敬老の日

f:id:tamamisa:20200918151159j:plain

           写真ACより windy163さんの作品

 

今年の「敬老の日」は、9月21日だ。「敬老の日」というと、私なんぞは9月15日を反射的に思い浮かべるが、「成人の日」や「体育の日」と同様、強制的に土曜日からの3連休を作る目的で、近くの月曜日に移行させられてしまった。

 

毎年国民の祝日の日付が変わるのはいかがなものかと思う。GO TOトラベルのように、旅行観光業界におもねっているようで、気に入らない。

 

今年の100才以上は、8万人を超えるとのこと、元気なお年寄りが増えるのは、喜ばしいことであるが、日本は益々の高齢化社会となった。

 

さて、「敬老の日」で敬われる高齢者とは、何才位をいうのであろうか?

 

そもそも、高齢者とは、わが国では65才以上とされているが、近年平均寿命も延びており、感覚的に65才はまだ高齢者に該当しないのではないかと思われる。

 

日本老年学会と日本老年医学会は、2017年に高齢者の身体的機能変化が、20年前と比べ10年程遅れて出現していることが判明したとして、高齢者の定義を75歳以上に変更することを提言したそうだ。こちらの方が納得できる。

 

日本の平均寿命は、近年公衆衛生の改善、医療技術の進歩、個人の健康意識向上が相まって、急速に伸び続けている。

 

戦後やっと50才台になってから、平成に入って男性76才、女性82才となり、昨年は、男性約81才、女性約88才と30年前と比べ、男女とも5年半も伸びている。

 

※日本の平均寿命

1947年(昭和22年)  男性 50.06才 女性 53.96才

1989年(平成元年)  男性 75.91才 女性 81.77才

2019年(令和元年)  男性 81.41才 女性 87.45才

 

 

1941年(昭和16年)に発表された童謡「船頭さん」は

「村の渡しの船頭さんは 今年六十のお爺さん・・・」と歌われている。

 

現在60才といえば、男女ともバリバリの現役で働いている方も多い中では、「60才でお爺さんかよ!!」と思うのも無理もない。しかし、当時の平均寿命が50才以下であったことを考えると、そんなものかなとも思う。

 

 

元気な高齢者と言えば、私が参加しているテニスや卓球のサークルにもいっぱいいる。

中でも卓球の84才の男性は、20人以上のサークルの中では、一番高齢ではあるが、一番元気である。

 

サークルの練習は、中間に10分毎2回の休憩が入るのだが、彼は休む時間がもったいないと、必ず誰かを誘い休まずラリーを続けている。彼は若いころ、水泳をしていたとかで、体躯もガッシリしていて動きも若々しく、とても80代とは思えない。

 

彼に、元気のヒミツを尋ねたところ、食事には気を付け野菜を大量に採っているとのこと。それと毎晩の晩酌が元気の源と言っていた。

 

元気な高齢者がいる一方、60代位からすっかり老け込んでしまう人もいる。

テレビに映し出された一般人の下に年齢が出ていて、「この人まだ60代なの?」と実年齢以上に見える人も少なくない。

 

思うに現在は、60才位から若々しくなる人と老け込む人とに二極化されていくようだ。

 

 

現在NHK BSで、内館牧子原作の「すぐ死ぬんだから」というドラマが放映されている。その中で三田佳子演ずる主人公が呟く場面がある。

「年を取れば誰だって退化する。

 ・鈍くなる

 ・ゆるくなる

 ・くどくなる

 ・愚痴になる

 ・寂しがる

 ・ケチになる 」

 

今後の戒めにしたい。