1月5日(火)
今日もまだ少し吐き気があって、体調はすぐれないが、昨日よりは少し良いようにも思える。ベッドを30度頭を上げることを許された。
リハビリの言語聴覚士の女性の先生が私の担当になると挨拶に来られた。料理研究家の大原千鶴似で、和服が似合いそうな楚々とした美人であった。思わず「お美しいですね~」と言うと、「えっ、もっともっと言って、みんなに言って」との返事だった。
先生は挨拶に来ただけなのに「今から言語のリハビリをして欲しい」と私が催促したとレッスン最後の日に「あの時ね~」と言われた。
私はこの日から点滴が終わり昼食から、この先生の監視下で、口から飲んだりおもゆを食べたりすることになった。この先生は言語の他、嚥下(えんげ)の指導もされている。
始め水を少しむせ込んだものの、何とか飲めるようになり、おもゆも1/3くらい食べることができた。たった二日半絶食しただけなのに、元の食事ができるには、かなりの時間を要することを知った。
午後から、昨日断念した、スマホによるサークルへの連絡に挑んだ。
まだ右手指の運動失調は昨日と同程度に続いている。LINEの音声入力で、1~2行の短い文なら何とか発信できる。LINEでやり取りしているお友達とは、音声入力で連絡できた。
写真ACより h**********************************mさんの作品
問題は、ヤフーメールで繋がっているテニスの友人だ。私はこの友人のサークルのテニスコート当番で、今月コート予約せねばならない。予約できないと、テニスができず、皆に迷惑をかけてしまう。
ヤフーメールも音声入力できるが、最近言葉を発音しても、すぐに停止状態になって、文字に変換されない。何回やってもダメなのだ。
仕方がないから手入力とする。
「脳梗塞で入院したので、しばらく休みます。コート予約できません」と入力したい。
ところが、指は震え、意図した文字を押せず何回も失敗する。へんてこな文字が出力したりする。2時間程トライしたが、できず、疲れて休憩。
1時間休んで再チャレンジ、やっぱり失敗の連続 文章は諦めて、ひらがなの単語の送信に切り替える。「のうこうそく さんがつ よやくふか」これで友人は理解してくれるだろうか?
送信されたのは、「べっどから下へエイサーなので のうこうそくさんがつよやくふか」というもの。
5時間近く奮闘して、この文章かと情けなくなる。
友人から、「どうかしましたか?できたら、連絡ください。」と返信がきたが、何もできなかった。
後で聞いた話だがこの後、友人は心配になって、私の自宅まで様子見に来てくれたそうだ。
ー続くー