厚さに切って弱火でじっくり15分かけて焼く。

 

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その間に一品目の「コンビーフのラスク」が供され、合わせるお酒はカリフォルニアの赤ワイン。

 

15分経って二品目の牛肉を焼いただけの「かんたんローストビーフ」が出来上がり、粒マスタードと塩だけでいただく。ゲストはただ焼いただけなのに、その旨さに大満足。

 

 

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ここで合わせるのは、赤ワインではなくてカリフォルニアの白ワイン。

 

若林さんの説明:赤だとワインのタンニンが、脂身の少ない肉の繊細な旨味を削いでしまう。白ワインは果実の旨味が肉の繊細な旨味を引き立たせてくれる。今回の白は樽熟成したものなので、ワインに移った樽の香ばしいところと肉の焼いたところが合致して相性も更に良くなる。

 

肉料理には赤ワインという固定観念は捨てねばならない。赤身の肉には白ワインなのだ。

 

三品目は「キャミカツ(キャベツたっぷりのメンチカツ)」、トマトソースにつけていただく。トマトソースは(皮ごとトマトをすりおろしたもの )2に(ケチャップ)1を混ぜたもの。

 

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合わせるお酒は国産クラフトビール、揚げ物にはビールが最適。

 

 

 四品目は、「牛こま肉とトマトのスープ」 材料は牛こま肉、トマト、レタスと水のみ。だしは牛肉以外一切使わない、牛肉に醤油を加え、練って、煎って焦げ目をつけて水を足す。それを熱しトマトとレタスを加えるだけである。(だしが入ると牛肉のだしと喧嘩しておかしくなるそうだ)

 

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これに合わせるのは、奥能登特別純米酒(汁物にはとろみが必要、ワインはご法度だとか)

 

 

 

〆は「牛肉の旨味チャーハン 」材料は牛脂とネギとニンニクのみ。焼きあがったところで醤油を回し入れる。醤油の焼ける香ばしい香りが食欲をそそる。牛肉は入っていないが、「ご飯に肉がコーテイングされていて、そこにネギとニンニクが入っているような食感で、今まで食べたチャーハンの中で最高に美味しい」とゲストの鈴木さんが絶賛していた。

 

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〆の一杯は、日本食(醤油)に合うという、フランスヴィザン村の赤ワイン

 

 

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今回は、「牛肉」という高級食材がテーマであったが、「ナス」とか「揚げ」とかの庶民的な食材がテーマとなることもある。大原さんの手にかかると魔法のように、極上のあてに変身する。

 

今回もそうだが、大原さんの作るあて料理は、短時間で簡単にできるものばかりだ。ゲストの前で作るので、ゲストを待たせないよう気を遣っている。

 

大原さんにとって料理とは、人を幸せにしたり、人を喜ばせたり、楽しませたり、人を十分に甘やかせてあげるものと言っている。そのことによって人の心も満たされる。

 

そんな大原さんが、心を込めておもてなしをするのだから、、ゲストは至福の時間を堪能するのだろう。

 

私も一度でいいから、目の前で大原さんの作るあてを肴に、若林さんの選んだお酒を吞んでみたい。

 

次回のBSPの放送は、3月21日(日)の未明(3月20日の深夜)に放送予定、興味のある方は深夜なので、録画してご覧ください。

 

・「スパイスで呑む」3月21日 AM2:30~3:14

・「ビターで呑む」3月21日 AM3:14~3:58

・「昆布で呑む」3月21日 AM3:58~4:44

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水道みち 3

水道みちについては、2020/6/19と2021/2/23の2回投稿しています。

水道みちの由来については、前稿を参照ください。

 

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<3月10日>

 

この日は、気温が20℃近くまで上がり、4月中頃の陽気という。陽気に誘われ少し遠目の昨年6月に歩いた水道みちを下流に進むコースに選んだ。

 

水道みちに到達するまで、2時間弱を要するが、途中住宅地で、紫や白のモクレンが咲き誇っていた。3日前、境川へ行った時に、モクレンの咲いているのを始めて見たが、この3日間でモクレンは一斉に開花したようだ。

 

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ツバキの花

 

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ようやく、水道みちに辿り着き、下流を目指す。

 

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3日前の境川へ行ったとき見つけた「ホトケノザ」は水道みち周りの農地にはいっぱい生えていた。ホトケノザは、雑草なのだ。今まで気にしていなかっただけだった。

 

 

 水道みち上のユキヤナギ

 

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水道みちから少し離れたところにある菜の花畑

 

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水道みちから見たコブシ?とハクモクレン

 

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今日の水道みちのゴール 市立公園の花壇の丘

 

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ここから住宅街を1.5時間程歩いて帰宅。

 

歩行時間 4.時間半  歩行距離 20.5㎞  歩数 31,500歩 

  

 

境川

<3月6日>

 

私のウォーキングコースは、方角によって①東方面、②北東方面、③北方面、④西方面、⑤南方面、⑥南東方面の6つある。どのコースにするかは、その日の気分次第だ。

 

この日は、しばらく行っていなかった①の東コースを選んだ。曇、8℃と少々寒い。

 

東コースを採る時は、大抵直接「境川」を目指し、川岸の歩行者、自転車専用道路を下流に向かって、時間の許す限り直進し又同じ道を戻ってくることが多い。

 

境川」はその名の通り、都県境を東西に流れる川幅が10~20mくらいの2級河川である。南側がわが町、北側は東京都町田市だ。

 

この川は昔、非常に蛇行していたため、何度も川の流れを修正し、直進するよう改修工事が行われた。その結果、旧河川では川の北側で町田市であったところが、工事によって川の南側になっても住所は町田市のままであったり、北側でもわが町の住所である飛び地が幾所か存在する。

 

又、今の「境川」を挟んだ南北の住所名は、市名が異なるのに町名が同じところが多い。これは、廃藩置県前の武蔵の国と相模の国の境界が、今の「境川」とは異なるところにあったと考察される。

 

 

我が家から「境川」へは最短ルートで30分であるが、この日は川の南側高台の住宅地を東進するルートを採り、今迄に到達した「境川」の最東地点に1時間半を要して到着した。

 

川岸遊歩道を下流に向かって歩いて行くと、川の中州で餌をつついている白い鳥と、川を泳いでいる鳥を発見。花の名前同様、鳥の名前にも疎い私だが、私にはグーグルレンズ(スマホのアプリ)という頼もしいお伴がいる。

 

お伴が言うには、白い鳥はコサギで、泳いでいる手前の鳥はマガモだと教えてくれる。

 

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さらに歩いて行くと、別の鳥が堰にとまっていた。これもお伴に訊いてみると、セグロカモメとのこと。

 

 

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少し水の溜まった淵のようなところに赤い鯉が泳いでいた。よく見るとその周りに黒い鯉がいっぱいいる。体長30㎝以上はある。捕獲する人はいないのだろうか?

 

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このまま下流へ進むと、また帰宅時間が遅くなるので引き返す。

 

30分ほど上流へ戻ったところで、高級そうな望遠レンズ搭載カメラを持った30人ほどの一団が、岸の遊歩道にたむろしていた。バードウォッチャーの集団だ。

 

10人ほどはレンズを対岸の草むらに向けている。その内の一人に何を撮っているのかを問うと、カワセミと言う。対岸に巣があるらしく、そこから出てくるのを、狙っているらしい。その気配があったらしく、一団は一斉に川岸の柵に移動したが、カワセミは出てこなかった。

 

テレビではよく見かける鳥だが、こんなに沢山のバードウォッチャーを集めるほどカワセミってそんなに珍しい鳥なのかな~と思いつつその場を後にした。

 

今迄境川を歩いていて、野鳥を気にを留めたことは無かったが、今後はもう少し注意して歩こうと思う。

 

 

 

川岸の遊歩道を歩いていると、道端に黄色い小さな花をつけた草木が並んで続いている。又お伴に訊いてみる。ヒイラギナンテンと教えてくれる。成程、葉はギザギザでヒイラギだ。ヒイラギに花が咲くとは知らなかった。

 

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川岸から離れ、住宅地へ入る。庭にハクモクレンとボケの咲いているお宅があった。今回はお伴に訊かなくても分る。ハクモクレンは桜の前に咲く私の大好きな木だ。開花したハクモクレンを見るのは、今年始めてだ。

 

 

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この辺りは住宅地であるが、まだ所々農地も点在する。そんな農地の畑で、紫の絨毯のようなものが見えた。レンゲかと思って近づくと、この畑のオーナーと思われるオトーサンがいた。「写真を撮らせてください。レンゲですか?」と訊くと、レンゲではない、名前は分からないと言う。

 

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更に近づいて写真を撮り、私のお伴に訊いてみる。すると、ホトケノザとの答え。春の七草の仏の座とは違うらしい。お伴は凄い。感心する。

 

 

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そこから1時間程歩いて帰宅した。

 

歩行時間:3.5時間  歩行距離:17㎞  歩数:25,800歩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月第1週

<3月1日>

 

今日から弥生三月、心浮き立つ時期だが、わが町にも緊急事態宣言が発令中とあって、閉塞感が拭えない。

 

先週、水道みちを上流に向かって歩き。「やつぼ」と言うところで帰ってきた。今回は「やつぼ」のある集落まで行って、わが県最大の河川の河原へ行ってみようと歩き始める。

 

この日は天気は良かったが、寒く風も強かった。先週に比べ住宅街の庭の梅も、より開いてきた感じで、時々沈丁花の仄かな甘い香りが鼻をくすぐる。

 

住宅街を抜けて、わが町では珍しい広大な農地に立つと、風は益々強くなり、砂埃も舞って、ウォーキングに愛用しているサンバイザーが風に何度も飛ばされた。仕方ないのでサンバイザーをバッグにしまい、サングラスとする。マスクとサングラス 怪しい恰好である。

 

「やつぼ」に到着。崖の下を流れる河川への降りる道を捜して歩き回るが、見つからない。地元の年配の方がいたので、訊いてみたがこの辺りには無いらしい。

 

下流側に20分ほどか上流側へ30分ほど歩かないと河川へ下る道はないとのこと、丁度ここはそれらの中間地点のようだ。河川へ寄ると又帰りが遅くなるので今回もここで引き返す。

 

帰り道、遠くに大きな木があるのを発見、行ってみるとそれは、集落の外れにある神社の中にあった。

 

 

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この町の保存樹林に指定された樹齢300年の楠の大木、神社の御神木でもある。

 

火野正平さんの「にっぽん縦断こころ旅」では、よく全国の巨樹が紹介されるが、この楠も全国放送で紹介されてもいいような立派な大木だった。

 

この楠に両手を広げて抱きついてみる。ごつごつとした力強い木の感触が全身に伝わる。木の周りを人の手でつないでも4~5人は要するだろうから、胴回りは6~7mくらいか。

 

今から300年前というと、江戸時代の宝永年間、富士山が噴火したころだ。この楠は富士山の噴火前に生えたのだろうか?そうだとしたら、この辺りも火山灰で覆われていただろう。そんな過酷な歴史を生き抜いて、以来ずっとこの地に根を張り、風雪に耐え雄々しく聳え立っている。風格のある巨樹であった。

 

この日の歩行時間:4時間 歩行距離:18.5㎞ 歩数:28,500歩

 

 

<3月3日>

 

1か月ぶりの病院 受信日、息子に送迎してもらう。

 

受診前に、検尿、採血、と腹部血管超音波検査が入っている。「腹部血管」とは何のことかと検査技師に訊くと腎臓とのこと。前回の血液検査の腎臓系の数値が少し悪かったのでエコー検査をすることになったらしい。

 

診察室に入ると、3名の学生さんらしき若い男女が先生の横に座って診察の様子を見学していた。ここは大学病院なので、入院中の教授回診といい、この見学といい授業の一環として学生さんへの配慮がなされているようだ。

 

幸いエコー検査には異状なく、いつもの抗凝血剤と血圧の薬を処方されて診察は終了。

 

昼食時で、息子が昔食べたステーキが旨かったというので、ステーキ屋さんに向かう。そこは、ウォーキングの時よく横を通るお店なのだが、入ったことは一度もない。駐車場には車が一台も停まっていなかったので、店は空いているかと玄関に行くと、「コロナでしばらく休業します」との張り紙。

 

仕方がないので、家の近くの中華料理店へ行く。ここは中華街で修行したというコックさんがやっているお店とかで、味も私の好みに合っていた。店へ入ると一組のカップルが食べ終わって、出ていくところで、店は私たち二人だけになる。お店には悪いが、コロナ感染防止上は心配しないですむ。

 

この店ではいつも、私のお気に入りの「カシューナッツの鶏肉炒め」をまず一番に大皿でたのんで次を注文するのであるが、いつもその量が物足りなかった。

 

今回は一人大皿一皿づつ注文する。さすがに量が多く、最後の料理まで何とか食べられたが、食べ終わったときは超満腹で、立ち上がるのがやっとという状態だった。

 

この日は夕食を控えめにして就寝する。

 

<3月5日>

 

リハビリセンターの日だ。いつものように歩いて行くと、幼稚園の前のお宅の庭に黄色の細かい花をつけた樹木が黄色い花びらを風に靡(なび)かせていた。

 

この木はなんだったっけ?と花の名前に疎い私はスマホのグーグルレンズで調べてみる。ミモザの木だった。「そう、そう、ミモザだ」と納得。文明の利器の恩恵に浴する。

 

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センターではいつものトレーニング。

 

下肢トレーニングは、今日も椅子に座っての足上げ腰ひねりとかの、地味なメニューを黙々と1.5時間ほどこなす。

 

言語トレーニングで言語聴覚士の先生に、「自宅でちゃんと練習してますか?」と尋ねられる。「え~、ちょっと」と答えると「ちょっと と言う人は本当にちょっとだけなんですよね」と笑って言われ、図星だけに下を向いてごまかす。

 

舌を先生の手でつかまれ、舌を引っ込めたり、左右に動かすトレーニングでは「顔は動かさない!」って注意される。言語トレーニングは私には一番きつい。

 

マシントレーニングは、「やった!」という達成感と満足感が得られて一番楽しい。特にハンドルを持って真上に押し上げて、肩や大胸筋、三角筋を鍛えるマシンをやっていると、いかにもトレーニングしているという気分になる。

 

 

 

一都三県の緊急事態宣言の解除が21日まで延期になった。この日までにコロナを抑え込め、晴れて解除されるよう切に祈る。