人の繫がり

 

3週続けてコート不良で中止になった水曜テニスの4週目は、今にも降ってきそうな空模様ではあったが、終了の10分前まで何とか持ちこたえ、プレイできた。テニス後、Sさんと久しぶりにMACにコーヒー&談話に行く。

 

そこで、Sさんは、先程一緒にプレイしていたWさんが、Sさんの奥さんと小学校の同級生だったことが最近判明し驚いていると言う。Sさんはしきりに「世の中狭いもんだ」と繰り返した。

 

Sさんと私との間にも同じようなことがあった。別のテニスサークルでSさんと知り合い、親しくなってから話をしていて、Sさんの息子さんと私の娘が小学校の同級生で、母親同士もPTAで知っていたと分かり、ともに「奇遇だね」と語ったものだ。

 

わが家の近所のDさんの奥さんは、Sさんと同郷で、同じ小中学校に通っていたとのことだ。

 

それから、私が毎週金曜日に通っているリハビリセンターの利用者の一人Aさんが、Sさんの親戚(従兄妹の旦那さん)だとも最近知り、いろいろと繋がっているのだなと思った。

 

 

私も、同じような経験をした。

 

入社して数年後、まだ社員寮に入っていた時、同じ寮の後輩Y君と帰社時に電車で隣り合わせになった。お盆前で帰省の話しになり、彼にどこの出身かと尋ねた。

 

Y君 「長野県」

私  「ふーん、長野県のどこなの?」

Y君 「上田の近く・・・」

私  「俺の親戚も上田の近くなんだけど・・・」

Y君 「○○というところ」

私  「エッ!俺の親戚もそこなんだよ」

 

○○は、私の父の生まれ故郷で、今でも父の本家や親戚の家が多く存在するところだ。その後Y君の実家は、父が生まれた集落の中に有って、私の従兄弟の家の数軒隣であると判明した。Y君の話を聞いた時、私は大いに驚いた。

 

「Y君と同じ会社、同じ寮で一緒になる事は全くの偶然だが、それが、○○で繋がっていたなんて、世の中広いようで狭いな」と感心した。

 

○○関連では、もう一つある。卓球の仲間のKさんが、若い時に非常に懇意にしていた友人がお亡くなりなったので、一度その友人のお墓参りに行きたいと私に話した。お墓は何処にあるかと尋ねると、長野県上田と言う。

 

Kさんの友人の姓は私と同じだったので、もしやと思ってその先の住所を訊くと、果たして○○だった。私の姓は、特異なものではないが、世の中では余り見当たらない。全国で私と同じ姓を名乗る人のルーツは多分○○であろうと思っている。

 

 

勤めていた頃、他社の営業の方と打ち合わせをして、その後の世間話で、相手の出身が私と同じ名古屋だと分った。彼の実家は、名古屋の中でも私の実家の直ぐ近くだと知り、急にその人に親近感を覚えた。

 

その人は私と同世代だったので、自宅近辺の遊び場等の共通の話題に事欠かず、今はすっかり変わってしまった当時の名古屋の様子に話の花が咲いた、

 

 

人は社会生活を営んでいて、全くの赤の他人と思っていた人が、どこかで繋がっていてそのことが分かって驚くことが往々にしてある。そのことは、新たな発見でもあり又面白いことでもあるのだが・・・。

 

 

<おまけ>

私の住む関東地方は、6月8日に梅雨に入った。この土日は、梅雨の晴れ間で晴れて暑いが、その前は梅雨らしく雨や曇りの日が続いた。近くの市立公園のアジサイも見ごろということで、見に行った。写真を掲載します。